猫のお風呂の頻度や温度

猫はお風呂が好きか嫌いか
猫を初めて飼った人も、今まで飼ったことがある人も、意外と猫をお風呂に入れてよいものなのか知らない人は多いようです。

 

はたして猫はお風呂が好きなのか?嫌いなのでしょうか?
猫をお風呂に入れるときの頻度や温度、洗い方のコツを紹介います。

 

このページの目次
  1. 猫は風呂が嫌いな生き物です
    1. 砂漠で住んでいた猫の先祖の名残で水が苦手
    2. 猫の毛は油分が少なく水を弾くことができない
    3. 水の中で泳ぐ特殊な品種もあります
  2. 猫は風呂に入れないのが正解
    1. 猫の体はいつも毛づくろいで清潔だから
    2. 暴れる猫を無理やり風呂に入れると信頼関係がなくなる
  3. それでも猫を風呂に入れる必要があるケースも
    1. 拾ってきた猫を清潔にしてあげたいとき
    2. 猫が舐めてはいけない汚れが付いたとき
    3. 猫にノミが付いて駆除したいとき
    4. 長毛種でお尻周りが汚れやすいとき
    5. 猫の種類によってはお風呂が必要な場合もあります
  4. 猫をお風呂に入れるやり方
    1. 猫をお風呂に入れるときの温度は35度の温め
    2. シャワーの音が嫌いなため洗面器を使って洗うこと
    3. 猫をお風呂に入れる頻度は年に1回でいい
    4. 皮脂除去が少ない猫用シャンプーを使うこと
    5. 猫の風呂上りは自然乾燥でOK
  5. 猫の風呂嫌いを治す方法はあるのか?
    1. 何度もシャンプーすれば慣れるというものではない
    2. お風呂=暖かくて気持ちがいいと認識させること
    3. お風呂場に入れて水に少しずつ慣らしてみよう
  6. 猫が風呂を嫌がるときはドライシャンプーがおすすめ
    1. 猫用のドライシャンプー
  7. 飼い主がお風呂に入ると猫がついてくるのはなぜ?
    1. 猫がお風呂を見に来るのはからかっているだけ?
    2. 飼い主さんのことが心配になっているのかも?
    3. 猫は飼い主さんを待っているだけかも?
    4. 猫が風呂を監視しているようで可愛い
  8. まとめ

 

猫は風呂が嫌いな生き物です

猫と風呂

猫はもともと水が嫌いな生き物です。

 

祖先となるリビアヤマネコは砂漠地方に住む生き物で、水に触れる機会がないためです。

 

砂漠で住んでいた猫の先祖の名残で水が苦手

猫の祖先は砂漠地方に住んでいたリビアヤマネコで、水に触れる機会が少ない動物でした。

 

少ない水でも生活できるよう飲み水も少ない特徴があります。
乾燥地帯で暮らす猫の祖先は必然的に水に触れないため、「水が苦手」です。

 

リビアヤマネコが住んでいた地域は、昼は暑く夜は気温が下がります。
このような気候の場所で体が濡れてしまうと、体温を奪って命の危険性があったのです。

 

家猫は祖先のリビアヤマネコの性質を引き継いでいるため、「水を飲む量が少ない」「濡れるのを極端に嫌う」「オシッコが濃い」という特徴があります。

 

猫の毛は油分が少なく水を弾くことができない

水に触れる機会が少ないリビアヤマネコは、毛で水を弾く必要性がありませんでした。

 

家猫の毛も油分が少なく、水に濡れるとペタッとなってしまします。
猫が一度濡れると乾きにくくなってしまうため、猫は本能的に水を嫌うようです。

 

水の中で泳ぐ特殊な品種もあります

猫は全般的にどの種類でも水を嫌いますが、例外の猫の品種もあります。

 

トルコ地方の「ターキッシュバン」という猫の種類は、水の中でも泳ぐのが得意です。
ターキッシュバンは長毛で毛に油分を含んでいるため、水に入っても水を弾きます。

 

もともとバン湖周辺に住む猫で、実際に水の中で泳ぐ様子が確認されています。

 

猫は風呂に入れないのが正解

猫と風呂
猫はもともと清潔な生き物のため、お風呂に入れる必要はありません。
一生猫をお風呂に入れなくてもよいくらいです。

 

猫の体はいつも毛づくろいで清潔だから

猫は自分のニオイを消すため、毎日丹念に毛づくろいをしています。

 

飼い猫を観察してみると、寝ているとき以外1日中毛を舐めているように感じるほどです。
猫が毛づくろいをするのは、獲物を捕らえるときに自分のニオイが邪魔になるためです。

 

そのため、猫の体は汚れておらず、お風呂に入れる必要はありません。

 

飼い主さんが猫のニオイをかいでみると、陽だまりのようないい匂いがします。
猫自体はニオイがないため、猫を飼っている家庭に入っても、ほとんど獣臭がないのです。

 

暴れる猫を無理やり風呂に入れると信頼関係がなくなる

猫のほとんどはお風呂を嫌がるでしょう。

 

嫌がる猫を無理やりお風呂に入れてしまうと、猫にとって多大なストレスがかかります。

 

