【簡単】猫の手作りご飯の作り方!安全&時間をかけない方法を紹介
「猫の手作りご飯に挑戦したい、でも簡単なのがいい……。」
あなたは、こんな悩みがありませんか?
市販のキャットフードを猫に与えれば手間がありませんが、添加物や原材料の不安がありますよね。
私もそう思って手作りご飯に挑戦したことがあるのですが、1回~2回で挫折しました!
飼い主が「これで猫に安心のご飯を食べさせることができる」「猫がウマいウマいといって喜んでくれる」と考えて頑張ってつくったのですが、食べてくれませんでした。
いろいろと種類を変えて猫の好みを確かめるため回数が必要なようで、私は挫折してしまったのです。
もしかしたら、面倒なご飯をつくろうとしたのが、挫折の原因かもしれませんね。
この記事にたどり着いた飼い主さんも、「仕事で忙しい」「でも猫に手作りご飯を与えたい」と考えているのではないでしょうか。
私みたいに挫折しないよう、猫の手作りご飯の作り方とポイントを紹介したいと思います。
- 簡単がいい
- 短時間でつくりたい
このように考えている飼い主さんは参考にしてくださいね。
簡単!猫の手作りご飯の作り方
飼い主さんが挫折しないよう、簡単につくれる手作り猫ご飯を紹介します。
その作り方は、「市販のウェットフードに煮たマグロをトッピングする」方法ですよ。
マグロは猫缶でも使われている食材なので、猫にもおなじみ。
いつもウェットフードを与えている猫なら、スムーズに手作りご飯に移行できるはずなので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
飼い主さんの夕食にマグロが登場するときに、猫ちゃんに少量取り分けてみては?
【材料】
- カジキマグロ:45g
- 水:2分の1カップ
【作り方】
鍋に、水とマグロを入れて火にかけます。
マグロの中まで火が通るように煮込んだら、フォークなどでマグロをつぶしましょう。
煮込んだ汁にもマグロのうまみが出ているので、汁ごと市販のウェットフードの上にトッピングしたらできあがり。
同じような作り方で、鶏のささみを煮込んでトッピングする方法もおすすめです。
鶏のささみを煮たものは、好んで食べる猫ちゃんが多いようですが、注意点もあるので以下の記事もあわせて読んでみてくださいね。
猫に手作りご飯がいいメリット
続いて、猫に手作りご飯を与えるメリットを見ていきましょう。
猫が幸せになれる
新鮮な食材を使ってつくられたご飯は、猫だっておいしいと感じるはず。
愛情をこめて選んだ食材を使い調理したご飯は、人だっておいしいと感じますよね。
たとえば、自分が毎日サバの缶詰を食べることを思い浮かべてみてください。
たまに食べるとおいしい魚の缶詰ですが、毎日だと味気ないと感じて、食べる楽しみがなくなりますよね。
一方で、飼い主さんの手作りご飯なら、レパートリーを増やせて猫が幸せになるはず。
食材を選べるので安心
市販のキャットフードはメーカーが責任をもって材料を選んでくれてはいますが、製造の様子は目に見えないので、猫に与えていいのか不安がありますよね。
でも、飼い主さんの手作りご飯なら、「素材が新鮮なのか?」「人が食べられるレベルなのか?」を吟味できるので安心です。
病気予防になる
新鮮な食材を使ったご飯は、食材のエネルギーを得ることができます。
酵素・ビタミンは古くなると失われていきますが、手作りご飯なら食材のエネルギーを取り入れやすくなり、猫の免疫アップにおすすめです。
また、タンパク質が豊富なご飯もつくれるので、猫の毛艶アップにも。
免疫にもタンパク質は重要なのですが、市販のドライフードだと炭水化物がメインのものが多いので、タンパク質豊富にできる手作り食がいいですね。
腹もちがよく満足感がある
手作りご飯は、水分とタンパク質が多い食事にできます。
水分が多ければ満足感が高くなりやすく、タンパク質が補えることでも猫の心を満たしてくれます。
猫が食べてくれると飼い主が嬉しい
何よりも、飼い主がつくったご飯を食べてくれると嬉しいですね。
愛情をかけた手作りご飯をペロリ!と平らげてくれる様子を見ることは、飼い主にとって一番の喜びになるはずです。
猫に手作りご飯を与えるときの注意点と与え方
飼い主による手作りご飯を猫に与えるときは、以下の注意点があるのでチェックしましょう。
肉をメインに野菜を少量与えること
猫は肉食動物なので肉や魚のタンパク質をメインに与える必要があります。
しかし、「肉だけ食べる動物」ではないので、勘違いしないでくださいね。
ネズミなどの獲物の胃の中には、雑草や穀物などが含まれています。
猫は獲物を内蔵ごとまるごと食べるので、野菜や穀物も少量与えるようにしましょう。
