猫が脱走する理由と帰ってくる確率は?

猫が脱走する理由
猫が脱走してしまったら、飼い主さんはパニックになってしまいますよね。

 

一度は経験する猫の脱走対策を知っておくと、いざというときに役立ちます。
猫が脱走する理由や、猫が脱走して帰ってくる確率、脱走した猫の探し方を紹介します。

 

見つけた猫を捕獲するコツを知って、安全に猫を捕まえましょう。

 

 

猫が脱走する理由は?

猫脱走
完全家猫だと「外に出たい」という気持ちはおこりませんが、保護猫や外に連れ出している猫だと、外に出たがります。
猫が外に出たがらなくても発情期やパニック状態で脱走するリスクがあるでしょう。

 

好奇心が旺盛のため外の世界に興味がある

野良猫を保護した場合や、室内飼いでも飼い主さんが猫を外に連れ出している場合は、猫は外の世界に興味を持って出たがります。

 

どちらかというと猫の脱走は、好奇心旺盛の若い猫に多いようです。
オス猫の場合は縄張り意識が高いため、外の世界に興味を持つこともあります。

 

いつも窓から外の世界を眺めている猫は、鳥や昆虫の様子を見て「外に出てみたい」と思っているのかもしれません。

 

発情期でパートナーを探すため脱走する

猫を飼ったばかりでまだ去勢や避妊手術をしていない場合は、パートナーを求めるため、猫は外に出ようとします。

 

発情期は春や秋の季節で、メス猫の発情をきっかけにオス猫も発情します。
避妊手術をしていないメス猫が脱走してしまうと、妊娠して帰ってくるリスクがあるため注意しなければなりません。

 

発情期のオス猫はかなり遠くまで移動するため、家に帰ってこられなくなるリスクがあります。

 

パニックになって脱走してしまう

大きな地震があったり、大きな物音があったり、知らない人が家に来たりするきっかけで猫がビックリし、脱走してしまう可能性があります。

 

猫は臆病な生き物のため、驚くとパニックを起こして逃げるのに必死になるのです。
気が付いたときには自宅から遠くまで離れていて、帰ってこられなくなる可能性があるでしょう。

 

猫が脱走したときの探し方

猫脱走
猫が脱走してしまったら、すぐに近所を探してください。
日数が経ってしまった場合は、保健所や近所へのチラシ配布も考えましょう。

 

自宅から半径100m内を探すこと

家猫が脱走すると、野良猫に追いやられてかなり遠くの場所で見つかることはよくあります。

 

猫が脱走したばかりなら、家の近所の軒下など隠れられる場所で過ごしているでしょう。
しかし時間が経てば経つほど、猫はパニックを起こして家からどんどん離れていってしまいます。

 

脱走した当日は家の周りを中心に探して、日数が経っている場合は半径100㎞くらいまで探すようにしましょう。
去勢していないオス猫では半径500㎞まで移動します。

 

メス猫の場合は行動範囲が狭く、50~100㎞くらいを探してください。

 

猫が隠れやすい場所を中心に探す

猫は警戒心が強く、日中は隠れられる場所に潜んでいる可能性が高いです。

 

  • 車の下
  • 車庫や物置の下
  • 家の軒下
  • 庭で隠れられるところ

などに猫がじっとして過ごしている可能性があります。

 

最初は好奇心で外に出てしまった猫も、外には怖いものがたくさんあって、怖がって動けなくなっているはずです。

 

午前中や夕方に探すと猫が見つかりやすい

猫が行動するのは、人通りが少なくなる午前中や夕方です。

 

日中は車や人の音でビックリして隠れていて、周りが静かになる早朝や夕方に行動を開始する猫も多いです。
暑い夏だと日中は木陰で休んでいる場合もあるため、涼しい時間帯を探しましょう。

 

自宅に入れるようにしておく

猫脱走

早朝や夕方など飼い主さんが猫を探さない時間帯に、飼い猫が帰ってくる可能性があります。

 

猫が帰ってきても自宅に入れないと、またどこかに行ってしまう可能性があるでしょう。
いつでも猫が帰ってくる可能性を考えて、玄関や窓を開けておいてください。

 

猫は自分のニオイがする場所を安心だと感じるため、庭先にいつも使っている猫のトイレを設置しておくのもおすすめです。
好んで食べているカリカリも、一緒に置いておきましょう。

 

