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猫は食べ物のプロテインでマッチョになる?餌に混ぜるときの注意点

猫とプロテイン
「人間用でもプロテインを猫に与えたらいいのでは?」
たんぱく質が不足しやすい猫がいる場合は、飼い主さんはどうにかして栄養補給させてあげたいですよね。

 

しかし、猫に食品のプロテインを与えても、マッチョになるわけではないのです。
餌にプロテインを混ぜるときの注意点をまとめてみました。

 

 

猫にプロテインを与えたらマッチョになる?

猫のプロテイン
「病弱な猫にプロテインを与えたい」「喧嘩が弱いに猫にプロテインを与えたい」など、体質改善として猫にプロテインを与えたい希望があるようです。
はたして、猫にプロテインは必要なのでしょうか?

 

プロテインとは?

 

プロテインを直訳すると「たんぱく質」です。


 

私たち人間はプロテインというと「筋肉アップのためのドリンク」と思ってしまいますが、猫にとってのプロテインはたんぱく質を意味します。
たんぱく質は肉、血、ホルモンなどの生成に必要な栄養素で、猫にも当然プロテインが必要です。

 

プロテインは筋肉を作るだけのものではなく、体を構成する重要な栄養素です。
猫はもともと肉食で高たんぱく質の食事をしているため、毎日の食事から十分な量のたんぱく質が得られないと、体調にも影響を及ぼしていきます。

 

たんぱく質という意味なら猫にプロテインが必要

猫にプロテインを与えるときは、「たんぱく質」の意味で与えてください。

 

家猫の多くは飼い主さんが与えたキャットフードで栄養をとっているため、フードの質が悪いと猫の体に必要なたんぱく質が不足していることがあります。
高たんぱく質のフードは、猫の「免疫力」「毛の艶」「筋肉の維持」「内臓を作る」ために役立ちます。

 

市販の安いキャットフードの多くは、安く販売するために穀物でかさまししています。
たんぱく質含有量が少ないものを与え続けると、猫は下痢しやすくなるため注意が必要です。

 

 

猫にプロテインを与えると得られる効果

猫のプロテイン
たんぱく質が不足している猫にプロテインを与えると、体に変化が現れてきます。
体を構成する成分を補充できるためです。

 

筋肉を作る

プロテインの代表的な効果といえば、筋肉を作る働きでしょう。

 

たんぱく質は筋肉を合成するときに必要となる栄養素で、必須アミノ酸が不足すると、自分の体を分解してでもつくりだそうとします。
プロテインは必須アミノ酸の補給となり、自分の筋肉をできるだけ分解させず、筋力アップを目指すことができます。

 

猫もたんぱく質が不足すると筋肉の修復が追い付かず、筋力が落ちます。
充分なたんぱく質を摂取させるようにして、猫の弱くなった筋肉を強くしてあげましょう。

 

猫のたんぱく質補給は、成長期はもちろん、シニア猫も筋肉維持のために必要です。

 

狩猟動物である猫はマラソン選手というよりスプリンターで、瞬発力を出すための筋肉が必要となります。
猫は一気にスピードを上げるのが得意で、疲労しやすい筋肉です。

 

犬は高齢になると寝た切りになることがありますが、猫は死ぬ直前まで自分の足で立って歩くことができる筋肉を持っています。
それだけ猫にとってたんぱく質が欠かせないということです。

 

毛艶がアップする

猫の毛もたんぱく質で構成されているため、十分なたんぱく質量の食事を与えていると、猫の毛艶がアップすると感じられます。

 

高たんぱく質のフードに切り替えたら「毛艶や良くなった!」例も多いです。
猫の毛がパサパサして艶がなく、美しさを感じられないときは、たんぱく質不足を疑いましょう。

 

健康維持

プロテインに含まれるたんぱく質は、内臓の維持や、ホルモンの調節にも役立っています。

 

免疫細胞を維持にもたんぱく質が必要です。

 

高たんぱく質のフードに変えると、猫の内臓が元気になり、免疫力アップ効果を感じやすいでしょう。
猫に長生きしてもらいたかったら、猫に必要なたんぱく質を与えてくださいね。

 

猫に与えるプロテインの種類

猫のプロテイン
猫にプロテインは必要だといっても、どんなプロテインでもよいわけではありません。
もともと肉食の猫は動物性たんぱく質が向いていて、植物性たんぱく質は避けるのがおすすめです。

 

ホエイプロテイン

ホエイプロテインとは牛乳を原料にしたプロテインのことです。
動物性たんぱく質が含まれているため、猫用のプロテインにもホエイを使ったものがあります。

 

