猫の軟便におすすめフード10選
「猫の軟便が気になる・・・」「どんなフードがいいの?」
あなたは、猫の軟便で食べさせるフードで悩んでいるのでは?
猫が軟便になる原因は、あなたが考えているように「キャットフードが合わない」原因が多いのです。フードを変えたら軟便が改善されたというケースも多いので、軟便に最適なフードを愛猫に選んであげましょう。
しかし、市販のキャットフードは種類が多すぎて迷いますよね。そんな方のために多数あるフードの中から、軟便におすすめの商品を厳選してみました。
紹介する軟便におすすめのフードに切り替えると、お腹の健康を守る成分や、下痢しにくい成分で対策ができるようになります。愛猫が軟便にならなければ、飼い主さんも安心ではないでしょうか。
猫の軟便で悩んでいる方は、紹介するフードの利用がおすすめです。
猫の軟便におすすめのフードの選び方
猫が軟便になっているときは、フードの選び方にポイントがあります。次に紹介する点をチェックしながらフードを選ぶと、猫の軟便対策ができます。
乳酸菌やオリゴ糖などが含まれている
猫が軟便になりやすい場合は、腸内環境が乱れていることを疑いましょう。キャットフードの中には、猫のお腹の調子を整える成分が配合されているものがあります。
猫はストレスでも消化不良をおこしやすいので、そのような場合もプロバイオティクスなどがおすすめです。腸内環境を整える成分は、大きく分けて「善玉菌のえさになる」「プロバイオティクスで整える」2つのタイプがあります。
善玉菌の餌になる
善玉菌のえさになる成分は、オリゴ糖が有名です。フラクトオリゴ糖やガラクトオリゴ糖などがキャットフードに含まれています。オリゴ糖は大腸まで届き、善玉菌の餌となって腸内環境をサポートします。
プロバイオティクス
プロバイオティクスとは、生きた微生物のことです。乳酸菌やビフィズス菌など、腸内フローラを正常にするために役立つ成分です。
腸内フローラには、「悪玉菌」「善玉菌」「日和見菌」の3種類が存在します。圧倒的に多いのが日和見菌で、善玉菌にも悪玉菌にもなりえるので、プロバイオティクスでバランスを整えることが大切です。
不溶性食物繊維の量が多すぎない
軟便になりやすい猫に注意したいのが、キャットフードに含まれる「不溶性食物繊維」です。文字の通り、水に溶けにくく便のかさを増す働きがあります。
不溶性食物繊維も猫に必要なものです。しかし、キャットフードに含まれている穀物やマメ科の植物に含まれている不溶性食物繊維は、猫にとって負担が大きくなります。
安価なキャットフードは、コストを下げるため穀物やマメ科の植物の不溶性食物繊維でカサ増ししていることがあります。すると猫がキャットフードを消化しにくくなり、胃腸に負担がかかって軟便になりやすいのです。
スーパーやホームセンターで見かける安価なキャットフードは、不溶性食物繊維の量に注意が必要です。猫が軟便になったら、粗悪なキャットフードを控えるようにしましょう。
良質なたんぱく質が含まれている
本来肉食である猫は、良質なたんぱく質が必要です。しかし、質の悪いたんぱく質が多く含まれていると、猫の消化に負担をかけてしまいます。
軟便になりやすい猫が良質なたんぱく質のフードに切り替えると、「便の量が減る」「便が硬くなる」変化が現れます。猫の便の量が多いと飼い主さんは「良い便が出た」と思われがちですが、実は間違いなのです。
猫の胃腸に負担をかけないフードは、消化吸収が優れています。すると栄養を余すことなく取り込むことができるので、逆に便は少量になるのです。
とくに猫にとって消化がしにくい炭水化物が多いと、便の量は増えるでしょう。さらに胃腸に負担がかかれば、猫は軟便になってしまいます。
添加物が少ないフードを選ぶ
キャットフードは人よりも安全基準が低いので、人には使われない人工添加物が多く含まれているフードがあります。体の小さな猫が大量の添加物を摂取すると、アレルギーや下痢といった拒絶反応がおこるのです。
下痢は本来体に悪いものを出す働きです。猫が軟便続きの場合は、キャットフードに含まれる着色料・保存料・酸化防止剤などの人工添加物に注目しましょう。
最近は厳選すれば、猫の体に負担が少ない無添加フードも選べるようになりました。天然由来の酸化防止剤を使っているものや、酸化しにくいよう小分けパックにしたものも選べます。
