猫は抱っこが嫌い?嫌がるときの抱っこの仕方やおすすめグッズ6選
猫が膝の上で気持ちよさそうにしてくたら、飼い主としても嬉しいですよね。
でも、そんな希望を抱いて猫を飼っても、猫が抱っこさせてくれないケースがあります。
実は、猫の多くは抱っこが嫌い。
では、どうやったら抱っこが好きな猫に成長してくれるのでしょうか?
猫を抱っこするやり方、抱っこ好きになるコツを紹介しますので、参考にしてくださいね。
抱っこを嫌がる猫を無理やり抱っこするのではなく、少しずつ慣らしてみませんか?
猫は抱っこが嫌い?嫌がるときの対処方法
そもそも、猫は抱っこが嫌いな動物なのでしょうか?
個体の性格にも左右されますが、まずは猫全体の特徴を見ていきましょう。
抱っこが嫌いで足をピーンとさせ抱っこさせてくれない猫は多い
多くの場合、猫は抱っこされるのを嫌がります。
飼い主が猫の自由を奪ってしまい、猫が危険に対処することができないからです。
「猫は狭い場所が好きだから抱っこされるのも好むのでは?」と思うかもしれませんが、体を拘束されるのは好きではありません。
よほど飼い主に対し信頼を寄せている場合や、家庭内に危険がないことがわかっているときだけ、猫は飼い主に抱っこされます。
抱っこが嫌いな猫の種類
赤ちゃんの頃から慣らしても、抱っこを嫌がってしまうことがあります。
飼い主さんの対応が悪かったり、その子の性格で抱っこが嫌いだったりする場合などです。
飼い主さんの抱き方が悪い
飼い主さんが猫の抱っこのやり方を知らないと、猫が嫌な抱っこをしてしまいます。
猫は一度でも嫌な思いをしてしまうと、抱っこされなくなってしまうのです。
とくに猫が不安を感じる抱き方では、猫は抱っこさせてくれません。
猫は不安定の体勢にされると不安になってしまい、すぐに逃げてしまうでしょう。
抱っこで嫌な思いをしたことがある
最初は抱っこ自体を嫌がらなかったとしても、抱っこされているときに嫌な思いをすると、抱っこが苦手な猫になってしまいます。
- 無理やり抱っこされ続けた
- 爪を切られて痛い思いをした
- お風呂に入れられた
など、抱っこと嫌な行動がシンクロしてしまうと、猫にとって抱っこは嫌な行為の前触れとなってしまうのです。
もともと抱っこが嫌い
まったく同じ環境で猫を育てて、嫌な思いをしないよう慎重に抱っこしても、猫によって抱っこを嫌う場合があります。
その場合は猫の性格の違いだといえるでしょう。
抱っこに危険性がないことがわかっていても、束縛を極端に嫌う猫はいます。
猫が「触れられるのは好きでも、抱っこはイヤ」と思ってしまえば、無理強いはできないでしょう。
その場合は抱っこができない猫だと思って、諦めるしかないのです。
嫌なにおいがするから
猫は嗅覚が優れている動物のため、買い主のニオイにも敏感です。
とくに人工的な香りは、猫にとって強烈なニオイだと感じているのでしょう。
洗濯物に使う柔軟剤の香りも、猫にとっては苦痛でしかありません。
体に香水を付けている人も、猫が近寄ってくることはないでしょう。
タバコのニオイも猫が避ける原因となりやすいため、猫を抱っこしたいなら禁煙にチャレンジしてみてください。
猫は柑橘系の香りも苦手で近寄ってきません。
ホームセンターでは猫よけハーブが売られていることもあるくらいです。
柑橘系の香りや、ハーブを植えて猫よけしている方もいます。
飼い主さんがアロマの香りを楽しんでいるため、猫が嫌がって近づかないのかもしれません。
突然抱っこを嫌がる・痛がるようになったら注意が必要
猫が「どこかかが痛い」「体が辛い」と感じているときは、一人でいようとします。
普段は飼い主さんと一緒にリビングで過ごすのに、具合が悪いときは普段行かない2階に避難することもあるでしょう。
猫が病気をするとじっとして体を休めようとするのです。
大好きな飼い主さんでも、体調が悪いときは抱っこを嫌がることがあります。
普段は抱っこさせてくれるのに突然嫌がったら、猫の体調不良を疑いましょう。
猫によっては抱っこのおねだりをせがむ場合も
動画を見てみると、オス猫のほうが抱っこ好きに育つケースは多いようですね。
オス猫が去勢手術をすると、「永遠の赤ちゃん」のような存在になってくれるから。
代表的なのは、猫動画でも有名の「もちまる」ですよね。
動画を見てみると、羨ましくなるくらい飼い主さんに甘えている姿を見ることができますよ。
親代わりの飼い主さんに甘えたい
赤ちゃんの頃から抱っこに慣れている猫は、飼い主に甘えたくなると抱っこをせがみます。
とくに去勢や避妊手術をすると、猫は大人になってもずっと子どもの心を持ち続けるため、親代わりの飼い主さんに甘えたくなるようです。