皆さんがご存知のとおり、ストレスは活性酸素のもととなり病気のリスクを高めます。
猫に定期的なストレスを与える行為は、猫の寿命を減らす原因となってしまうのです。

 

最悪の場合は、猫と飼い主さんの信頼関係さえもなくなります。

 

猫を飼うのは「猫とコミュニケーションを取りたい」という思いがあるはずです。
飼い猫との信頼関係がなくなれば、「猫が遊んでくれない」「ずっと閉じこもって出てこない」ということにもなりかねません。

 

それでも猫を風呂に入れる必要があるケースも

猫と風呂

猫にお風呂は不要といっても、お風呂に入れる必要があるケースも出てきます。

 

一次的に猫に嫌われるのを覚悟で、お風呂に入なければならないときもあるのです。

 

拾ってきた猫を清潔にしてあげたいとき

「野良猫を家で保護するとき」「捨て猫を拾ってきたとき」は猫をお風呂に入れる必要があります。

 

外で暮らしていた猫は、汚れていることも多いためです。
ノミやダニなど人のアレルギーの原因となる害虫の影響もあるため、家庭に迎え入れたときだけは猫をお風呂に入れてください。

 

猫が舐めてはいけない汚れが付いたとき

猫は毛に付いた汚れを舐めとってしまいます。
付着した汚れが猫にとって有害なものだった場合は、お風呂に入れる必要があります。

 

有害物質が猫の体に入るリスクより、お風呂に入れるリスクのほうが低いです。

 

猫にノミが付いて駆除したいとき

猫には「ネコノミ」という寄生虫が付くことがあります。

 

ノミは繁殖力が高く、一度猫にノミが付いてしまうと増えてしまうため、早急に除去する必要があるでしょう。
猫に付いたノミは吸血することから、猫自身にもよくありません。

 

ノミが付いてしまっても、ノミ取りシャンプーを使えば駆除できます。

 

害虫本体だけでなく、排せつ物や卵も除去できるため、シャンプーがおすすめです。
ノミの駆除は動物病院で薬を処方してもらう方法もあるため、洗ってノミを駆除できないときは病院を受診してください。

 

長毛種でお尻周りが汚れやすいとき

長毛種も自分でグルーミングをするため、お風呂に入れて洗う必要はありません。
普段から毛が絡まないように、飼い主さんがていねいにブラッシングしてあげる必要はあります。

 

ただし、長毛種はお尻周辺にも長い毛が多く、毛にウンチを付けたままのことがあります。
肛門周辺の毛を短く切るか、定期的にお風呂に入れて洗ってあげる必要があるでしょう。

 

猫の種類によってはお風呂が必要な場合もあります

毛がカールしている猫の種類は、皮脂の分泌が多くときどき洗ってあげる必要があります。
毛がないスフィンクスやドンスコイなども、皮脂が皮膚に溜まりやすいため、ときどき洗ってあげてください。

 

猫をお風呂に入れるやり方

猫と風呂
「猫はお風呂が不要」とわかっていても、何かの事情で洗う必要が出てくる場合もあります。
猫をお風呂に入れる場合は、お風呂に入れるやり方を確認しておきましょう。

 

猫をお風呂に入れるときの温度は35度の温め

猫をお風呂に入れるときは、お風呂の温度に注意が必要です。

 

35度のちょっと温めのお湯を使うようにしましょう。
熱すぎるお風呂は猫に負担をかけるため、温度を下げてください。

 

シャワーの音が嫌いなため洗面器を使って洗うこと

猫は「大きな音」がとても嫌いで、怖いと思っています。
お風呂が苦手な理由は、もしかしたらシャワーの音が苦手だからかもしれません。

 

猫をお風呂に入れるときは、猫を怖がらせないようにシャワーを使いません。

 

洗面器に35度のお湯を張ったら、猫用のシャンプーを入れてよく溶かします。
猫を洗面器に入れて毛を濡らしたら、洗面器から猫を出して洗ってあげてください。

 

すすぎのときも、洗面器に35度のお湯を入れてシャンプーを流してあげましょう。

 

シャンプーが体に残ると猫が舐めとってしまうため、丁寧に洗い流してください。
最後に洗面器にお湯を張って猫を入れると、お腹周りのシャンプーも落としやすくなります。

 

猫をお風呂に入れる頻度は年に1回でいい

「猫をどうしてもお風呂に入れたい」場合は、せめて年に1回にしてください。

 

何度も繰り返すと猫の油分を落としてしまうためです。

 

猫の記憶力はどうやら長くは続かないようで、お風呂に入れて猫に一時的に嫌われたとしても、数ヶ月お世話をするとまたなつくこともあります。
年に1回くらいなら、猫も忘れてくれるかもしれません。

 

皮脂除去が少ない猫用シャンプーを使うこと

人間用のシャンプーは、猫の皮脂を取り過ぎてしまいます。

 

アミノ酸シャンプーなど優しい洗い心地の人間用シャンプーもありますが、それでも猫には向いていません。
猫を洗うときは、必ず猫用シャンプーを準備してください。

 

