猫の種類ヒマラヤンの性格・毛色・値段・飼い方の特徴を紹介
「ヒマラヤンってどんな猫?」
あなたは、こんな悩みがありませんか?
猫を飼うなら、飼いやすさを重視したいと感じますよね。
ヒマラヤンはおとなしく温和な性格なので、猫を飼うのが初めての方でも安心です。
しかし、長毛種で毛の手入れが大変なほうなので、その点には注意しましょう。
「ペルシャ・シャムどちらも好き!」そんな方には、ヒマラヤンの品種がおすすめです。
猫の種類ヒマラヤンの特徴と性格
それでは、ヒマラヤンの特徴を見ていきましょう。
- 発生:イギリスで人為的発生
- 祖先:ペルシャ・シャム
- 体形:コビータイプ
- 体重:3kg~5.5kg
- 模様:ポインテッド
- 猫の登録ランキング:CFA1位(ペルシャを含む)
- 性格:おとなしい
- しつけ:やさしい
- 手入れ:多い
- 運動量:ふつう
- 食事量:多い
- 鳴き声:小さい
- 価格:5万円~10万円
特徴
「ヒマラヤン」という名前は、ウサギの毛色を表す名前です。
全身が白く手足などが黒いウサギと似ていることからヒマラヤンと名付けられました。
ヒマラヤンは、ペルシャの体の特徴と、シャムのポイントの模様を合わせた猫種です。
ペルシャのように長毛種でゴージャスな毛が魅力で、顔・手足・尻尾に色がつき、サファイアブルーの目はシャムの特徴を引き継いでいます。
猫好きの「ペルシャにシャムの瞳やポイントがあったら美しいだろう」という想いから誕生した品種ですが、ブルーの瞳とポイントは劣性遺伝子のため固定とするのが難しく、品種改良にはとても苦労したようです。
ヒマラヤンが誕生したのは、スウェーデンです。
1924年にペルシャとシャムの交配でヒマラヤンの祖先猫が出来上がります。
その後、イギリスとアメリカで交配が進められ、1935年にアメリカで「デビュタント」と名付けられたヒマラヤンが誕生します。
ただし、体が細く交配は失敗に終わったようです。
ヒマラヤンの種が確立してからも、ヒマラヤン同士の交配がされましたが、体形が変化してきたため、ペルシャと交配されるようになりました。
また、サファイアブルーの瞳にすることが難しく試行錯誤を繰り返すうちに、色素の濃い目のペルシャが交配に必要だとわかります。
銅色の目のペルシャを交配に用いたところ、ヒマラヤンの交配に成功しました。
1955年にはイギリスで公認されるようになり、1957年にはアメリカで公認されました。
フランスではペルシャの変種の扱いですが、アメリカでは「ヒマラヤン」という品種で知られています。
品種としてはペルシャとヒマラヤンの違いはほとんどありません。
CFIやTICAでは、ヒマラヤンは「ペルシャの毛色のひとつ」という位置づけのようです。
以下の特徴がある場合にヒマラヤンとして認められます。
- 片親がシャム
- シャムのカラー・ポイントを引き継ぐ
- 頭が大きく丸い
- 耳は小さい
- 尾が短い
- バーミーズのような白い手袋がない
体の特徴
胸が厚く背中が水平で、長方形の体をもっています。
手足は体に対して短く、太くてまっすぐと伸びるのが特徴です。
体も手足も筋肉が発達しており、どっしりとした雰囲気があります。
尻尾は短く、長くてふさふさとした毛で覆われています。
顔は丸く手大きく、グレープフルーツのような形です。
横から見ると、額・鼻・顎が一直線に並び、顎が幅広くなっています。
毛のタイプ
毛はペルシャの特徴を引き継いでおり、ダブルコートで密に生えた毛はシルクのようです。
ペルシャよりヒマラヤンは毛のもつれが少なく飼いやすいのですが、それでも他の品種と比べると手入れが多く大変だと感じるでしょう。
ヒマラヤンを飼えば、朝と夜の2回のブラッシングとコーミングが必要です。
シャンプーは月に2回程度が目安になります。
毛色は、クリーム・シール・フレーム・チョコレートリンクスなどで、ポイントカラーのみです。
体のベースはクリームやアイスホワイトで、顔・手足・尻尾にポイントがあります。
「シールポイント」はシャムの典型的な色をもつヒマラヤンで、人気です。
黄金かかったクリームがベースで、茶色のポイントと、ブルーの瞳をもちます。
「ブルーポイント」はアイスホワイトがベースで、濃いブルーのポイントが特徴です。
「チョコレートポイント」はアイボリーがベースとなり、濃ければ濃いほどよいとされるブラウンのポイントがあります。
「クリームポイント」はペルシャの変種として古いタイプで、クリームの地に濃いクリームポイントがあり、絹のような光沢のある毛が魅力です。
「ライラックポイント」はアイスホワイトのベースに、紫色のポイントがあります。
性格
ペルシャの性格から譲り受けたようで、温和でやさしい性格です。
鳴き声が小さくとても飼いやすい猫のため、初心者・単身者・集合住宅・子どもがいる家庭でも問題ありません。
飼い主にわがままを言うこともなく、理由もなく機嫌を損ねることがなく、落ち着いており穏やかな性格をしています。
のんびりとマイペースな性格のため、必要以上に遊んであげる必要はありません。
運動量がそれほど多くなく座っていることが多いでしょう。
猫が望んだら遊んであげる程度でよく、室内で遊ばせるだけで十分です。
飼い方のポイント
おっとりして運動量が少ないため飼いやすい猫ですが、毛の手入れに注意が必要です。
一度毛が絡まってしまうと、毛玉を切り取らなければならないため注意してあげてください。
性格としては飼いやすくても、猫の手入れができない家庭には向いていません。
寿命と病気
目ヤニや涙がたまりやすいので、時々水で濡らしたガーゼで拭いてあげます。
ヒマラヤンの寿命は12歳~15歳くらいで平均的です。
食べ物
美しい毛を維持させるために、十分な栄養が必要です。
食事量は多く、筋肉質な体つきなので、タンパク質の量に注意してあげましょう。
猫の種類ヒマラヤン管理人の感想
美しく上品な猫を飼いたいなら、ヒマラヤンはおすすめですね。
長毛種の特徴である温和な性格の持ち主のため、幅広い人が飼いやすいでしょう。
ペルシャ系の猫が好きな方であれば、ヒマラヤンも選択肢に入れていいと思います。
どちらかというと、たくさん動き回る猫と遊びたいという家庭より、膝の上でゆったりと猫を撫でたい家庭にヒマラヤンはおすすめですね。
ただし、長毛種であることから、手入れは大変ではないでしょうか。
私個人は短毛種しか飼ったことがありませんが、長毛種だと美しい毛を維持するための手入れが必要になるので、猫に時間をかけられる家庭ではないと向いていません。
ヒマラヤンはいつまでも触れていたい毛が魅力の猫で、中くらいのがっしり体形となっており、抱き心地はよさそうな猫ですね。