猫の種類ブリティッシュショートヘアの値段・性格・寿命の特徴と飼い方
「ブリティッシュショートヘアってどんな猫?」
あなたは、こんな疑問がありませんか?
野良猫ぽいけど、ちゃんと品種として登録されている猫を選びたいなら、ブリティッシュショートヘアがおすすめですよ。
見た目の特徴から、アメリカンショートヘア・ロシアンブルーと迷うかもしれません。
適度な距離を保ちながら猫と過ごしたい方で、寿命が長く体が丈夫な猫を選びたいなら、迷わずブリティッシュショートヘアをすすめします。
飼ってから「こんな性格だとは思わなかった!」とならないように、ブリティッシュショートヘアの飼い方や特徴を紹介しますので、参考にしてください。
猫の種類ブリティッシュショートヘアの性格と特徴
それでは、猫の種類ブリティッシュショートヘアの特徴を見ていきましょう。
- 発生:イギリスで自然発生
- 体形:セミコビータイプ
- 体重:4.5kg~5.5kg
- 毛のタイプ:短毛種、ソリッドやトータシェルなど
- 猫の登録ランキング:CFA13位、TICA7位
- 性格:ふつう
- しつけ:やさしい
- 手入れ:少ない
- 運動量:多い
- 食事量:多い
- 鳴き声:ふつう
- 価格:8万円~10万円
特徴
ブリティッシュショートヘアは、イギリスでネズミとりの猫として活躍していました。
2世紀ローマ軍がイギリスに侵攻した際に、ネズミとりの短毛種を持ち込んだことが始まりです。
その後、持ち込まれた猫は家庭で飼われるようになり、自然繁殖しました。
飼われてきた歴史は古く、2000年ほど前からで、イギリスでは最古の品種とされます。
やがてブリーダーの目に留まることとなり、猫の種類として繁殖されるようになります。
アメリカには「アメリカンショートヘア」という馴染の猫がいるように、イギリスにも「ブリティッシュショートヘア」がいます。
ブリティッシュショートヘアが誕生したのは1925年ロンドン、キャットクラブGCCF年次総会で「純血種の猫ばかりに夢中になるが、この際、世界で一番普及している我らが親しき野良猫を見直そうではないか」という発言から生まれました。
もともとは野良猫としての扱いでしたが、1930年代から純血種の猫に格上げされます。
スタンダードは、イギリスで生まれたこと、短毛であることです。
イギリスで脚光を浴びたのは、ロシアンブルーのようなグレーの毛をもつ、ブルーのブリティッシュショートヘアでした。
そのため「ブリティッシュブルー」とも呼ばれていたようです。
しかし、その後第二次世界大戦の影響で、ペルシャとの交配を余儀なくされます。
その結果、ペルシャがもつスタミナや体の丈夫さをもつようになり、毛の色もブルー以外の単色、茶トラやアメリカンショートヘアのようなタビーなど種類が豊富です。
最近では、ペルシャのようなロングヘアーも生まれ、優雅なブリティッシュロングヘアも飼うことができます。
イギリスでは最古の品種とされますが、品種の認定は遅く19世紀末です。
1980年にアメリカの各団体でチャンピオンシップを獲得するようになり、認知されるようになりました。
見た目や、ネズミとりの猫として一般的に飼われてきた背景どちらも、ブリティッシュショートヘアはアメリカンショートヘアと似ていますね。
体の特徴
ブリティッシュショートヘアは、どっしりとした体形が特徴です。
日本で見かけるボス猫のような風格があり、優雅さやしなやかさ・軽やかさとは無縁ですが、強く働き者の印象があるでしょう。
もともとネズミとりの猫として活躍していたため、賢く働き者です。
足が強く、厚い胸板をもっており、ハンターとしての特徴があります。
体形はセミコビータイプで中くらいです。
筋肉がしっかりついており、体に厚みがあり、胸・方・臀部に厚みがあります。
顔は丸くて大きく幅広タイプです。
リスのように頬がふっくらとしており、可愛らしく親しみやすい表情です。
足は体よりやや短く太め、尻尾は根元が太く体の3分の2ほどの長さになります。
毛のタイプ
柔らかく密に生えている毛が特徴です。
イギリスの厳しい寒さにも耐えられるよう毛が密集しており、自然界で繁殖を繰り返した特徴が活かされています。
ブルーのブリティッシュショートヘアを選ぶなら、毛先が銀色に輝いている猫がいいでしょう。