いつもご飯をくれてお世話してくれる飼い主さんは、猫にとって親代わりです。
子どもの心を持ち続ける去勢や避妊した猫は、親に甘えるのと同じように、飼い主さんに甘えてきます。
一緒にいると暖かいから
猫は寒くなると猫同士体をくっつけ合って、体を温め合います。
多頭飼いしていると、仲良くない猫たちが一緒になって寝ていることもあるのです。
もともと猫は温かい地方の生まれのため、寒さには強くないと考えられます。
寒い季節のほうが、猫が自然と膝の上に乗ってきて、猫を抱っこするチャンスがきます。
猫にとって体に触れて暖を取ることは普通のため、抱っこで嫌な思いをしなければ、抱っこされる猫になるでしょう。
猫によっては抱っこする人を選ぶことも
- その人の抱き方が嫌い
- 嫌な臭いがするから嫌い
このような理由で、猫は抱っこされる人を選ぶようです。
猫はマイペースな生き物で自分のペースを崩されるのを嫌うので、そわそわしてよく動く人、声が大きくてうるさい人なども猫に嫌われやすいですね。
猫が抱っこを嫌がるとき抱っこ好きにする方法や育て方
すでに抱っこが嫌いな猫であっても、少しずつトレーニングすることは可能ですよ。
猫に嫌われないように注意しながら、猫との信頼関係を築いていきたいですね。
猫に抱っこ好きに慣れさせるトレーニング方法がおすすめ
飼い猫を抱っこ猫にしたいなら、寒い冬から始めるのと上手くいきます。
猫が寒くて飼い主さんの近くに寄ってきたら、抱っこするチャンスです。
近寄ってきてもいきなり抱っこしようとすると、逃げられる可能性があります。
最初は猫が自分で膝の上に乗ってくるのを待ちましょう。
飼い主さんの膝の上が温かく、安全なことがわかると、抱っこさせてくれるようになります。
膝の上だと猫が乗ってくれない場合は、膝の上に毛布を敷きましょう。
ふわふわの毛布の上なら、猫も喜んで乗ってくれる可能性があります。
猫を抱っこしてゴロゴロいったら好きになるチャンス
猫を抱っこして喉をゴロゴロいわせるようになったら、猫は喜んでいますよ。
ゴロゴロを合図に、猫の気持ちを判断するといいですね。
ただし、猫は恐怖を感じているときに、自分をなだめようとしてゴロゴロいうことも。
明らかに体が委縮して、耳をたたみ、しっぽを内側に丸めているなら怖がっていると判断して、抱っこを止めてあげてくださいね。
猫が拒否したらそれ以上は抱っこしないこと
猫によっては「短時間の抱っこならOK」というケースもあります。
飼い主さんとの信頼関係が充分築けているなら、猫も「少しだけ我慢してあげるか」と言っているように抱っこされることがあります。
短時間でも抱っこしてくれるなら、猫が心地よい気分になる工夫をしてください。
大好きなおもちゃで遊びながら抱っこを続ける対策もあります。
しかし、若い猫の場合では遊びが楽しくなり、膝から下りてもっと遊ぼうとするかもしれません。
猫の発情期は抱っこを好きにさせるチャンス
普段は抱っこを嫌う猫でも、発情期になると体に触れるのを好む場合があります。
避妊や去勢手術をしていない猫なら、発情期になったら体に触れさせることから慣らすといいですね。
子猫の頃から抱っこ好きの猫に育てる
抱っこ好きの猫にする一番は、子猫のころから慣らすことです。
飼い主さんの膝の上で安心して寝る猫の姿を見たかったら、子猫を飼ってチャレンジしてみましょう。
猫の抱っこの仕方を確認しよう
膝の上で猫がくつろぐことに慣れたら、いよいよ猫を抱っこします。
猫の抱っこの仕方は、猫の背中からお腹に手を回して、後ろから抱きかかえるようにする方法です。
飼い主さんの体を密着させて、猫の体を安定させましょう。
後ろから抱きかかえて、飼い主さんの顎を猫の頭の上に乗せ、飼い主さんは少し前かがみになっておじきしてみましょう。
猫はゴロゴロと喉を鳴らし、喜んでくれます。
しだいに猫は呼吸が苦しそうにするため、飼い主さんは上半身を起こしてください。
何度も繰り返していると、猫とのスキンシップが深まります。
猫を抱っこするときの注意点
飼い主さんが猫を抱っこしたいと思っても、対応によっては叶いません。
猫に好かれる飼い主を目指すため、次の点に注意したいですね。
暴れる猫を無理やり抱っこしない
抱っこすると暴れる猫は、怖がっています。
猫は臆病な生き物なので、自分の身の安全が確保できるまで安心しません。
暴れるということは、まだ環境に慣れていないからですね。
ケージなど猫が安心できるスペースを確保してあげて、猫が「もう大丈夫」と思える状態になるまで、根気よく環境に慣らす必要があります。
