ご飯の時間とは?猫と飼い主さん目線では最適なタイミングが異なる
「猫に与えるご飯の時間は、いつがいい?」
あなたは、このような悩みがありませんか?
最適な時間がわかれば、毎日猫のご飯で迷わなくなりますよね。
猫が「ご飯が欲しいよ!」と催促してきても、時間を決めていれば飼い主さんは「今はご飯の時間じゃないからダメだよ」とルール付けができます。
しかし、猫のご飯に最適な時間といっても
- 猫にとって最適な時間
- 飼い主にとって最適な時間
これらの時間に違いがあります。
どちらを優先するかは飼い主さんの都合で決めて大丈夫。
猫と飼い主さん目線での、最適なご飯の時間を紹介しますので、好みのほうを選んで猫に「この時間はご飯だよ」と教え込んでみてくださいね。
猫は体内時計で生活しているので、ピッタリの時間にご飯を要求するはず。
「いつも猫にご飯を欲求されて辛い」「猫の満足感を高めたい」「自分のタイミングに猫が合わせて欲しい」これらの願いを解消してみてください。
猫と飼い主目線での最適なご飯の時間
猫に与えるご飯の時間は、猫目線で決める方法と、飼い主さんのタイミングで決めるやり方があります。
どちらを選んでもOKなので、好みのほうを選択してみてください。
猫にとって最適なご飯の時間
特別な事情がない限りは、猫の都合に合わせたご飯の時間がおすすめです。
猫に最適なご飯の時間とは、野生の猫が狩りをする時間ですよ。
- 朝:6時~8時
- 夕方:18時~20時
上記のご飯の時間は目安なので、多少前後してもOKです。
猫は少ない光をキャッチして暗闇でも獲物が見えることから、薄暗い時間帯に狩りをしています。
野生のライオンの場合は、日中は暑く体力を消耗することから、太陽が沈みだす夕方から狩りをすることが多いようです。
また、野生で暮らす「イリオモテヤマネコを夜の道端で見かけた」という声もありますね。
だから、家庭で飼う猫も、朝早くや夜など薄暗い時間帯にご飯を与える方法がおすすめです。
飼い主さんがやりやすいご飯の時間
猫にとって最適なご飯の時間は薄暗いときとはいっても、飼い主さんの都合もありますね。
「朝早く起きられません」「夜は仕事で帰宅が遅いです」
このような飼い主さんは、自分の生活に猫を合わせる方法がおすすめです。
「でも、猫って夜行性なんでしょ?」
はい、猫は夜行性の動物ですが、飼い猫は飼い主さんの生活リズムに合ってくることが多いので、飼い主さんのタイミングでご飯を与えてOKなのです。
よく聞くのは、「うちの猫は夜一緒に寝てくれる」というもの。
私が飼っていた猫も夜中にドタバタ走り回ることがなく、私が寝たら猫も一緒に寝てくれて、私が朝目覚めるまで待ってくれました。
猫の性格によっては、朝早く飼い主さんを起こす場合があるそうです。
そういった習慣がない猫であれば、飼い主さんが朝起きるタイミングや、仕事で帰宅する時間帯を利用して、猫にご飯を与えてみてくださいね。
「でも、猫にご飯を我慢させるのって可哀そうじゃないですか?」
そのように考える飼い主さんで、時間的余裕がある場合は、1日数回に分けてご飯を与える方法がおすすめです。
数回に分けて猫にご飯を与える方法は、次の項目で詳しく紹介しますね。
猫には時間を決めて与えるべきなのか?
