急に猫アレルギーになる?突然ならないための対策を紹介
「猫を何年も飼っているのに、急にアレルギーが出ることはある?」
あなたは、こんな悩みがありませんか?
その通りで、猫アレルギーは急になることがあります。
現に、私も急に猫アレルギーになった一人で、最初は緊急入院するほど重かったので、猫を飼っているなら注意したほうがいいですよ。
この記事では、なぜ急に猫アレルギーになるのか、その理由を紹介しています。
「急になりたくない!」「急になって猫を手放したくない!」と考えるなら、事前に理由や対策をチェックしておくといいでしょう。
急に猫アレルギーになる理由とは?
猫アレルギーは急になることがあるので、その原因を知っておくことが大切です。
世界では「5人に1人が猫アレルギーになる」ともいわれており、あなたも例外ではないかもしれませんよ。
アレルギーは突然なることがある
急に猫アレルギーになることがあるのは、その人のアレルゲンの許容量を超えたから。
アレルギーになる原因は、「コップの水が溢れる」状況で例えられることがありますね。
原因となるのは、以下の要素があります。
- 原因物質:猫がもつFel d1
- 要素:遺伝によるもの
もともと親がアレルギー体質だった場合、生まれた子どもがFel d1に触れることで、猫アレルギーが起こりやすくなります。
でも、いつ猫アレルギーになるかは、わかりません。
Fel d1の原因が蓄積して、その人のコップから水が溢れ出たとき、猫アレルギーになるからです。
ただし、もともとアレルギー体質の人はコップが小さいので、早い年齢で猫アレルギーになりやすいので注意しましょう。
アレルギーの原因って何なの?
では、Fel d1に触れることで、なぜ猫アレルギーになるのでしょうか?
感染の機会の多い少ない以外にも、乳幼児期の腸内細菌環境や、ディーゼル粒子の存在などの感染以外の環境要因も影響していることも知られています。いずれにせよ、私たちを取り巻く外部環境に対する個体の対応がアレルギー疾患の増加に繋がっていることは間違いありません。
クリニックに書かれている記事に、興味深い内容がありました。
「腸内細菌環境」この言葉が気にならないでしょうか。
乳酸菌を摂取してアレルギーが治るかは、現段階ではっきりはしていません。
しかし、私が若いころから猫アレルギーになった理由を考えてみると、納得できることがあったのです。
それは、私は母乳で育っていないこと。
母乳が出なかったのか何らかの理由で、早くから粉ミルクに変えたのですが、粉ミルクに対してアレルギーがあったようで、短い期間しかミルクを飲めなかったそうです。
母乳を飲ませる行為は、母親がもつ常在菌を赤ちゃんに受け渡す、重要な行為だといえます。
しかし、私のように母乳で育たないと、常在菌が増えません。
人の体は良い働きのする菌・どちらにもなる菌・悪玉菌の3種類があるのですが、乳幼児のころにバランスが整わないと、悪い菌が増えやすくアレルギーになるのではないかと考えられます。
実は、私の息子も猫アレルギーがあるみたいです。
私と同じように母乳で育たなかったので、腸内細菌のバランスと猫アレルギーは関係性があるのかもしれませんね。
もし、腸内細菌と関係があるなら、普段の生活で発酵食品や乳酸菌などをとるようにすれば、少しは予防になるのかもしれません。
息子も猫アレルギーだったので小さいころはヤクルトを飲ませていることもありました。
赤ちゃんから猫を飼うと予防できる?
「1歳まで犬や猫を2匹以上飼っている家庭で育った子供は、6~7歳時にアトピー性疾患にかかっている確率が、他の子供の約半分である 」という調査結果が発表されました。幼い頃から動物を暮らすことでアレルギーの子供の数が減った(スウェーデン)という研究や、4~7歳までに2頭以上の犬と暮らした子供はアレルギー発生が少ない(アメリカデルタ協会 ローレンス・ンーベル)という論文発表があります。引用:オールアバウト
以前は「赤ちゃんの頃、動物に触れる機会が多いほどアレルギーになりにくい」という情報があったようです。
イギリスのStrachanという研究者達で、彼らは1958年に英国で生まれた新生児約1万7千人を対象に追跡調査を行い、アレルギーの発症に何が影響を及ぼすか解析しました。その結果、兄や姉のいる弟妹ほど、統計学的にアレルギーに罹りにくいことが判りました。
「清潔にしすぎるのがよくない」というのが定説だったようですね。
しかし、最近は菌に触れる機会が少ないから免疫が育たないという理由だけが、猫アレルギーの原因ではないことがわかっています。
「コップの水が溢れる」の説明でもわかるように、もともと遺伝でアレルギー体質の人はコップが小さいので、赤ちゃんのころからアレルゲンに触れることで溢れる年齢が早くなってしまうからです。
この問題は、私の息子が証明しています。
赤ちゃんの頃から猫を飼っていたので、「清潔がよくない」とするならその環境は保たれていたわけで、でも猫アレルギーになりました。
もともと私の息子はコップが小さいタイプで、赤ちゃんの頃から猫アレルギーの原因となるFel d1に触れる機会が多くなり、早くにコップの水が溢れたようですね。
息子は私と同じように、赤ちゃんのころからアトピー体質で、アレルギーマーチにより鼻炎・喘息と移行していまいました。
このような理由から、「赤ちゃんから動物に触れるとアレルギー予防になる」と安易に考えないほうがいいかもしれませんね。
急に猫アレルギーになったらやりたいこと
では、急に猫アレルギーになったら、どうすればいいのでしょうか?