猫の軟便におすすめのフード10選
猫のお腹サポート成分が入っているものや、消化吸収に負担が少ないフードを10つ集めてみました。口コミを参考にしながら、人気の商品を厳選して紹介します。
商品名の横にある数字は、人気度を示しています。軟便の猫に多く使われている商品を選びたい方は、数字でも比較してみてください。
1・ロイヤルカナン 消化器サポート(5)
軟便の猫に食べさせるなら、消化器疾患の猫用に開発されたフードがおすすめです。ロイヤルカナンの消化器サポートなら、特別につくられた食事療養食で与えやすいでしょう。
独自製法の「超高消化性小麦タンパク」を配合しています。そのため、猫の消化に負担がかかりにくく、軟便の猫にも安心です。
さらに、猫の腸内環境を整えるための、フラクトオリゴ糖・マンノオリゴ糖入りです。食物繊維はサイリウム入りで、水に溶けるタイプのため猫のお腹をサポートできます。
2・クプレラ グレインフリーキャットフード(4)
クプレラは穀物不使用のグレインフリーの展開があります。消化酵素、プロバイオティクス入りで、猫の腸内環境をサポートできます。
使われているたんぱく質は白身魚のため、肉類にアレルギーがある猫にも安心です。徹底したグレインフリーで、穀物アレルギーにも対応しています。
猫の消化器に負担になりやすい、穀物、豆類、コーンなどは使用していません。グルテンやたんぱく質の消化酵素を持たない猫でも、配合された消化酵素で消化をサポートします。
3・ナチュラルバランス サーモン&チックピー(5)
ナチュラルバランスの「サーモン&チックピー」は食物アレルギーに対応するキャットフードです。サーモンは肉類にアレルギーをおこす猫におすすめで、チックピーも食物アレルギーに配慮しやすくなっています。
ナチュラルバランスは多数の食物アレルギーに対応します。牛肉、鶏肉、ラム肉、鹿肉、白米、小麦粉、トウモロコシ、卵、乳製品など対応です。
腸内環境を整えるビール酵母入りで、軟便になりやすい猫にもおすすめです。人工添加物も無添加なため、アレルギーをおこしやすい猫にも対応しやすいでしょう。
4・カントリーロード フィーラインディライト 3
カントリーロードは、新鮮な鶏肉を主原料にしたフードです。鶏肉の飼育には成長ホルモンや抗生物質を使っていないので、原料の飼育環境にもこだわって選ぶことができます。
とくにチキンにアレルギーがないなら、与えてみる価値はあるでしょう。穀物は玄米とオーツ麦を使っています。
人工添加物を使っておらず、猫の体に負担がないつくりです。真空包装で鮮度を保つ工夫があるフードです。
5・ニュートロ 穀物フリー アダルトサーモン(2)
穀物アレルギーがある猫には、ニュートロの穀物フリーフードを与えましょう。軟便ではトウモロコシや小麦が原因のことがあるので、試してみる価値はあります。
炭水化物には、エンドウ豆やジャガイモを配合しています。主原料はサーモンで、肉類にアレルギーを持つ猫にも対応しやすいです。
腸内環境を整える成分として、ビートパルプなどの食物繊維、プレバイオティクスでサポートできます。サーモンにはアスタキサンチンが豊富で、抗酸化作用も得ることができます。
6・アカナ グランスランドキャット(5)
猫の軟便のためにプレミアムフードを使ってみましょう。アカナは草を食べて育ったラム肉や鴨肉などが主原料になっています。
自然な環境で飼育された動物の原料を使っているので、原料に拘りたい方におすすめです。猫の消化に負担になりやすい炭水化物を抑えるつくりで、穀物とじゃがいもは使っていません。
一方で新鮮なフルーツ、野菜などの原料を加えています。カナダ産の最高品質のフードで、数々の賞を受賞する経緯を持ちます。
7・ジャガー キャットフード(3)
ジャガーもプレミアムフードの中で人気があるメーカーです。主原料の80%がチキンや、鴨肉、サーモンなど良質なたんぱく質です。
穀物を一切使っていないので、食物アレルギーで軟便になりやすい猫におすすめです。すべての原料は人間が食べられるレベルで、安全性にこだわっています。
ジャガーはイギリスの最高級フードで、新鮮な果物や上質な肉を使うことで有名です。善玉菌を増やすプロバイオティクスも配合しているフードです。
8・カナガン(3)