飼い主さんの都合がつくなら、猫には回数を増やしてご飯を与える方法がおすすめです。
もちろん、時間を決めたうえで。
私も「成猫には朝と夕の1日2回」と決めていたのですが、それだと朝と夕方に猫はお腹が空きすぎている感じがしました。
人間でもそうですが、「お腹が空きすぎると逆に食べたくなくなる」「胃腸が刺激されてお腹が痛くなる」などの問題が起きやすくなりますよね。
だから、猫のご飯も、猫のお腹が空きすぎるような与え方はおすすめできません。
子猫や老猫で一度にたくさん食べられない猫は回数を分ける
成猫のご飯は1日2回ですが、子猫や老猫は3~4回など回数を増やします。
子猫は体を成長させるためにたくさんの栄養が必要だからで、老猫は内臓が弱ってきて一度にたくさん食べられなくなるからです。
回数を分けると血糖値の急上昇を防ぎ肥満になりにくい
猫に回数分けてご飯を与えると、猫の肥満を防ぐことができますよ。
たくさん食べる→血糖値が一気に上昇する→インスリンが大量に分泌→余った糖分が脂肪として蓄えられる。
とくに食事の時間が空きすぎると、猫はたくさん食べるので注意してくださいね。
食事の時間が空くと太りやすいのは、お相撲さんを見るとわかります。
彼らは体を大きくして脂肪の下に筋肉をつけることで、強靭な肉体をつくりあげているのです。
お相撲さんの食事回数は、1日2回。
それもちゃんこ鍋をつくって、1回に大量の食事をします。
まさしく、成猫に1日2回のご飯を与える方法と同じではないですか?
食事と食事の時間が空きすぎると、猫はお腹が空いているので食欲が旺盛になり、がっついて食べる猫もいるほどです。
そうなると、お相撲さんのような体系に、猫はなりますね。
でも、1日4回の食事にしてみたらどうでしょうか。
1回ごとの食事の量は少なくなりますが、猫は「もうちょっとでご飯がもらえる!」と体内時計で知っているので、強い食事への欲求をしなくなる可能性があります。
「日中は仕事で家にいないので、4回に分けられません」
このような問題があるときは、朝起きたらすぐの時間にご飯を与えて、仕事に行く数分前に再び猫にご飯を与えてみてください。
仕事から帰ってきたらまずは猫にご飯、そして自分の食事や入浴が済んだら猫に4回目のご飯を与えると実現可能ですね。
- 起床直後:1回目
- 外出直前:2回目
- 帰宅後:3回目
- 入浴後:4回目
超空腹で与えると猫は吐いてしまう恐れがある
猫には食事の回数を増やすといいと紹介したのは、猫が空腹になりすぎると一気に食べてしまい吐くことがある理由もあります。
猫の悩みランキング上位でも、「猫が吐く」という問題があるようです。
もともと猫は毛玉を吐く修正があるので、吐きやすい生き物ではありますが、ご飯直後に吐くのは急いで食べたことが理由となっています。
もしかしたら、食べ過ぎたときお腹が苦しくなり、床にゴロンとなった経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
私も、鍋のように皆でつついて食べるメニューや、子どものころお正月料理がおいしくて食べ過ぎた経験があります。
そんなときは「胃の中が出てきそう!」と思って、床に寝ころびできるだけ安静にしていることが多いですね。
野生のライオンも、食後はゴロゴロと横になっているそうです。
狩の成功率はあまり高くはなく、久しぶりのご飯をたらふく食べるので、ライオンも吐き気と戦っているのかもしれませんね!
だから、猫が食後に吐くことが多いなら、1日4回などご飯の回数を増やしてあげましょう。
回数を分けるなら無制限に与えていいわけじゃない
成猫であっても、飼い主さんの都合がつくなら、1日3~4回の食事がおすすめ。
しかし、回数が多いからといって、猫が欲しがるだけ与えていいわけじゃありません。
猫のご飯を数回に分けるなら、1日に必要なカロリー数・グラム数を計算すること。
ちょっとご飯の量が多くても猫は肥満になりやすいので、1袋のグラム数がわかりやすいウェットフードで与える方法がおすすめです。
猫のご飯の時間は朝と夕が基本だが調節してもOK
猫に与えるご飯の時間は、朝と夕方の時間帯を基本としてみましょう。
ご飯の回数を増やすなら、朝2回、夜2回の方法がやりやすいと思います。
「でもそんな短時間で2回も食べてくれません」
そんなときも朝と夕方の時間を基本として、猫が食べるなら回数を増やす対策がおすすめです。
人間だって、朝と夜の時間帯しか食べられないと辛いですよね。
昼の時間帯も猫にご飯を与えられると、猫の満足感が高まるので試してみてください。
とはいっても、現代人は忙しいケースが多いので、紹介した時間帯や回数にこだわりすぎず、飼い主さんの無理のない時間帯で調節してみてくださいね。