密に生えた毛は短く硬く、毛の手入れは楽です。
1日1回のブラッシングと、月に1回のシャンプーが目安となります。
短毛種で毛は短いのですが、毛が抜けやすい品種なので、1日1回はブラッシングが必要です。
毛色はブルー・タビー・ホワイトなどです。
三毛猫のようなブルーパッチドタビー&ホワイトの毛色や、サビのようなブルークリームもあります。
ブリティッシュブルー
体全体がブルーグレイの品種です。
ヨーロッパのシャルトリューともよく似ている品種で、ライバル種となります。
瞳は赤銅色かオレンジです。
ブリティッシュショートヘアタビー
見た目がアメリカンショートヘアと瓜二つになるブリティッシュショートヘアです。
タビーのなかでも典型的で、赤茶色の瞳をしています。
ブリティッシュショートヘアホワイト
毛が白くなる慢性的な遺伝子をもつ品種です。
長期間日光に当たると、白い毛が黄ばんできます。
無理に青目の猫を作ったときは耳が聞こえませんでしたが、現在は赤褐色やオレンジの瞳のものもいます。
性格
ネズミとりの猫のため、優れた身体能力をもっています。
運動量は多いため、適度に運動をさせてあげましょう。
見た目のたくましさから、力強い印象を受けますが、性格は穏やかで優しいタイプです。
のんびりとした性格で、どちらかというと人と距離を取りたがるでしょう。
野良猫だった品種のため、1人でも生きられるたくましい性格をしています。
そのため、人とベタベタするのが苦手で、騒がしい場所も好みません。
ブリティッシュヘアは相手がいなくても、1人遊びが得意で手がかからないでしょう。
個体によっては甘えたがる場合もいるので、ときどきコミュニケーションをとって相手をしてあげる程度大丈夫です。
物静かで控えめ、人懐っこい性格で、初心者でも飼いやすいでしょう。
鳴き声が小さく単身家庭やマンションでも飼いやすく、子どもがいる家庭でも安心です。
しかし、ベタベタするタイプではないので、子猫だからといって構いすぎるのは避けます。
飼い方のポイント
飼い主には忠実ですが、独立心が高いため構いすぎに注意が必要です。
寿命と病気
ブリティッシュショートヘアの寿命は、15年~20年です。
猫の平均寿命は15年のため、かなり長生きする品種だといえます。
もともと野良猫で複数の猫の遺伝子をもっており、特定の遺伝子による病気は少なめです。
体が丈夫なペルシャとも掛け合わせており、病気をせずに長生きする個体もいます。
ただし、食べる量が多い猫種で、運動量を確保してあげなければなりません。
食べすぎや運動不足で肥満になりやすく、注意が必要です。
遺伝的な病気が少なくても、尿結石や肥大型心筋症などの病気に注意してください。
定期的に検診を受けて、普段から体の状態をチェックすることは必要です。
食べ物
がっしりとした体形を保つため、高カロリーで高タンパク質の食事が必要です。
ブリティッシュショートヘアは、食事量も多くなります。
猫の種類ブリティッシュショートヘア管理人の感想
ブリティッシュショートヘアは、野良猫から発展した猫種のため、日本で見かける野良猫とも近い特徴があるのではないでしょうか。
日本の野良猫と大きく異なるのは毛の種類で、もともとブルーがメインだったことから、グレーの毛を選びたいならブリティッシュショートヘアがおすすめです。
また、ブリティッシュショートヘアは、体が丈夫なのも魅力。
野良猫を格上げした品種なので、寒い地域や単身者で日中家にいられない家庭でも、安心して飼うことができそうですね。
あまり人に触られるのを嫌がる品種なので、甘えん坊の猫を飼いたいなら避けたほうがいいでしょう。
どちらかというと距離を保ちながら、時々猫と触れ合いたい方におすすめの猫種です。
イギリスでは屋外に猫を放し飼いするのが普通のようで、今でもブリティッシュショートヘアは野良猫のような特徴を引き継いでいるのかもしれません。
現代社会でネズミをとるため飼うことはないと思いますが、「猫とベタベタしたくない」というクールな性格の飼い主と相性がよさそうですね。
独立心が強い猫なので、猫と一緒に寝るのを希望する方だと、ブリティッシュショートヘアを飼うと寝てくれずにがっかりするかもしれません。