グレインフリーのキャットフード6つのデメリットとメリットは?おすすめ商品も紹介

グレインフリーキャットフードのデメリット

 

「グレインフリーのキャットフードは本当にいいの?」「猫にデメリットはない?」
猫のためにキャットフードの勉強をしている方は、グレインフリーフードが気になりますよね。グレインフリーフードとは穀物不使用のフードのこと。穀物アレルギー・グルテンアレルギーに対応しやすく、猫本来の食事ができると人気です。

 

でも、グレインフリーは本当にいいものなのでしょうか?グレインフリーのデメリットは、実は「値段が高い」ことくらいです。健康で若い猫であれば、価格以外のデメリットはそれほどありません。

 

グレインフリーのキャットフードを選ぶべきか迷っている人のために、グレインフリーのデメリット・メリットを紹介します。合わせておすすめグレインフリーキャットフード商品もチェックしてみてくださいね。

 

先にグレインフリーキャットフードを見たい方は、以下の商品がおすすめです。
プレミアムキャットフード『モグニャン』

 

グレインフリーのキャットフード6つのデメリット

グレインフリーキャットフードのデメリット

グレインフリーは、魚や肉がメインで穀物を含みません。

 

良質なたんぱく質が豊富なことから、猫の栄養管理としても人気があります。高たんぱく質のキャットフードは「プレミアムフード」と呼ばれる高級路線で、ヒューマングレード・オーガニック・無添加など安全性にこだわった商品も多いです。しかし次のようなデメリットもあります。

 

1・便秘になりやすい子がいる

グレインフードは穀物が含まれていないため、稀に便秘になる子がいます。

 

炭水化物には食物繊維が多く、便を調節してくれたためです。

 

しかし便秘になった猫の場合でも、しばらく様子を見てあげてください。グレインフードは消化吸収にすぐれているたんぱく質が多いため、ウンチの量が少なくなります。便秘なのか、単にウンチの量が少ないのか?を見極めましょう。

 

猫がウンチをしても苦痛を感じていない様子なら、ただウンチの量が少なくなっただけかもしれません。グレインフリーを食べている猫のウンチは、小さく凝縮しています。

 

2・腎臓に負担がかかる

グレインフリーはたんぱく質量が多いため、腎臓が悪い猫には与えられません。

 

獣医さんからたんぱく質量を制限するよういわれている場合は、グレインフリーを避けてください。

 

キャットフードのたんぱく質は、腎臓や肝臓で代謝しなければなりません。すでに内臓が弱っている子は、獣医さんと相談しながらキャットフード決めましょう。

 

しかしもともと健康な子がグレインフリーを食べたからといって、腎臓や肝臓が悪くなるわけではありません。若い猫であれば、グレインフードを与えても構いません。

 

3・値段が高いプレミアムフードが多い

グレインフリーの最大のデメリットは、値段が高いことです。

 

肉や魚を豊富に使うと原材料費が高くなるため、必然的に値段が高い商品が多いです。

 

また人が食べられるヒューマングレードや、オーガニック原材料を使っていれば、その分価格が上がるのは当然というもの。価格が高い=良質な原料を使っていると思ってください。

 

猫に高いフードを与えるか?与えないか?は飼い主さんの考え次第です。よい原材料を使ったフードなら、何歳になっても猫が元気でいてくれるため、かえって病院代がかからないという考え方もあります。

 

安いフードばかり与えていると、保存料や粗悪な原材料により、猫の病院代がかさむかもしれません。目先の安さにとらわれるより、長い目で考えてみてください。

 

4・与える量が少量のため大食いには向いていない

グレインフリーキャットフードは、猫に与える量が少ないものがあります。

 

グレインフリーは消化吸収が高いため、少量でも猫に必要な栄養素が補給できるためです。

 

食べる量が少ないと、猫から「もっと食べさせて!」と苦情がくるかもしれません。普段から炭水化物が多いフードを食べ慣れていた猫は、もともとたくさん食べるのに慣れているため、グレインフリーだと物足りなさを感じることがあります。

 

しかし消化吸収がよいということは、慣れれば少ない量でも満足できるということ。猫にとって必要な栄養素が満たされていれば、本来は食欲がおさまってくるはずなのです。

 

「グレインフリーは物足りない」はデメリットのように思えて、実は違います。試しにグレインフリーと、炭水化物が多い安いフードを食べさせてみてください。たんぱく質の量が多いグレインフリーのほうが、猫は少量でも満足してくれるはずです。

 

猫が大食いになっているのは、炭水化物の量が多いから。猫に必要なたんぱく質が足りていないので、大量に食べないと満足できなくなっています。グレインフリーならたんぱく質が満たされて、猫の大食いも解消されやすいですよ。

