猫のご飯の温め方は?よく食べるようになる方法
「いつも冷蔵庫にウェットフードを保管しているので、温めたほうがいい?」
あなたは、このような疑問がありませんか?
ズバリ。
野生の状況に近づけるため、温めたほうがいいです。
でも、「何度くらい温めたらいいのか?」は気になりますよね。
猫舌ともいうので、熱すぎてもよくないことはわかると思いますが、具体的にどのくらい温めていいかは迷ってしまうものです。
こんな疑問を抱えている人向けに、猫のご飯を温めたほうがいい理由、何度にしたらいいか、どんな温め方があるのか紹介します。
ウェットフードを一度に食べきることができず、冷蔵保存しているときは温めて猫の食欲をアップさせてみてくださいね。
なぜ猫のご飯は温めるといいのか?
それでは、最初になぜ猫のご飯を温めるといいのか、その理由を紹介します。
生暖かい餌を好む
猫はもともとエジプトのような温かい地方に住んでいました。
エジプトは気温が高く乾燥する地域なので、猫はそんな環境の影響を今でも受けています。
だから、猫は生暖かい餌を好むのです。
野生で暮らす猫は、ネズミ・野鳥・カエル・昆虫などの小動物を狩猟して生活しているので、生暖かい食事を好んで食べる特徴があります。
「でも、うちの子は冷たくてもよく食べますよ」
そうですね、人も食の好みが左右されるように、猫も個体差があって食欲が旺盛な猫ちゃんは、冷蔵庫から取り出したばかりの冷えたご飯でもガツガツ食べる場合があります。
「温めないと食べない」というわけではなく、猫によっては「温めると好んで食べてくれる」と思っておきましょう。
温めると香りが出て猫の食欲をそそる
猫のご飯を温めるといい理由は、「食欲が増すから」です。
なぜなら、猫はニオイで「これ食べられる!」と判断しているからですね。
猫がきゅうにご飯を食べなくなったら、ドライフードの香りが飛んでいることが原因です。
「高級だからおいしいはず」というのは単なる飼い主の思い込みで、開封して酸化すると香りが変化して、猫が食べなくなることはよくあります。
猫が「このご飯嫌い!」と言ったら、「ニオイが嫌い」ということ。
それだけ、猫の食欲はニオイが影響しているので、ご飯を温めて香りを立ちやすくすると、猫は今までそっぽ向いていたご飯でも食べてくれることがあります。
人の食べ物でも、温めると食欲がわきますね。
とくべつお腹が空いていたわけじゃないのに、立ち食い蕎麦の出汁のニオイがぷ~んと匂ってきたので、思わず立ち寄った経験がある方もいるはず。
猫は人より何倍も嗅覚がすぐれているので、ご飯を温めて水蒸気が立ち上るときに、ご飯の香りを感じて食欲がアップしますよ。
下痢する子もいる
お腹が弱い猫ちゃんの場合は、あえてご飯を温めるケースがあります。
それは、冷たいご飯だと胃腸がびっくりして、下痢しちゃうからですね。
猫のご飯はどんなふうに温める?
猫の食欲が落ちているとき、冷たいご飯を嫌がるときは、温めてあげたいですね。
どんなふうにご飯を温めるのか、詳しく紹介していきます。
どんな温め方があるのか?
猫のご飯の温め方は以下の3つのやり方があります。
- レンジで20~30秒ぐらい
- 湯煎で温める
- ホットクッカーを使う
朝起きたら、猫ちゃんがご飯を催促してくることが多いので、ゆっくり時間をかけて温めることができませんね。
だから、朝はレンジで20~30秒レンジでチンが便利。
数十秒温める方法なら水分は飛びませんが、短時間でムラなく温まるように、ラップで覆ってから温めてくださいね。
そして、時間があるときは湯煎でもOK。
ウェットフードのパウチなら、お湯を沸かした鍋で軽く温めるだけで大丈夫です。
「毎日のことなので、手間なく温めたい!」
そんな飼い主さんに人気があるのは、ウェットフード専用のホットクッカーです。
ストッカー内にパウチや缶詰を入れて、本体をコンセントに差すだけ。
1日5円くらいの電気代で、猫が好む39度にウェットフードを温めてくれる優れものです。
何度くらいに温めるといいのか
猫のご飯は、人肌程度に温めましょう。
人が触れて「生暖かい」と感じる程度がよく、人の体温よりちょっと高い38度~39度くらいに温めてあげてくださいね。
冷蔵庫で猫のウェットフードを保存するときの注意点
猫のご飯を温めることが多いのは、冷蔵庫に保存するウェットフードですね。
ウェットフードを冷蔵庫に入れるときは、次の注意点を確認するようにしてください。
缶のニオイが移らないよう別容器で保存する
猫はニオイに敏感なので、缶詰を開封したら別容器での保管がおすすめです。
缶詰独特のニオイとは金属臭のことで、猫ちゃんによっては影響があるかもしれません。
ニオイが気になるときの対策は、日本缶詰びん詰レトルト食品協会のホームページに記載があったので、紹介しますね。
においに関与する成分は揮発しやすい性質を持っていますので、中身を他の容器に移して軽く熱をかければ感じなくなってしまいます。
缶詰のニオイは、温めることでも解消されるそうです!
1日で食べきるようにする
猫のウェットフードのほとんどは、防腐剤や保存料が無添加です。
添加物を入れなくても長期間保存できる容器なので、入れる必要がないのです。
ウェットフードを選べば添加物を減らせてうれしいのですが、その代わり開封後は傷みやすくなるので注意してくださいね。
開封後冷蔵庫に入れたら、できるだけその日に食べきるのがおすすめです。
1回食べきりのパウチなら常温であげられる
「毎回、猫のご飯を温めるのが大変!」
そんな飼い主さんには、1回食べきりの量が多いパウチをおすすめします。
30gくらいの少量パックから、50gで猫にちょうどいい量のものが多いので、食べきりサイズなら常温保存でそのまま生ぬるいので温める必要がありませんよ。