カナガンはイネ科の穀物を一切使っていない、グレインフリーフードです。穀物の代わりにサツマイモを配合しているので、食物繊維で猫の腸をサポートできます。
主原料は平飼いの新鮮な鶏肉です。鶏肉にアレルギーがない猫に使いやすいでしょう。
100%無添加フードなので、添加物が気になる方にもおすすめです。野菜やハーブも配合されていて、猫の健康を守る原料に調節しています。
9・モグニャン(2)
モグニャンは、白身魚を使ったプレミアムフードです。鶏肉や牛肉など、肉類にアレルギーを持つ猫にも食べさせることができます。
猫の消化に負担をかける穀物が一切含まれていないので、アレルギー対策がしやすいでしょう。炭水化物は、サツマイモ、カボチャ、ひよこ豆など食物繊維が豊富な野菜類で補うことができます。
リンゴやハーブ類などで腸内環境も整えやすいでしょう。ビール酵母でも腸の健康をサポートできます。
10・ヒルズ i/d(2)
ヒルズのプリスクリプションは、特別療養食があります。消化器官に問題がある猫用として開発されたフードなので、軟便にもおすすめです。
消化吸収をしやすいように、自然由来の可溶性繊維と不溶性繊維を配合しました。プロバイオティクスでも、猫の腸内環境をサポートできます。
i/dは療養食の扱いとなっているので、お近くの動物病院で相談してください。消化器官に疾患を持つ猫用としても処方されています。
猫の軟便にフードを切り替える方法
軟便の猫にフードを切り替える場合は、少しずつ試すのがおすすめです。軟便対策ができるキャットフードであっても、猫によって合う合わないことがあるためです。
少量から購入して試してみる
猫の軟便対策ができるフードでも、猫によって合わないことがあります。猫によって特定の成分にアレルギーをおこす、または消化しにくい原因があるためです。
どんなに優良な軟便用フードでも、その猫に合うとは限りません。いきなり大量に勝って猫に合わなければ捨てなければならないのです。
最初は、少量パックで猫に食べさせましょう。メーカーがお試し品を無料で配布、または有料で買うことができることもあります。
一度に大量に買わないのは、ドライフードは酸化しやすい理由もあります。猫にとって酸化したフードは体への負担が大きくなりやすいので、小分けパックで少しずつ試すのがおすすめです。
ゆっくり新しいフードに切り替える
猫が下痢や軟便になる原因のひとつが、フードの切り替えです。今まで食べていたフードと違う種類に変えることで、胃腸がビックリしてしまいます。
新しいフードに切り替える場合は、今までのフードに1割混ぜる、2割混ぜるといったように、少しずつ新しいフードの割合を増やします。切り替える時期は1週間~10日間が目安です。
食事の回数を増やして胃腸の負担を軽くする
猫によっても「炭水化物の消化が苦手」な子がいます。胃腸の強さは猫それぞれで、生まれつき持ったものです。
とくに子猫や高齢猫は消化力が高くないので、胃腸に負担がかからないようフードを与える回数を増やしてみてください。早食いをすることで胃に乾燥フードが取り込まれ、胃の水分を吸収してふくらみお腹が苦しくなることもあるでしょう。
消化吸収力が弱い猫は、1日2回の食事回数に拘らず、軟便になりにくい回数に調節してみてください。
猫の軟便の原因
そもそもなぜ猫が軟便になるか知っていますか?猫の軟便は病気と食生活の影響に分けることができます。病気以外の原因なら、飼い主さんが対応しやすいでしょう。
病気
猫の便がいつもと違うようなら、病気を疑ってください。大腸や小腸などの問題や、膵臓、肝臓、甲状腺など臓器の問題が隠れていることもあります。
猫に次のような症状がある場合は、獣医さんにお任せしてください。
- 激しい下痢をしている
- 下痢に血が混じっている
- 食べても痩せてしまう
- 便に糸のようなものが見える
- お腹に触れると猫が嫌がる
- 間違って何か食べてしまった
普段から猫の便を処理している方なら、猫の異変に気がつくはずです。便の色、ニオイ、硬さもチェックするようにしましょう。
便に糸のようなものが混じっている場合は、寄生虫の可能性があります。猫が食べてはいけない食品もあるので、中毒症状をおこしているのかもしれません。
引越しなど環境の変化がおきた場合は、猫がストレスを感じている可能性があるでしょう。猫は飼育環境が大きく変わることにストレスを感じやすいので注意が必要です。