 

5・下痢をおこす子がいる

今まで炭水化物が多いキャットフードを食べていた子にグレインフードを与えると、切り替え時に下痢をおこす子が稀にいます。

 

炭水化物が多いフードは食物繊維も多いため、便の固さを調節できていたためです。

 

グレインフリーに切り替えて下痢になっても、しばらくするとウンチが改善できることがあります。1週間くらいウンチの様子を見てみて問題ないなら、その子にグレインフリーは合っています。

 

6・牛肉アレルギーに注意が必要

猫のアレルギーというと「穀物アレルギー」を思い浮かべるかもしれません。しかし実際に猫のアレルギーで多いのは、牛肉や鶏肉などの肉類からの発生です。

 

グレインフリーは肉類に含まれるたんぱく質がアレルギーの原因となる可能性があるため注意しましょう。以前は炭水化物が多いフードで問題がなかったのに、グレインフリーに変えてから急にアレルギーが出るようになったのなら、牛肉・魚・鶏肉のアレルギーを疑ってください。

 

グレインフリーキャットフードのメリット

グレインフリーキャットフードのデメリット
グレインフリーのデメリットを理解したら、グレインフリーのメリットもチェックしておきましょう。穀物が含まれていないフードは、猫にとってもよい要素が多数あります。

 

たんぱく質が多く猫の体に合っている

猫はもともと肉食で、大量の炭水化物の消化に向いていません。

 

キャットフードに2割程度の炭水化物が含まれていても問題はないのですが、大量にあると消化に負担がかかります。

 

一方でたんぱく質が豊富なグレインフリーは、猫の体に合っています。野生のネズミもたんぱく質や脂質が多く、猫にとって消化吸収が優れています。

 

猫が炭水化物の消化に向いていないのは、炭水化物を分解する酵素の「アミラーゼ」を持っていないため。猫の腸は短く、もともと炭水化物を消化する構造でもありません。

 

消化吸収がいいためウンチが少ない

たんぱく質は猫にとって消化がしやすく、未消化の量が少なくなり、便の量が減って便臭も少なくなる傾向があります。

 

グレインフリーならウンチの質が改善すると評判です。

 

飼い主さんとしては、大量の便が出ると嬉しくなりますが、本来の猫のウンチは少量です。たんぱく質の量が多いグレインフリーを食べていれば、量が少なくなるのが普通です。

 

猫の嗜好性に配慮している

たんぱく質は猫が好む栄養素でもあるため、たんぱく質が多いフードは猫の嗜好性に合っています。

 

グレインフリーは猫の食いつきもよく、人工香料で猫をだまして食べさせる必要がありません。

 

猫が好きな食事とは、たんぱく質・脂質が多いフードです。「猫はグルメで食の好みが激しい」といわれるのは、猫の嗜好性を理解せず炭水化物が多いフードを与えようとしているからです。

 

穀物アレルギーがある猫でも食べられる

グレインフリーのキャットフードは、穀物が含まれていません。穀物アレルギーがある猫にとっては、最適な食事となるでしょう。

 

肉や魚などシンプルな原材料で作られているグレインフリーは、アレルギーをひきおこす穀物の素材は少ないです。ただしデメリットでも説明したように、肉や魚にアレルギーがある猫に、グレインフリーを与えられないこともあります。

 

食物アレルギーで何に反応するかは、個体差が大きいです。炭水化物がダメな子もいれば、肉や魚を受け付けない子もいます。その子に合ったキャットフードを選んであげてくださいね。

 

おすすめグレインフリーキャットフード

グレインフリーのメリット・デメリットを見て、「やっぱりうちの猫にはグレインフリー」だと思ったなら、おすすめグレインフリーキャットフードをチェックしてみましょう。人気のある商品や、お試ししやすい商品を紹介していきます。

 

1・モグニャン

モグニャン

 

モグニャンは、原材料の%が白魚です。肉にアレルギーがある猫にも、魚がメインのフードなら食べさせることができます。

 

イギリス発のキャットフードで、穀物を使用しない代わりにサツマイモやエンドウ豆を配合しています。人工添加物も含まれておらず、魚好きの猫におすすめです。

 

モグニャンはペットショップ、ホームセンターなどでは市販されておらず、ネット通販のみの扱いです。初回割引キャンペーンなら、はじめてモグニャンを買う家庭でも手が出しやすいでしょう。

 

 

2・カナガン

カナガン

 

カナガンも同じくイギリス発のキャットフードです。モグニャンは魚がメインですが、カナガンは平飼いのチキンを使っています。

 