割合としては、1食あたり野菜は大さじ1杯~3杯くらいです。
手作り食だけで猫の栄養を満たすことはできない
毎日手作りご飯を与えて、猫に必要な栄養素を満たすことは大変。
猫の体は小さいので、少し栄養が足りないだけで健康を維持できなくなる恐れがあるので、注意してくださいね。
手作りご飯を学んだ人以外は、以下の方法で取り入れましょう。
- 総合栄養食のウェットフードにトッピング
- 週1回~2回だけ手作りご飯を与える
普段の生活で総合栄養食のキャットフードを与えていれば、栄養が足りなくなる心配はないので、これらのやり方がおすすめです。
猫に必要な栄養素とは、タウリン・アラキドン酸・ビタミンA・アルギニン・ナイアシンなど。
とくに注意が必要なのはアラキドン酸です。
人間や犬は体内で合成できますが、猫はアラキドン酸を体内で合成できず。足りないと免疫力の低下を招いてしまいます。
アラキドン酸摂取のためにも、脂肪分のある肉を猫に与えてくださいね。
動物性たんぱく質の食材に多く含まれているので、メインは肉で魚はたまに与える程度にしましょう。
カルシウムを与えるなら、骨付きの鶏肉がおすすめ。
大きな塊だと食べにくいので、キッチンバサミなどで小さくしたものを与えるといいですね。
私の実家に住んでいた猫は、鶏の骨が大好きでした。
そのまま与えてもバリバリ食べるので、私は「とがった骨でのどに刺さらないのかな?」と心配したことがあったのですが、特に問題はなかったみたいです。
たぶん、野良だった猫なので、人が食べるものでも抵抗がなかったのでしょうね。
子猫のうちから手作り食を与えるか、野良だった猫だと人が食べるような食材も受け入れやすいみたいなので、手作り食を試してみてください。
鶏肉ばかりを与えない
鶏のささみは猫が好むことが多いのですがリンが多く、過剰になると腎臓に負担をかけやすいので、毎日ささみのトッピングはNGです。
肉のバリエーションを増やすなら、「馬肉なら食べてくれた!」というケースがあるので、馬肉はおすすめ。
生で食べられる馬刺しもあるので、生肉の酵素を摂取できますよ。
中毒になる食材は与えない
猫が食べられるのは、肉・魚・野菜・穀物などです。
肉なら、鶏肉・豚肉・牛肉・羊肉・馬肉・鴨肉・ターキー・鹿肉・卵・内臓・骨などがOK。
魚はどれでもOKですが、イワシ・アジ・マグロ・サンマ・サバ・カツオといった家庭で普通に出るような食材がおすすめです。
できれば避けたい食材は、ハムやかまぼこなどの加工食品・アイスクリーム・ジュース・コーヒーミルク・こんにゃく・にんにく・甲殻類・貝類・牛乳など。
絶対に猫に与えてはいけないのは中毒性のある食材で、ネギ類・にら・マッシュルーム・アボカド・ブドウ・レーズン・柑橘類・マカデミアナッツ・香辛料・チョコレート・カフェインです。
野菜類は、ナス科の植物・アブラナ科の植物に注意してあげてくださいね。
意外にも猫に与えていいのは、海藻類・納豆・ナッツ類・キノコ類・乳製品・果物です。
マカダミアナッツは中毒になりやすく注意してください。
かつおぶしはたまにはOKですが、塩分が多いので与えすぎには注意しましょう。
猫の手作りご飯の与え方ステップ
私も体験しましたが、いきなり猫に手作りご飯を与えても食べてくれません。
少しずつ移行しながら、手作りご飯にならしてみてくださいね。
食べてくれないとき
お皿に少量の手作りご飯の乗せて、猫が食べてくれるか確かめます。
口をつけないときは手作りご飯を下げて、いつも通りのフードを与えてください。
食べてくれなくても5日くらい繰り返してみると、食べてくれることも。
それでも食べないなら、食材を変える・かつおぶしをトッピングする・ヨーグルトをかける方法で、食べてくれるか確かめてくださいね。
食べてくれたら
猫が手作りご飯を食べてくれたら、ちょっとずつ量を増やして移行します。
魚なら食べてくれる子は多いので、紹介した簡単手作りご飯も試してみてくださいね。
お肉の場合は、鮮度がいいものじゃないと食べてくれない場合があります。
猫は臭いで食べられるものなのか判断しているので、鮮度が落ちているときや、質の悪い肉の臭みを嫌がっているのかもしれません。
紹介した簡単猫の手作りご飯を試してみて
大切な家族の一員である猫には、おいしいご飯を食べて欲しいですよね。
でも、私みたいに意気込んで手作りご飯をつくろうとすると失敗しやすいので、紹介したマグロを煮た食材のトッピングからはじめてみてください。
注意したいのは、手作りご飯だけでは栄養が不足しやすいこと。
「毎日手作りご飯にしよう!」と考えるのではなく、市販のウェットフードをうまく利用しながら、猫においしい手作りご飯を与えてみてくださいね。