洗った後に猫が毛を舐めてもよいように、天然成分100%に近いシャンプーを選ぶと安心です。

 

 

猫の風呂上りは自然乾燥でOK

猫はドライヤーの音も嫌いです。

 

「素早く猫を乾かしてあげたほうが、寒くなくていいのでは?」と思うかもしれません。
猫にとってドライヤーの音をずっと浴びさせるほうがストレスです。

 

セームタオルを使って猫の水分をよく吸い取って、後は自然乾燥でOKです。
ある程度の水分がなくなれば、猫が自分で毛を舐めて乾かします。

 

寒い季節に猫をお風呂に入れる場合は、暖房を付けて部屋を暖めてあげましょう。
猫が寒ければ暖房に当たって、暖房でも毛を乾かすことができます。

 

 

猫の風呂嫌いを治す方法はあるのか?

猫と風呂

猫は基本的にお風呂嫌いを治す方法はありません。

 

どうしてもお風呂好きの猫にしたい場合は、子猫のうちから少しずつ慣らす方法もあります。

 

何度もシャンプーすれば慣れるというものではない

ときどき猫にお風呂を慣れてもらいたいと思って、定期的に猫を洗う方がいます。
飼い主さんにしてみたら「何度も繰り返していれば猫もお風呂になれるだろう」と考えてのことなのでしょう。

 

しかし、何度繰り返しても、猫がお風呂に慣れることはありません。
逆に、何度も嫌な思いをされた記憶しか残らず、猫に嫌われてしまう可能性もあります。

 

子猫のうちに無理やりお風呂に慣らそうとするのも避けてください。

 

幼少期は猫の性格を形成する大切な時期で、この時期に人から嫌な思いをされ続けてしまうと、人への恐怖心が育ってしまいます。
乱暴で人にかみつく猫に育ってしまう場合だってあります。

 

お風呂=暖かくて気持ちがいいと認識させること

猫は一度心地よい経験をすると、意外とすんなりとお風呂に入る場合があります。

 

多くの猫は、お風呂に探索に行ったときに嫌な目にあい、「お風呂=嫌なところ」という図式が当てはまってしまったのでしょう。

 

猫に「お風呂は温かくて気持ちいいところ」と認識させることができれば、お風呂好きの猫になってくれるかもしれません。
最初が肝心のため、「いきなり水をかけない」「シャワーで脅かさない」ことに注意してください。

 

お風呂場に入れて水に少しずつ慣らしてみよう

飼い主さんがバスタブに浸かっているとき、猫がお風呂に入ってくることがあります。

 

何をやっているのかよく観察することで恐怖心が取れる場合があるでしょう。
無理やり猫をお風呂に入れたり、湯船に入れたりしないでください。

 

飼い主さんがお風呂に入っているとき、猫が自発的にお風呂に入るようになったら、あともう少しでお風呂好きの猫になるチャンスです。

 

猫が風呂を嫌がるときはドライシャンプーがおすすめ

猫と風呂
画像出典:楽天市場
嫌がる猫を無理やり洗うのを避けたいときは、ドライシャンプーを使いましょう。

 

猫用のドライシャンプー

ドライシャンプーは液状やフォーム状のものを猫の体に付着させ、布で拭き取って汚れを除去するものです。
パウダータイプでブラッシングしながら汚れを除去できるものもあります。

 

猫用のドライシャンプーの使用後は、猫が舐める可能性があります。
できるだけ天然成分100%のものを選び、猫の安全性を考慮してください。

 

飼い主がお風呂に入ると猫がついてくるのはなぜ?

猫と風呂
猫は水が嫌いなのはわかった、でも「猫がお風呂についてくるのはなぜ?」と感じている方も少なくないでしょう。
一度お風呂で嫌な目にあった猫でも、飼い主さんがお風呂に入ろうとすると付いてきたり、そっと見守っていたりします。

 

猫がお風呂を見に来るのはからかっているだけ?

直接猫に聞かないと真相はわかりませんが、「あんな水に入るなんてバカみたい!」と思って見に来ているだけかもしれません。

 

飼い主さんのことが心配になっているのかも?

水が嫌いな猫はもしかしたら、「飼い主さんは大丈夫かしら?」と心配している可能性もあるでしょう。

 

猫は飼い主さんを待っているだけかも?

飼い主さんが好きすぎて、「お風呂に入っている間も離れたくない!」という思いから、猫はお風呂の前で待っていることもあるようです。

 

猫が風呂を監視しているようで可愛い

どんな理由があるにしても、猫がお風呂についてきて見守っている姿は可愛いですよね。

 

お風呂が嫌いな猫が付いてくるということは、飼い主さんにそれだけ信頼をよせている証拠でもあります。
飼い主さんにとっては、お風呂の外に猫がいると「また覗いてる」と嬉しくなりますよね。

 

まとめ

猫は基本的にお風呂に入れなくてもよい生き物です。

 

無理やりお風呂に入れる必要はないため、嫌がるようなら止めておきましょう。
多くの飼い主さんは「猫が臭い」と思ったことはないはずです。

 

それでも猫をお風呂に入れたいときは、年に1回など回数を制限してくださいね。