猫が長生きするには手作りご飯がいい?1年でも長く生きる方法を紹介
「猫が長生きするには、手作りご飯のほうがいい?」
あなたは、こんな悩みがありませんか?
過去に病気で亡くした猫を飼った経験がある飼い主さんなら、「猫が長生きすることなら何でもやりたい!」と考えるのではないでしょうか。
または、すでに猫が持病持ちで「1日でも長生きして欲しい!」と考えているのかもしれませんね。
実は、「手作りご飯のほうが長生きできる」という根拠はありません。
猫が健康でいられる要素は憶測でしかないので、「〇〇だから猫が長生きする」とは言えないのが事情なので、最終的には飼い主さんの選択にゆだねられることになります。
「それじゃ、手作りご飯にするのか決められない!」
もしかしたら、このような疑問も出てきたかもしれませんね。
そんな飼い主さんに向けて、猫が長生きするための手作りご飯の秘訣と、手作りご飯に役立つ書籍を紹介したいと思います。
この記事を読むことで、「手作りご飯にするか?」「たまに手作りご飯を取り入れるか?」「市販のフードを使うか?」が選択できるようになりますよ。
手作りご飯のほうが猫は長生きするのか?
まずは、手作りご飯のほうが猫は長生きできるのか、その事実を見ていきましょう。
長生きするというデータはなし
私が調べた限りでは、「手作りご飯のほうが猫は長生きできる」という根拠を示している論文を見つけることはできませんでした。
このことを証明するには、「手作りご飯を食べさせている猫」と「キャットフードを食べさせている猫」のデータを大量に確保する必要があります。
また、手作り食やキャットフードといっても種類があるので、個体数が多くないと信憑性のあるデータにはならないことから、調べている研究機関は少ないのではないかと思われます。
病気の予防になるというデータもない
また、「手作りご飯のほうが猫は病気にならない」という根拠となるデータもありませんでした。
ただし、猫の死因のデータはあったので、参考にしてみましょう。
ロイヤルカナンや東京大学による論文を参照することとします。
- 猫の平均寿命:12.3歳
- 調査対象:551頭
猫の死因で多い、泌尿器疾患と腫瘍を除くと、1歳平均寿命が延びることがわかりました。
泌尿器疾患:29.4%
腫瘍:20.3%
循環器疾患:11.8%
このデータから読み取ると、「水分摂取量を多くする」「腫瘍に配慮したご飯を与える」この2点が重要だとわかりますね。
手作りご飯はスープを加えると水分を多くできるのでおすすめ。
また、腫瘍ができにくいご飯とは、次のような素材を使ったご飯のことです。
- 遺伝子組み換え食品ではない
- 食品添加物や農薬が少ない
手作りご飯なら人が食べる食材を選べるので、腫瘍になりにくいご飯を猫に与えることができますね。
たとえば、肉に含まれるホルモン剤や抗生物質の量、魚に含まれるダイオキシンの量、野菜は無農薬野菜を選ぶなど、健康に配慮した食材を選べば、猫が長生きできる手作りご飯を作ることができますよ。
私が個人的に注目したほうがいいと考えるのは、ドライフードに含まれる穀物。
成型するためドライフードの第一原料は穀物が使われていることが多いのですが、安くつくるため遺伝子組み換え食品や農薬や除草剤たっぷりの穀物を使っている恐れがあるからです。
一方で、手作り食なら人が食べる白米を使えますね。
日本では人が食べる食材に関しては、「遺伝子組み換え」の表示があるので、猫が長生きする手作りご飯に安心して使えるメリットがあります。
「遺伝子組み換え食品を食べると癌になる」という根拠はないのですが、体が小さく影響を受けやすい猫には避けると安心ではないでしょうか。
猫が長生きするための手作りご飯のコツ
それでは、具体的に猫が長生きするための手作りご飯のコツを紹介しますね。
1週間単位で栄養バランスを整えること
猫に手作りご飯を与えるなら、1週間単位で栄養バランスを整えるようにします。
これは、人も同じことですよね。
毎日同じご飯を食べる人は少なく、1週間や1か月など長期スパンで栄養バランスが整っていれば、健康を損なうと感じることは少ないはず。