使われているチキンの60%は、人が食べられるグレードです。動物性たんぱく質は70%と非常に高く、猫本来の食事を実現しやすいでしょう。

 

人工添加物は含まれておらず、保存料は天然のビタミンEです。クランベリー配合で、猫がなりやすい尿路結石対策もできます。

 

 

3・ピュリナワン

ピュリナワン

 

市販商品の中でもプレミアムフードの部類です。ピュリナワンシリーズに今までグレインフリーはありませんでしたが穀物不使用タイプが発売されました。

 

グレインフリーの中では安価なほうで、1袋1,500円程度です。安いキャットフードを食べさせていた家庭でも、少し手を伸ばせば変える価格帯です。

 

保存料は天然のビタミンEを使っています。4袋の小分けパックで、いつでも新鮮な状態を保てる工夫もされているキャットフードです。

 

 

4・オリジン

オリジン

 

オリジンは、肉の含有量が90%と非常に高いグレインフードです。使われている肉は、放し飼いの鶏や七面鳥、新鮮な魚です。

 

フリーズドライのレバーも配合しているので、猫の嗜好性も高めてくれます。販売国はアメリカで、USDA(米国農務省)の厳しい検査にもパスした商品です。

 

商品価格はやや高めで、1.8kg6,300円くらいです。より高級なグレインフードを選びたい方におすすめします。

 

 

5・アカナ

アカナ

 

アカナは、放し飼いの鶏や七面鳥、天然魚を使ったグレインフリーキャットフードです。自然な原材料を使い、人工添加物も使っていません。

 

肉類は、人が食べられる新鮮な鶏や七面鳥です。新鮮なレバーも配合しているため、猫の嗜好性にも配慮できます。クランベリーも配合し、猫の尿路疾患対策にもおすすめです。

 

販売されているのは、チキン・フィッシュ・ラム味です。ラム肉を使ったキャットフードは珍しい存在で、牛肉や鶏肉アレルギーがある猫にも嬉しいですね。

 

 

6・ニュートロ ナチュラルチョイス

ニュートロ

 

ナチュラルチョイスは、チキンやサーモンを主原料としたフードです。シリーズの中でも、「穀物フリーアダルト」のサーモンとダックがグレインフリーです。

 

穀物不使用でもナチュラルチョイスが安価なのは、原料の一部にチキンミールを使っているため。サーモンのすり身やダックが第一原料で、次いでチキンミールが多く含まれています。

 

酸化防止は、ビタミンEやローズマリーなど天然原料です。ナチュラルチョイスはペットショップの取扱いも多く、近くのお店で入手しやすいでしょう。

 

 

7・ニュートロ デイリーディッシュ

同じくニュートロのデイリーディッシュは、パウチタイプです。チキン・サーモン・エビなどの原材料をメインにしているため、猫は食べる楽しみを感じることができます。

 

高齢の猫でも食べやすいパテタイプと、ざく切り食感が楽しめる2タイプがあります。1食分が小分けになっているので、いつでも新鮮なキャットフードが与えられますね。

 

日本製のパウチキャットフードは魚系ですが、ニュートロならお肉系もあって便利。魚ばかりだと栄養も偏りやすいため、ときどき肉系のパウチも与えてあげてください。

 

 

8・ワイルドレシピ

ワイルドレシピも、同じくニュートロのもの。高たんぱく質で穀物を一切使用しないグレインフリーです。野生の猫の食事を再現したキャットフードのため、猫本来の食事を楽しませることができます。

 

配合されているタンパク質は、40~42%で高配合です。たんぱく質が多ければ、体がぐんぐん成長していく子猫にも対応しやすいでしょう。

 

子猫用、成猫用、シニア猫用と3タイプに分けられ、幅広い年齢にも対応する商品です。高齢になると免疫力アップや筋力維持にたんぱく質が必要となるため、シニア猫にもワイルドレシピがおすすめです。

 

 

9・ヤラー

ヤラー

 

ヤラーはオランダ生まれのプレミアムフードです。オーガニック先進国のヨーロッパで生まれたキャットフードのため、安全性の高い原料が使われています。

 

無農薬、無着色、無香料にこだわり、100%がオーガニック原料です。オランダのみならず、フランスやドイツでも厳選な審査をパスしています。

 

ヤラーの中でグレインフリーとなるものは、有機チキン・MSCの魚など厳選した素材を使っています。いくらサケを配合することで、尿路結石予防にも配慮しました。

 

リンク:ヤラー

 

10・ウェルネス穀物不使用

ウェルネス コア

 

ペットフードメーカー「ウェルネス」はアメリカ生まれです。中でもグレインフリーとなるのが、ウェルネス穀物不使用です。高たんぱく質と穀物不使用で猫本来の食事を実現しました。