食物アレルギー
食物アレルギーも猫が軟便になる原因のひとつです。食べ物にアレルギーがあるときは、キャットフードを変えることで改善できます。
猫のアレルギーで多いのが、意外にも牛肉や鶏肉です。
肉がメインのキャットフードは、猫にとって良質なたんぱく質が含まれています。その一方で、アレルギーをおこすリスクもあるので、チキン味のキャットフードで下痢しやすくなっているのかもしれません。
次いで注意したいのが、小麦やトウモロコシなどの穀物類です。猫は肉食なので、穀物の消化に優れた腸の構造をしていないためです。
猫が食物アレルギーで軟便になりやすい場合は、肉類よりも魚メインのものを選び、穀物が少ないグレインフリーがおすすめです。
子猫で腸内環境が乱れやすい
飼っている猫が子猫で軟便になりやすいなら、胃腸がまだ発達しておらず消化吸収ができていない可能性があります。人間の子どもも離乳食から徐々に慣らしていきますが、子猫もいきなり大人猫と同じフードでは負担がかかります。
子猫で軟便になりやすい場合は、全年齢対応フードではなく、子猫用を選んであげてください。子猫の胃腸にも負担がかかりにくい原料で構成されているはずです。
また、子猫は体が成長段階なので食欲が旺盛。子猫用のフードが高カロリーなのは、必要な栄養を摂取できるようにするためです。
子猫が必要な栄養が得られなければ、大量にフードを食べてしまうでしょう。するとお腹にたくさんのフードが入り込み、消化が間に合わなくなってしまうのです。
高カロリーな子猫用フードなら、少量でも必要な栄養が摂取できます。
高齢猫は病気の可能性も
猫が高齢になってきた場合も、軟便しやすくなるので注意が必要です。猫は腎臓や肝臓などが弱りやすいので、病気が少しずつ進行して軟便になっている可能性があります。
高齢猫になったら、半年に一度は健康診断を受けてください。猫も人と同じように年齢を重ねると、胃腸が弱ってきて消化力が弱まります。
とくに病気がない場合でも、軟便になりやすくなったら、フードを変えましょう。消化吸収しやすいフードに変えるか、水でふやかして胃腸に負担をかけないようにしてあげてくださいね。
猫の軟便のタイプ
猫の軟便といっても、さまざまなタイプがあります。多少便がゆるい状態なのか、かなり下痢しているのか状態を把握してみましょう。
下痢をする
軟便とは、水分が少ない下痢のことです。通常、猫の便はバナナ状ですが、これより水分量が多く柔らかくなると軟便になります。
一方で、軟便よりも水分が多くなると下痢です。水分量が多くなると便がドロドロになり、ティッシュで持ち上げることができなくなります。
最後だけ軟便
すべての便が軟便ではなく、最後だけ軟便になることがあります。便が腸内で形成される段階で、一部だけ影響を受けたためです。
1日のうちにフードを変えていないでしょうか。または、フードに含まれる成分にアレルギーをおこしている可能性もあります。
粘液便
下痢の症状がひどくなると、水様便に変わってきます。便の水分量は約70%ですが、80%や90%のように水分量が増えると便の形を保っていられません。
血が混じる下痢
便に血が混じるのは、大腸に出血があると疑います。血が黒っぽく変色している場合は、大腸ではなく小腸の出血が考えられるでしょう。
血が鮮やかであるほど、出口から近い場所で出血しています。時間が経つと血液が酸化して黒ずんでくるので、血の色でも腸のどこから出血しているかわかります。
猫の軟便におすすめのフードまとめ
猫の軟便で悩んでいるなら、まずは良質なフードに切り替えるところから始めてみましょう。安価なフードはかさ増しするために、猫の消化に負担がかかりやすい炭水化物が多くなっています。
たんぱく質を主原料にすると原料代が高くなります。プレミアムフードの値段が高いのは、良質なたんぱく質がたくさん含まれているためです。
猫の軟便が気になるときは、次の点に注意することが大切です。
- 炭水化物が少ないものを選ぶ
- 良質なたんぱく質が多いものを選ぶ
- 猫のアレルギーに配慮する
とくにアレルギーが強くない猫であれば、安価なフードから高級フードに切り替えるだけで、軟便が改善されることもあります。どのフードが猫にとって合っているかは言えないので、おすすめのフードを少量ずつ試してみてはどうでしょうか。