ウェットフードが好きな猫がいると、毎日与えたいですよね。
しかし、ウェットフードは長時間放置できないので、普段の生活で外出時間が長いと、与える頻度で迷ってしまうかもしれません。
本来であれば、猫のために毎日ウェットフードを与えるほうがいいもの。
それでも、毎回与えるのが難しいときは、おすすめ頻度で調節してみてはどうでしょうか。
この記事では、ウェットフードの頻度は毎日がいい理由と、おすすめ頻度を紹介します。
「できれば毎日がいいのはわかるけど、毎回は難しい」
そんなときに参考にしてくださいね。
猫にウェットフードを与える頻度は毎日がおすすめの理由
そもそも、猫にキャットフードを与えるなら、ウェットフードは毎日がおすすめ。
ドライフードを与えずウェットフードを選ぶ理由があるからです。
猫が食べる喜びを感じられる
ウェットフードは肉や魚の食感があるので、猫は食べる喜びを感じることができます。
人間だって食べることは楽しみのひとつなので、美味しいものを食べたいですよね。
恐らく、猫も同じ気持ちではないでしょうか。
また、猫は1日中家で過ごすことが多いため、暇な毎日を過ごしています。
普段の生活で「唯一の楽しみは食べること」という猫もいるなはずなので、猫には美味しいご飯を食べさせてあげたいですね。
一方でカリカリはどうでしょうか。
スナック菓子みたいな食感で、よく噛まないでも飲み込めることから早食いになる猫は少なくありません。
「もう無いの?」「まだ欲しい!」という欲求が激しいなら、カリカリの食事で満足していません。
ウェットフードなら、肉や魚を噛む楽しみや水分が多く食べ応えもありますよ。
適度な水分補給で下部尿路の病気予防になる
猫に毎日ウェットフードを与えたい理由の2つめは、水分摂取ができるからです。
もともと水を大量に飲むのを得意としておらず、猫は食べ物と一緒に水分を摂取する特徴があります。
野生の猫も同じで、獲物からも水分を摂取しています。
ウェットフードなら水分が80%%以上のものが多くなっていて、食事と一緒に水分を摂取できて、下部尿路疾患の予防におすすめです。
猫本来の食べ物にウェットフードは近い
猫が本来食べる食事に近いのは、ウェットフードのほうです。
カリカリは、人間でいえば毎日シリアルを食べているようなものでしょう。
ドライフードは、結局人間の都合で与えているのに過ぎません。
- ドライフードは安価
- ドライフードは保存性が高い
- 買い物やストックが面倒ではない
猫の健康や喜びを考えるなら、本来の食事に近いウェットフードがおすすめ。
ドライフードは総合栄養食で栄養は摂取できますが、人間だって毎日パサパサの乾パンを食べるのは辛いですよね。
カロリーや糖質が少なめで肥満対策になる
猫にウェットフードがいいのは、肥満対策になる理由があります。
ドライフードは栄養価が高くカロリーも高めのものが多いので、少量で必要な栄養が摂取できて、猫は満足できず食べすぎてしまう恐れがあるのです。
一方で、ウェットフードは水分が80%程度なので、カロリーは少なくなります。
水分が多く食べ応えがあるのにカロリーが少ないため、猫の食べすぎ防止になり、肥満予防におすすめですよ。
ただし、ウェットフードはカロリーが少ないので、量を食べられる猫ちゃん向けですね。
小食だと少ない量で栄養やカロリーが摂取できるドライフードを適度にあげたほうがいいかもしれません。
猫にとって肥満は、病気のもとです。
数多くの研究でも証明されていますが、カロリーや食事制限をした動物ほど長生きすることがわかっているので、太り過ぎは注意が必要ですよ。
ただしウェットに食べ慣れるとドライは食べなくなる覚悟を
ウェットフードは猫にとって嬉しいご飯です。
美味しいので、一度ウェットフードを与えるとドライフードを食べないケースも。
毎日ウェットフードを与えるなら、今後もずっと与えるつもりでいたいもの。
とくに食にこだわりが強い猫ちゃんは、ウェットフードをくれるまで頑固になり、まったく食べてくれないケースもあるようですよ。
ウェットフードを毎日与えるとなると、飼い主さんとしてはお値段が気になりますね。
1袋55円で1日2回だとしても、月に3,300円かかる計算になります。
ウェットフードの頻度で迷ったときのおすすめ対処法
「お値段的に毎回ウェットフードは辛い」「仕事で日中は家にいないので毎回は無理」
そんなときは、次に紹介する頻度でウェットフードを与えてみては?