 

第一原料が生肉や生魚を使っているため、人が食べる原材料に近いといえます。チキンミールや七面鳥ミールは含まれているため、質を多少落として価格を下げたい方におすすめです。

 

ウェルネスの特徴は、乳酸菌やチコリ根抽出物などでお腹をサポートできること。グレインフリーに変えてお腹の状態が悪い猫におすすめです。

 

 

11・ナウ フレッシュ

ナウ フレッシュ

 

フレッシュという名前が付いているように、素材の新鮮さにこだわったキャットフードです。使われているお肉や魚は、お店で直売されるような新鮮なものばかり。

 

猫に必要な油は、ココナッツオイルなどのフレッシュオイルを配合しました。フルーツ、ベリー、ハーブなども混ぜ合わせて、猫の健康管理もしやすいつくりです。

 

グレインフリーは、フィッシュ味やターキー味があります。原材料が、トラウト・鶏卵・ポテト・ポテト粉・エンドウ豆・天然香料とかなりシンプルです。

 

 

12・ソリッドゴールド

ソリッドゴールド

 

ソリッドゴールドは、アメリカ生まれのキャットフードです。本物に拘り続けて40年以上の販売を続けています。シリーズの中でも「ソリッドゴールド フィット アズア フィドル」が、グレイン&グルテンフリーです。

 

魚のタラを主原料にしているため、肉アレルギーがある猫にも安心です。野菜類は、エンドウ豆・ポテト・クランベリーなどを使っています。

 

人工添加物は使っておらず、粗たんぱく質も30%以上と高配合です。健康に気を使いながら、体づくりをしたい猫におすすめします。

 

 

13・ハッピーキャット

ハッピーキャット

 

ハッピーキャットは、ドイツ生まれのキャットフードです。ヒューマングレードで、人が食べられる原材料を使っているため、素材に拘りたい方に向いています。

 

グルテンフリーとなるのが、「センシティブ」です。低アレルゲンに配慮した配合内容で、食物アレルギーがある猫にも食べさせることができます。

 

消化吸収率は90%以上で、お腹のよわい猫にも対応可能です。pHバランスを整えて、猫がなりやすい尿路疾患対策もできるのが嬉しいですね。

 

 

14・ジウィピーク

ジウィピークは、生肉や内臓、魚など天然原料に拘っているキャットフードです。96%は、肉、魚、緑イ貝からの栄養で、残りの4%はビタミンやミネラル・たんぱく質などの栄養素です。

 

フリーレンジチキンは、ニュージーランドで放し飼いされた高級な鶏肉を使っています。チキン生肉やチキンレバー生肉、チキンハート生肉、ニュージーランド緑イ貝、チキンボーンとたんぱく質が豊富な原料を多く使っているのが特徴です。

 

天然の酸化防止剤を使っているため、猫の健康に配慮できます。遺伝子組み換え食品は使っておらず、日本では得られない品質を得たい方におすすめです。

 

リンク: ジウィピーク

 

15・ジャガー

ジャガー

 

英国生まれの拘りがあるキャットフードです。すべてがヒューマングレードの品質で、人間が食べるレベルの食事を猫に与えることができます。

 

動物性たんぱく質が80%と高配合のため、猫の嗜好性にも配慮できます。新鮮なチキンや鴨肉、サーモン、マスなどを使っています。

 

新鮮な原材料を使ったキャットフードを家庭に届けるため、通販のみの取扱いです。ペットショップで拘りのキャットフードが見つからない方におすすめです。

 

 

16・シンプリー

シンプリー

 

シンプリーもイギリス生まれのキャットフードです。サーモンはニシンなどの魚が原材料になっているため、肉アレルギーがある猫にもおすすめします。

 

全世界で100万袋の売り上げを突破しました。グレインフリーなのはもちろん、家禽ミール不使用のこだわりもあります。

 

クランベリーやオリゴ糖入りで、猫の体のバランスを整えるつくりです。尿路結石対策から、毛玉サポートまで1つのキャットフードでできます。

 

 

グレインフリーキャットフードのまとめ

今では猫の健康のために、グレインフリーキャットフードを選ぶのは当たり前になってきていますよね。グレインフリーのデメリットといえば、価格が高いことくらい。

 

その一方で、グレインフリーのメリットはたくさんあります。何よりもたんぱく質が多く、猫本来の食事を叶えてあげられるのが嬉しい。

 

だから私は猫に与えるキャットフードは、グレインフリーにすると決めています。私のおすすめは下記記事でも紹介しているように、ウェットフードです。ウェットフードはもともとグレインフリーのため、ドライフードの価格が気になる方はウェットでも比較してみてくださいね。