毛が抜けない猫の種類とは?アレルギーがある方におすすめの品種7選
「猫アレルギーがあるので、毛が抜けにくい猫の種類を選びたい」
あなたは、こんな悩みがありませんか?
このような悩みがあるなら、抜け毛が少ない猫の種類を選んでも、アレルギーを解消できないかもしれません。
なぜなら、猫アレルギーは、毛・唾液・フケなどに含まれる物質が原因だからです。
毛がほとんど生えていない「スフィンクス」でも唾液・尿・便・フケなどにアレルゲンは含まれているので、あまり意味がありません。
しかし、「服に猫の抜け毛をつかないようにしたい」「抜け毛が少なく毛の手入れが少ない猫の種類を選びたい」このような方にはおすすめです。
このような希望がある方向けに、毛が抜けない・毛が抜けにくい猫の種類を紹介します。
猫には、毛が抜けにくい種類がいくつかあります。
以下はその一部です。
- シャム猫は短い毛並みを持ち、抜けにくい傾向があります。
- バーミーズは、シャム猫に似た短い毛並みを持ち、ほとんど抜けません。
- ソマリは、中程度の長さの毛並みを持ちますが、抜けにくい傾向があります。
- シンガプーラは、短く細い毛並みを持ち、ほとんど抜けません。
- スフィンクスは、全く毛がないわけではありませんが、短いやわらかい毛並みを持ち、抜けにくい傾向があります。
ただし、猫の毛は抜けるものであるため、これらの種類の猫でも、ある程度は毛が抜けます。
また、個体差や季節などの要因によって、毛が抜けやすい場合もあります。
抜け毛が少ない猫の種類7選
毛が抜けにくい猫の種類のそれぞれの特徴を紹介します。
シャム
シャムはタイ原産の猫で、温かい地域の猫のためシングルコートです。
短い毛は体にぴったりと密着するように生え寝ているため、毛が抜けにくいでしょう。
シルクのような手触りの毛も魅力的な猫です。
毎日の手入れは、セーム革で拭くだけでも毛の艶が出やすく、1日1回のブラッシングで大丈夫です。
抜け毛の少なさからシャムはおすすめですが、鳴き声が大きいので集合住宅に向きません。
また、好き嫌いが激しく好奇心旺盛の猫でちょっとワガママ、子どもがいるような家庭にも適していない猫種です。
バーミーズ
バーミーズは、バーミーズと「ヨーロピアンバーミーズ」の種類があります。
ミャンマー原産の天然種と、毛が抜けにくいシャムを交配させた品種なので、バーミーズも毛が抜けにくい猫種としておすすめです。
ブラックに近い茶色の毛は細く滑らかで、密集して生えています。
サテンのような見た目で、艶やかな毛が魅力でしょう。
見た目の美しさや毛の抜けにくさでも十分魅力的ですが、人懐こく愛情があり静かな鳴き声も人気の理由のひとつです。
「慈悲深い猫」とも呼ばれるように、誰にでも懐き子どもがいる家庭や、初心者でも安心して飼うことができます。
また、バーミーズに似た猫種として、ボンベイもあります。
バーミーズが入った品種で、アメリカンショートヘアと掛け合わせており、バーミーズの毛色は複数ありますが、ボンベイは黒1色です。
ソマリ
長毛種で抜け毛が少ない猫の種類を選びたいなら、ソマリがおすすめです。
毛が抜けにくいのは、アビシニアンの長毛種だからです。
ソマリの毛はやわらかく、密度の濃いダブルコートです。
飼いやすさはアビシニアンと同じですが、毛が長い分お手入れは大変になります。
毛が抜けにくい長毛種とはいっても、毛はやはり抜けます。
1日1回のブラッシングが必要なので、お手入れが不要というわけではありません。
とても活発的な猫で、用心深い面があります。
長毛種で優雅な印象がありますが、周りに見せつけるようなしぐさもするでしょう。
うるさい場所が苦手で、大きな音や新しい環境は避けるようにします。
神経質で用心深い面は、飼い主が愛情をもって接していれば少なくなるでしょう。
シンガプーラ
シンガプーラは、シンガポール原産の温かい国の猫です。
気温が高い国で自然繁殖してきた猫のため、毛は短く抜け毛が少なくなっています。
細くて短い毛はシルクのような手触りです。
体に密着し横たわっている毛の特徴は、シャムと同じです。
毛はティッキング入りで、1本の毛に複数の色が入り込み、光に反射してキラキラします。
見た目はアビシニアンのようなスタイルで、3kgくらいと小さい品種です。
遊び好きでよく動き回りますが、鳴き声が小さく甘えん坊で飼いやすいでしょう。
ただし、もともと下水溝で暮らしていた猫なので、うるさい場所を好まず子どものいる家庭に向いていません。
シンガプーラは毛が抜けにくいだけでなく、毛の手入れ頻度も週1回と少なめ。
寒さには弱いので、温かい地域で飼うか、冬でも暖房をつけっぱなしにできる家庭におすすめです。
スフィンクス
スフィンクスは、毛がない猫です。
原産国はカナダで寒い地方の猫で、突然変異で生まれました。
完全に毛がないわけではなく、うっすらと産毛が生えています。
毛がないことから猫アレルギーの救世主とされることがありますが、皮膚からアレルギーの原因になるフケが出るので意味はありません。
スフィンクスは毛がほとんどありませんが、皮膚から分泌液が出て、皮膚のシワにたまりやすいため、手入れは必要です。
時々体を拭いてやり、入浴をこまめにする必要があります。
毛がない猫は皮膚に触れると、まるでベルベットのような肌触りです。
体温をじかに感じやすく、スフィンクスにハマる人は少なくありません。
陽気な性格で甘えん坊な性格で、愛情表現が豊かです。
寒さに弱く皮膚の手入れが必要で、初心者にはあまり向いていません。
ジャバニーズ
ジャバニーズは、短毛種に近い長毛種のため、毛が抜けにくくなっています。
長毛種でも抜け毛の心配がない猫を飼いたいなら、ジャバニーズがよく時々くしを入れる程度でお手入れが楽ですよ。
「長毛種を飼いたい怠け者」にピッタリな猫種だともいわれる程です。
シルキーな毛で手触りがよく、毛の長さは短毛種よりもやや長くなります。
ジャバニーズの毛が抜けにくい理由は、抜け毛が少ないシャムをもつから。
シャム系の猫は毛の長さで名前が変わるようで、カラーポイントショートヘアの長毛種ともいえます。
体はシャムのようにスリム、ジャバニーズは毛が長くなるのでエレガントですね。
シャムより穏やかな鳴き声で、甘えん坊な性格でシャムより飼いやすいでしょう。
ボディの毛が短いため毛が抜けにくいのですが、尻尾の毛はふさふさになります。
トンキニーズ
毛が抜けにくい品種、シャムとバーミーズを掛け合わせた品種です。
艶があり光沢のある毛をもち、抜群の肌触りから「ミンク」と呼ばれるほどです。
シャムのようにポイントカラーがあり、体はバーミーズのように適度な体形です。
性格は活発的でにぎやか、人懐こく犬ともすぐに仲良くなれます
高いところに登ったり跳ねたり、少々落ち着きない感じがしますが、愛嬌のよさが魅力です。
トンキニーズは自分で毛づくろいするので、ブラッシング頻度は少なめでも大丈夫。
時々ブラッシングをする程度でよく、抜け毛が少なく、手入れが楽な猫としておすすめです。