飼い主さんが外に猫を探しに行く場合は、猫がいつでも帰ってきてよいように誰かが留守番しておきます。
猫がいつも出入りする場所があれば、声が聞こえるように開けておきましょう。

 

近くの交番や保健所、動物病院に届け出ておく

猫脱走

迷い猫は保護されて届出されることがあるため、交番・保健所・動物病院に連絡しておいてください。

 

とくに迷子札を付けている猫は、近所の人も「飼い猫」だとわかり、保護してくれる可能性が高くなります。
迷子札を付けいなくてもマイクロチップを付けている可能性もあるため、保護猫は近くの動物病院にも連絡がいくことが多いです。

 

飼い猫で人に慣れていれば、近所の人に近寄っていく可能性もあります。
猫が苦手な人に捕獲されると、保健所に連れていかれるリスクも考えなければなりません。

 

万が一、飼い猫が処分されてしまわないように、写真や特徴を添えて保健所に連絡しておいてください。

 

近所の家にチラシをまいて情報を得る

飼い猫が脱走して有力な情報が得られるのは、近所の人たちの協力が多いようです。

 

「似たような猫を見かけた」「最近猫が家によりついている」などの情報をくれるようになるでしょう。
飼い主さんがチラシを作成して、1家庭ずつチラシを投函する行動が、後々の猫の発見に繋がる可能性があります。

 

チラシは近所のお店にお願いすると、張り紙してくれるところがあります。
インターネットを活用しながら、Twitterで情報を拡散してもらうのもよいでしょう。

 

チラシには飼い主さんの苗字と携帯電話番号を記載します。
できるだけ個人情報を記載しないようにして、確実に連絡が取れるようにしておきましょう。

 

猫が脱走したときの捕獲方法

猫脱走
飼い猫であっても、大きな物音で猫は逃げてしまいます。
猫を見つけることができたら、慌てず確実に捕獲できる方法を試しましょう。

 

捕獲機を用意しておく

人に慣れている猫でも外の世界では警戒されるため、捕獲機を用意しましょう。

 

飼い主さんが猫の名前を優しく呼んでも、警戒して逃げてしまうことがあるためです。
パニックを起こしている猫は、とにかく逃げることしか考えていません。

 

捕獲機は動物愛護センターなどで貸してくれることがあります。
借りられる場所がなければ、キャリーケースを活用してもよいでしょう。

 

捕獲機周辺に好きなフードを置く

飼い主さんが猫を見つけたら、慌てて猫のほうに近寄らないようにしましょう。

 

大きな物音を出すと、猫がビックリして逃げてしまう可能性があります。
ゆっくりと猫の近くに寄り、捕獲機の中にフードを設置して、猫が入るのを待ちます。

 

焦らず時間をかけてじっくり待っていれば、お腹を空かしている猫は捕獲機やキャリーケース内に入ってくれるはずです。

 

猫が脱走したときに帰ってくる確率

猫脱走
完全室内飼いは自力で帰ってくる可能性が低いため、飼い主さんは必至で探してください。
外に慣れている猫なら、自分で帰ってくる可能性は高いでしょう。

 

完全室内飼いだと自分から帰ってくる可能性はかなり低い

一度も外に出たことがない猫は、外の世界でパニックになり、自分から自宅に帰ってくる可能性は少ないです。

 

一度も見たことがない世界に猫が出たため、周りの環境を把握していません。
外から自分の家の様子を見たことがなければ、猫が自分の家の近くにいても、自分の家だと認識することはできないでしょう。

 

完全室内飼いの猫が外に出たがることはありませんが、パニックを起こして猫が外に出てしまった場合は、自力で帰ってこないと思っておいてください。

 

外に慣れている猫なら80%の確率で帰ってくる

飼い主さんと自宅の庭で何度も過ごしている猫なら、80%の確率で帰ってくるともいわれています。

 

昔は猫を外に出すことは一般的でした。
飼い猫を外に出しても、事故にあわず、猫の喧嘩で追いやられなければ、自宅に帰ってくることができます。

 

猫も自宅周辺の様子を把握しているため、自力で帰ってくることができるのでしょう。
外の世界に慣れている猫なら、悲観しないで猫が自分で帰ってくるのを待てば、1~2日で自宅に戻ってくることもあります。

 

早ければ1週間以内で見つかる

飼い猫が脱走しても、早ければ1週間以内で見つかります。

 