ホエイプロテインは必須アミノ酸スコアが高く、猫の栄養補給にも向いています。
しかし、牛乳は猫が下痢をする可能性がある食品で、猫に与えてお腹を壊さないかよく確認してあげてください。

 

ソイプロテイン

ソイプロテインとは大豆を使ったプロテインのことです。

 

大豆は牛乳を原料としたプロテインと比べると、必須アミノ酸が少なくなっています。
猫に必要なアミノ酸を補うためには、少し物足りないでしょう。

 

肉食動物である猫は、大豆を上手く消化できない可能性があります。
猫用のプロテインとしても使われていることが少なく、ソイプロテインはおすすめできません。

 

大豆は猫が大豆アレルギーになる問題もあるため注意してください。

 

ミルクプロテイン

ミルクプロテインもホエイと同じで牛乳を原料としたプロテインです。
猫用のプロテインとしても使われている原材料で、動物性のため必須アミノ酸が多くなっています。

 

ホエイと同様に猫に与えると下痢する恐れがあります。
ミルクプロテインは牛乳ではなくヤギの乳を使ったものもあります。

 

ミルクペプチドは猫の腸内環境を整えるサポートとしてもおすすめです。

 

プロテインの名前が付いた猫のキャットフード一覧

猫にプロテインを与えたいなら、「プロテイン」の名前が付いた専用フードを選ぶこともできます。

 

ロイヤルカナン セレクトプロテイン

猫のプロテイン
ロイヤルカナンから販売されている「セレクトプロテイン」は食物アレルギーを持つ猫のための療養食です。

 

猫は特定のたんぱく質でアレルギーをおこすことがあるため、低アレルギーの原料を使ってたんぱく質を補給させるフードです。
とくに、牛肉、魚、ラム肉、牛乳、卵、鶏肉、豚肉は猫にアレルギーがおきやすいです。

 

猫が消化吸収できなかったたんぱく質があると、食物アレルギーになります。
ロイヤルカナンは消化しやすい「ダッグ」を使うことで、食物アレルギーによる皮膚疾患に対応しています。

 

セレクトプロテインは療養食のため、必要があれば動物病院の先生に相談してください。
猫の体に合うようなら、次回からはネットでセレクトプロテインを買うのもよいでしょう。

 

下痢していたのが硬い便に変わると、猫に合っているフードだとわかるでしょう。

 

 

ロイヤルカナン 低分子プロテイン

猫のプロテイン
ロイヤルカナンの「低分子プロテイン」も食物アレルギーを持つ猫のための療養食です。

 

加水分解大豆たんぱく質を使うことで、たんぱく質の未消化を防いでいます。
低分子ペプチドとして吸収されやすく、たんぱく質が補給しやすいでしょう。

 

ロイヤルカナンの発表によると、90%以上の消化率だそうです。
大豆たんぱく以外にも、肉類として鶏や七面鳥を使っています。

 

 

猫にプロテインを与えるときの注意点

猫のプロテイン
猫にプロテインを与えるときは「猫用を選ぶこと」「獣医さんに相談すること」「腎臓に負担をかけないよう注意する」ようにしてください。

 

猫用プロテインを選ぶこと

人間用プロテインは人間に必要な栄養素で調節しているため、猫に向いていません。
猫にプロテインを与える場合は、必ず猫専用のものを選んでください。

 

獣医さんに相談しながら与えること

シニア猫で筋肉の量が減っているのが気になるなら、動物病院の先生と相談しながら、必要なフードを与えるようにしましょう。
食べる量が減っているシニア猫に、粉末の猫用プロテインを与えることもできます。

 

猫が年を取ると内臓機能が低下して、食事からうまくたんぱく質を摂取できないこともあるでしょう。
いつも食べているフードに粉末の猫用プロテインを振りかけると、栄養補給ができます。

 

腎臓の弱い猫はプロテインに注意

猫はたんぱく質の過剰摂取で腎臓に負担をかけやすいため、注意が必要です。
とくに低品質のたんぱく質を使っているものは、猫の腎臓に負担をかけます。

 

猫にプロテインを与える場合は、高品質のたんぱく質を含むものを選んでください。
原材料名がしっかり明記されていて、信頼できるメーカーの猫用プロテインを活用しましょう。

 

まとめ

充分な栄養がとれている猫に、人間用プロテインを与えないでください。
プロテインを与えてよいのは、食が細くてたんぱく質が補給できない猫、シニア猫、子猫に対する猫用プロテインです。

 

猫を強くしたいからといってプロテインを与えても、ムキムキになることはないでしょう。
プロテインは体の維持のために必要な栄養素で、人間のように筋肉増強のために使うものではないからです。

 

基本は毎日のフードで高たんぱく質を維持してあげて、必要性が高まったときだけ、猫用プロテインを与えてくださいね。

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