たとえば、「昨日はラーメンで野菜が少なかったから、今日はポトフにしよう!」など栄養バランスを自然と考えますよね。
また、「最近タンパク質が足りていないな」と感じたら意識的に肉や魚を食べるようにするのではないでしょうか。
猫に手作りご飯を与えるなら、人のご飯からのとりわけがおすすめ。
自分向けに栄養バランスを考えた食事なら、猫にとっても自然と栄養が整いやすいからです。
サプリもうまく活用しよう
「長期スパンで考えれば、栄養バランスが悪くなることはない」
とはいっても、猫が体内でつくれない栄養素もあるので、手作りご飯を猫に与えるならご飯に混ぜることができるサプリメントも活用したいですね。
ビタミンA、B1、B2、B6、Dなどは体内で合成できないので、食事の中から摂り入れる必要があります。引用:コメリ
ビタミン類。ビタミンAの 形で摂取する必要がある一βカロテンをビタミンAに転換できない。B群 のナイアシンを摂取する必要がある一トリプトファンからナイアシンを合成できない
猫に手作りご飯を与えるなら、ビタミンAとビタミンB群には注意しましょう。
ビタミンDは日光浴や食事などから摂取できるようにしたいですね。
- カルシウム:卵パウダー
- オメガ3:魚油
- ビタミンC:ローズヒップ
- ビタミンB群:ビール酵母
- 乳酸菌:パウダーやエキス
これらのサプリメントは、手作りご飯の食材を販売するお店で買えますよ。
楽天で探すなら、こちらから。
私個人が飼っていた猫に与えていたのは、乳酸菌の「バランスアルファ」です。
「これを飲ませたから病気が治る」わけではありませんが、腸内環境を整えるために、猫に飲ませていましたよ。
免疫力をあげて、自然治癒力アップにバランスアルファはおすすめ。
私のプロフィール記事で紹介した猫には、最後は原液でバランスアルファを飲ませていて、ゴクゴク飲んでくれたので、嫌な味がしないのだと思います。
食材を丸ごと食べられるようにするのがベスト
猫に手作りご飯を与えるなら、獲物を丸ごと食べられるのがベストですね。
野生で暮らす猫は、ネズミや鳥の内臓や骨も丸ごと食べているから。
つまり、内臓や骨も食べられるようにすると、内臓のビタミンや骨のカルシウムも摂取できるということです。
肉を猫に与えるなら、たまに内臓も取り入れる方法がおすすめ。
魚であれば、骨ごと食べられるよう圧力釜で炊いたものを使うのもいいと思います。
炊いたお米であれば猫は消化きる
「猫に炭水化物は必要ないのでは?」
このように考えている飼い主さんは少なくないと思います。
確かに、猫は炭水化物の消化が苦手なので、大量に与えるのはNGです。
でも、まったく消化できないわけではなく、お米を炊いたものなら消化できるので、炭水化物を与えるなら炊いたお米がおすすめですよ。
猫が食べている獲物には、内臓に野菜や穀物が含まれています。
内蔵ごと獲物を食べているので、猫は野菜や穀物も少量は必要としているので、手作りご飯に混ぜてあげてくださいね。
猫を長生きさせるための手作りご飯に役立つ書籍の紹介
猫に手作りご飯を与えるなら、基礎知識が必要です。
書籍を参考にしながら、手作りご飯の知識をつけてみましょう。
獣医師が考案した長生き猫ごはん
飼い主さんのご飯から取り分けるタイプの手作りご飯を紹介している書籍です。
獣医師が考えたレシピが掲載されている点でも、安心して活用できますね。
おうちでかんたん猫ごはん
酵素やビタミンを摂取しやすくするように、肉や魚を生で猫に与える手作りご飯のレシピ本です。
生の食材は鮮度に左右されるので、お店で新鮮な食材が手に入る人におすすめ。
同じく飼い主さんのご飯から取り分けられるレシピが掲載されています。
手作りご飯は猫に長生きしてもらうため安心
「手作りご飯のほうが猫は長生き」このようなデータは残念ながら見つけることはできませんでしたが、手作りご飯のほうが安心感はありますね。
手作りご飯はとくに、「猫に安心して食べられる食材を選びたい」「猫に食べる喜びを感じてもらいたい」飼い主さんにおすすめです。
栄養面で心配な場合は、市販のキャットフードに手作りのトッピングをしてみては?
以下の記事では簡単手作りご飯のレシピを紹介しているので、あわせてご覧になってみてくださいね。