カリカリのトッピングにウェットを使う
金額的に辛いときは、カリカリの上にウェットフードを乗せる対策がおすすめ。
ピュリナワンもカリカリ&ウェットの組み合わせを推奨しているようで、両方を組み合わせると猫が食べる楽しみがありながら金額的にも抑えることができますよ。
週末だけなど無理のない範囲でウェットにする
平日の昼間は仕事で外出するなら、週末だけウェットフードにしてみましょう。
毎回カリカリだと猫の水分不足が気になりますし、猫も食べる楽しみがなくてかわいそうなので、せめて週末だけウェットフードがいいですね。
毎日ウェットにするなら総合栄養食を選ぶこと
毎回ウェットフードを選べるなら、「総合栄養食」である点に注意してくださいね。
私がウェットフードをお店で調べてみたら、意外と総合栄養食が少なく一般食が多かったのです。
お店で総合栄養食を探そうと思うと、少し苦労するかもしれません。
店舗によっては総合栄養食のバリエーションが少ないこともあります。
お店に置いてある=一般家庭が求めているもの。
つまり、一般家庭ではキャットフードといえばドライフードか、ウェットフードは一般食の食いつきのいいものを選んでいるわけですね。
売れているから猫にいいご飯ではないので、勘違いしないように。
猫に必要なのは総合栄養食だけですよ。
パウチのお値段が気になるなら毎日半分ずつ
ウェットフードの金銭的な負担を軽くしたいなら、ドライとウェット半々がおすすめ。
両方のご飯を与えていると、猫は少量のウェットフードでも満足してくれるはず。
- ドライフード:栄養を満たすもの
- ウェットフード:猫の楽しみ
このように使い分けてみるといいですね。
このような与え方なら、パウチはお腹を満たすための量は必要ありません。
少量でも、猫が満足できるならそれはそれでいいですね。
老猫は食事量が少ないので毎日ウェットがおすすめ
「家計に合わせて頻度を調節しましょう」と説明しましたが、シニア猫の場合は食べることを優先したいので、ウェットフード一択です。
人もそうですが、年をとると食事の量が少なくなります。
猫も年齢を重ねると、若いときより食べる量が少なくなるので、嗜好性の高いウェットフードのみを与える方法がおすすめです。
年をとると、食が細くなりだんだんと痩せてきますよ。
私の実家で飼っていた老衰で亡くなった猫も、最後は骨と皮でガリガリになりました。
猫には毎日ウェットフードを与えよう
ウェットフードは、獣医さんも推奨することがあるフードです。
- 猫が食べる楽しみをもてる
- 肉や魚などたんぱく質が多い
- 水分が多くて下部尿路疾患予防にいい
猫が必要な栄養では、たんぱく質と脂質が重要です。
ドライフードは炭水化物でかさ増しや成型しているものが多いので、炭水化物が多くなりがちで、猫の肥満や糖尿病の原因になることがあります。
ウェットフードなら、猫本来の食事に近いので毎日食べさせたいですね!
実家で飼っていた猫も、20年以上ウェットフードを食べ続けて病気しらず、最後は老衰で枯れるように亡くなり理想的でした。
猫の楽しみや健康を考えるなら、毎日ウェットフードを与えてみてくださいね。