猫がしっぽを振るときはそろそろ抱っこのやめ時
猫を抱っこするコツは、猫の自由にさせてあげることです。
たまに「猫もしつけないとダメ」だと言いながら、無理やり押さえつけて猫を抱っこし続ける方がいます。
猫は犬のようにしつけができる動物ではないため、勘違いしないでください。
無理やり叱りながら抱っこし続ければ、飼い主さんや抱っこに対し強い恐怖心を抱いてしまうでしょう。
猫を抱っこしているときに、しっぽが激しく動き出したら、嫌がっているサインです。
飼い主さんは手を緩めて、猫が自由になれるようにしてあげてください。
猫も「ちょっとだけ甘えたい」だけのこともあるため、猫を抱っこするときは猫のペースに合わせることが大切です。
抱っこしようとすると逃げるなら諦める
何らかの理由で抱っこが嫌いな猫は、無理やり抱っこすることはできません。
抱っこで嫌な思いをすれば二度と抱っこさせてくれなくなることもあるので、抱っこが苦手ならその猫の特徴だと考えて諦めることも必要ですね。
猫を抱っこできないと爪切りに困るかも
猫が抱っこをさせてくれないと、病院や爪切りなどに困ってしまいますね。
抱っこが苦手な猫であっても、短時間だけ抱っこに慣らせるようにしたいものです。
抱っこに慣れた猫でも抱っこしたまま散歩に連れ出さない
飼い主さんの膝の上でくつろいで抱っこさせてくれる猫でも、外出する際に抱っこして連れて行くのはおすすめできません。
猫は臆病なので、大きな音でビックリして逃げ出してしまう恐れがあるからです。
抱っこに慣れている猫でも、外に連れ出すときはキャリーバッグに入れたいですね。
また、首輪やリードも繋いでおくと、猫がビックリして逃げても居なくならないので安心ですよ。
猫を抱っこするときのおすすめグッズ
猫を抱っこに慣れさせるため、グッズを利用する方法もあります。
「飼い主さんの抱っこが嫌い」という場合にもグッズを使うと上手くいきますよ。
抱っこ紐
楽天市場でも人気の抱っこ紐に、DOGCHOCEのものがあります。
小型犬用スリングとなっていますが、猫用としても使える商品です。
肩ひもが広く作られているため、バッグと違って肩に負担をかけません。
ファスナーも付いていて、猫が飛び出てしまうのを防ぐことができます。
エプロン
エプロン型の猫抱っこグッズは、いつも一緒ポケットが人気です。
ソファーに座っているときに猫がおりてくれない場合に、エプロンに猫を入れて過ごしてみましょう。
猫が好きなふわふわ素材で、すっぽりと猫を包むため、安心感があります。
洗濯ネット
猫を短時間だけ拘束したい場合は、洗濯ネットが使えます。
よく動物病院に行くときに、猫を洗濯ネットに入れる使い方がされています。
「洗濯ネットに入れるなんて可哀そう」と思うかもしれませんが、猫にとっては密着しているほうが安心できるのです。
洗濯ネットなら猫の呼吸を妨げることがなく、猫の動きを制限できます。
災害時に猫を暴れさせずに移動させたいときにも、洗濯ネットを活用しましょう。
爪切や投薬の際にも、洗濯ネットが役立ちます。
洗濯ネットはファスナーが付いているため、少しだけ口を開けて猫のお世話がしやすいでしょう。
抱っこパーカー
パーカーにカンガルーポケットが付いた商品も売られています。
ポケットは2Lのペットボトルを3本入れても大丈夫で、大きな猫でも対応可能です。
フードの部分には猫と遊べるポンポンも付いています。
抱っこバッグ
猫がすっぽりと入る抱っこ用のバッグも売られています。
メッシュの窓が付いているため、猫の呼吸を妨げる心配がありません。
猫が飛び出すのを防ぐベルトも付いているため、万が一の事故も防げるでしょう。
普段使っているショルダーバッグもおすすめ
愛猫を冷たい雰囲気のキャリーケースに入れるのは、ちょっとかわいそう・・・。
そんな方には、普段使っているショルダーバッグを猫専用にしてみてください。
猫はすっぽりと体を覆われて、飼い主さんとも密着できて、通院でも安心してくれます。
我が家でもショルダーバッグを猫用に使ったことがありますが、キャリーケースより猫の移動が楽でした。
抱っこが嫌いな猫はストレスを溜めない方法を試してみよう
SNSで飼い主さんの膝の上で安心しきった猫を見ると、「うちの猫も抱っこ猫にしたい!」と思いますよね。
甘えん坊の猫にしたいなら、子猫から慣れさせるのがおすすめです。
すでに猫を飼っている方は、膝に乗せることから始めてみてください。
普段は抱っこさせてくれない猫でも、猫を抱っこするグッズを使うと、安心感が高まるのか抱っこさせてくれる場合も多いです。
グッズも活用してみてくださいね。