それって本当に猫アレルギーですか?検査をしよう
まずは、病院に受診してアレルギー検査を受けることです。
血液検査でもアレルゲンを見つけることはできるので、一生に一度くらいは検査しておくといいですね。
もっと詳しくアレルゲンを調べるなら、皮膚のパッチテストがおすすめです。
アレルゲンを腕の内側に少しずつ塗布し、皮膚の変化を見てアレルギーがあるか判断する方法があります。
もともとアレルギー体質の人は、ハウスダストに反応することが多いようです。
私も、息子もハウスダストに強い反応を示すタイプなので、部屋はいつも清潔にして、床はフローリングにして少しでもホコリを吸い込まないようにしています。
東京都の調査では、アレルギー患者の発症原因は花粉71.9%、ハウスダスト37.9%、ダニ15.2%、猫を含むペットは10.4%という統計が出ています。引用:巣鴨戦国皮ふ科
もしかしたら、アレルギー症状はハウスダストが原因かもしれません。
猫よりもハウスダストのほうが強く反応しているときは、室内からできるだけハウスダストを出さない工夫をしなければなりません。
原因物質をできるだけ減らす対策をすること
猫アレルギーだとわかったら、できるだけFel d1の接触を減らすことが大切です。
Fel d1は微細な粒子で空気中に浮遊しているので、以下のような対策を試してみてください。
- プラズマクラスターの空気清浄機を使う
- 部屋をこまめに掃除する
- 猫と一緒に寝ない、猫部屋をつくる
- 猫を定期的にシャンプーする
- 他のアレルゲン対策も一緒にやる
シャープから販売されている空気清浄機に搭載のプラズマクラスターは、ペットのニオイ対策になります。
イオンの力で消臭できるものですが、「猫のFel d1にいい」という口コミもあるので、試しに使ってみるのもいいかもしれませんね。
プラズマクラスター空気清浄機ならペットのおもちゃやベッドなどお気に入りのものに付着する皮膚特有の菌の作用を抑制ペットにも清潔で快適な環境を作ります。引用:シャープ
また、空気中に漂うFel d1や布製品につくFel d1は、こまめな掃除が欠かせません。
掃除をすることで、他のアレルゲンを減らすことにもなるので、猫アレルギーがあっても軽い状態でいられる可能性はあります。
とはいっても、アレルゲンを減らす方法は、根本的な解消にはなりません。
根本的な解消を目指すなら、腸内環境を整える食生活に注目してみてはどうでしょうか。
乳酸菌や納豆菌、酪酸菌、発酵食品などの、有用菌がいくら体に良いからと「プロバイオティック食材」だけを多く食べても、有用菌は腸で育ちません。有用菌を育てる難消化性食物線維を多く含んだ「プレバイオティックス食材」の方を多く食べなければ、アレルギー免疫の暴走は止まらないのです。引用:つちうら東口クリニック
上記のクリニックのように、腸内環境とアレルギーを結び付けて考えるお医者さんが増えてくると、嬉しいですね。
アレルギーは免疫の暴走が原因なので、免疫細胞がつくられる腸内環境を以下のように整えることが重要だそうです。
- 食物繊維を多くとる
- 大量の油は腸のバリアを低下させるので避ける
腸のバリア機能が低下している状態は、腸が炎症を起こしているので、過剰な免疫反応がおこりやすくなります。
乳酸菌もいいですが、日本人が昔から食べてきたお米・海藻・野菜を食べていますか?
現代では洋食を食べる機会が多いので、和食に注目してみたいですね。
私のように母乳で育つことができず、腸内バランスが乱れやすい人は、食生活の改善で猫アレルギーを予防したいものです。
トマト,シソ,甜茶(てんちゃ)ミント,フキ,バラ,柿葉,柑橘(かんきつ)類,シジュウム,凍頂ウーロン茶などの植物素材で、ポリフェノール成分が、アレルギーの抑制に寄与すると考えられています。引用:つちうら東口クリニック
サプリや食品で体質改善するなら、上記の食品もいいそうですよ!
急に猫アレルギーになったら注意しよう
別記事では、私が急に猫アレルギーになった経緯を紹介していますので、あわせてご覧になってみてくださいね。
当時は猫アレルギーが原因だと知らなかったのですが、緊急入院になりました。
私が急に猫アレルギーになった理由は、その素質が十分あったということ。
母乳で育っていない、家族がアレルギー体質の場合は、猫を飼ってから短期間で急に猫アレルギーになることがあるので注意してみてください。