できるだけ早い段階で猫を探せば、近所に潜んでいる可能性があるためです。
時間が経てば経つほど事故のリスクが高くなり、野良猫に遭遇して遠くへ追いやられる可能性が出てきます。

 

猫が脱走してから1週間は、必死で近所を探す努力をしてください。

 

2~3か月後に見つかる場合もあるため諦めないこと

中には諦めたころに、近所の目撃情報が寄せられて、猫が見つかることもあります。

 

飼い主さんが1ヶ月必死に探しても見つからなくても、根気よく探していれば2~3ヶ月で猫が見つかることもあります。
猫には犬のような帰巣本能があるともいわれていますが、はっきりしたことはわかっていません。

 

海外や日本でも、「猫が数か月経って帰ってきた」という事例や、引越しで脱走した猫が「前の家の周辺で見つかった」というケースもあります。
諦めずに探していれば、愛猫に遭遇できるかもしれません。

 

脱走した猫が帰ってこないとき

猫脱走
脱走した猫が帰ってこない場合は、おまじないをしてみましょう。

 

おまじないをしてみる

猫が脱走して帰ってこない場合は、「その猫が使っていた食器を裏返すと帰ってくる」というおまじないがあります。

 

実際にやって「猫が帰ってきた」という方の話もあるため、ダメ元で試してみるとよいかもしれません。

 

猫脱走対策をしておこう

猫脱走
一度でも猫を脱走させてしまえば、もう二度と猫が帰ってこない可能性もあります。
猫の脱走対策をして、猫の安全対策をしましょう。

 

脱走防止の扉を玄関や窓・ベランダに付けておく

猫の脱走で多いのが、玄関・窓・ベランダの3か所のため、脱走防止対策をしておきましょう。

 

玄関は宅配便や近所の人が来たすきに、猫がすり抜けて脱走してしまうことがあります。
猫が玄関内に入らないようリビングのドアを閉めてから、玄関のドアを開けましょう。

 

窓からの脱走は、気温が上がる夏に多くなっています。
外気を取り入れようと窓を開けたら「網戸が空いていた」「猫が網戸を開けて出て行った」などのケースです。

 

賢い猫は、網戸も自分で開けて出て行ってしまいます。
脱走用に窓や網戸に鍵を付けておくと、猫が自分で窓から出ていくことを防げるでしょう。

 

ベランダに猫を出した際に、柵の隙間から猫が逃げるケースもあります。
柵の隙間をガードしても猫は飛び上がって出ていけるため、ベランダに猫を出さないのが一番です。

 

 

猫にマイクロチップを付けておく

猫にマイクロチップを付けておくと、動物病院に保護されたとき、飼い主さんの情報を読み取ってくれます。

 

マイクロチップがあっても確実に猫が帰ってくるわけではありませんが、無いよりあったほうが帰ってくる確率は高まります。
災害時に猫がビックリして逃げ出すリスクもあるため、飼い猫にマイクロチップを付けることを考えておきましょう。

 

我が家の猫が脱走したときの体験談

猫脱走
うっかり網戸を開けっぱなしにして窓を開けたとき、我が家の猫が脱走してしまったことがありました。

 

2~3日探しても見つからず、「もうだめかもしれない」と半分諦めていました。
そんなとき、猫が自分で自宅に帰ってきたのです。

 

愛猫とは自宅の庭で一緒に過ごすことが多かったため、自宅の周辺の様子を知っていたからなのかもしれません。
幸い事故にあうこともなく、猫と喧嘩した様子もありませんでした。

 

猫が自分で帰ってくるようなケースは稀で、幸運だったと思います。
室内飼いの猫が外の世界で生きていけるわけはなく、外に出れば病気をもらうリスクもあります。

 

人に慣れている猫なら他人の家で飼われてしまう可能性もあるでしょう。
猫を飼っている家庭では、猫の脱走対策を徹底する努力が必要だと実感したときでした。

 

まとめ

猫を飼っている家庭なら、一度は猫の脱走の経験をするともいわれています。
一度猫が脱走したら必ずしも帰ってくるとはいえないため、脱走対策をしておくようにしましょう。

 

猫が逃げて困っている方は、近所の方の協力を得ることをおすすめします。
優しい方がいれば「似た猫を見つけた」という有力な情報が得られやすいからです。

 

一番避けたいのは飼い主さんが諦めて、猫の捜索を止めてしまうことです。
2~3ヶ月後に見つかる猫もいるため、諦めず探してみてください。

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