猫しつけスプレーの作り方「レモン汁」
猫しつけスプレーは、レモン汁やお酢を使って家庭でも手作りができます。
作り方もとても簡単なため、猫の粗相や爪とぎで悩んでいる家庭は活用してみませんか?
猫のしつけに叩く行為は逆効果になってしまうため止めてくださいね。
スプレーを手作りするのが面倒な方向けに、しつけスプレーのおすすめグッズも紹介します。
猫のしつけでスプレーを使う効果
スプレーを猫のしつけに使うのは、猫が嫌がる水やニオイを使っているためです。
「猫を叱る」というより、「猫が嫌がるよう仕向ける」方法だといえます。
猫のトイレのしつけに効果があるといわれている
猫のしつけに使うスプレーとは、猫の粗相に活用するケースが多いようです。
トイレのしつけが楽だといわれるはずの猫なのに、トイレ以外の場所で猫がオシッコをしてしまうケースがあります。
- 布団の上でオシッコをしてしまう
- オス猫のスプレー行動で困っている
などのケースです。
また、猫の爪とぎは猫にとって必要な行為のため、止めることはできません。
とくに賃貸住宅だと、木の柱で猫が爪とぎをしてしまい、困っているのではないでしょうか。
猫のしつけに使うスプレーは、猫の粗相や爪とぎなどに活用できます。
スプレーによるしつけは猫が嫌う水と、猫が苦手とする香りを付けて、猫をビックリさせる方法です。
猫のしつけで叩くのは効果がない
猫は犬のように「叱る」「褒める」の行為でしつけができません。
基本的に猫は自分が気に入ったことを毎日繰り返す動物だからです。
猫を叩いてしつける方法は、猫にとって嫌な行為だったということだけがインプットされてしまいます。
すると叩いた人を怖がるようになったり、隠れた場所で同じ行動をしたりするのです。
猫を叩いてしつける方法は逆効果になることを覚えておきましょう。
猫のしつけのスプレーを手作りする作り方
猫のしつけスプレーを手作りする材料を紹介します。
スーッとする香りやニオイが強いものを使ってスプレーを手作りしましょう。
スプレーに必要な材料
猫のしつけに使うスプレーは、自宅にある材料を用いて手作りできます。
直接猫にスプレーをかけても有害にならないよう、天然の原料を使った方法です。
【材料】
- 100均などの霧吹き
- お酢
- ミントの葉
- 水
水に少量のお酢を入れて、猫のしつけスプレーを作ります。
目安は500mlに対し、お酢を小さじ1杯程度入れる方法です。
ミントの葉はなくても効果が期待できるため、家庭にある材料だけで猫のしつけスプレーを作ってみましょう。
猫のしつけスプレーに使える成分
猫のしつけスプレーは、猫が嫌がるニオイを活用しています。
- ハッカ
- コショウ
- レモン汁
- オレンジ汁
- グレープフルーツ汁
猫が苦手なニオイは、ミントやハッカなどスーッとする香りです。
柑橘系の香りや、コショウやコーヒーなどニオイが強い香りも苦手な猫は多いです。
猫はニオイで餌を食べられるか判断しているため、酸っぱい=腐っていると認識して苦手な猫が多くなっています。
飼い主が体に湿布を貼っていると、嫌な顔をして逃げられた経験がないでしょうか?
メンタームのクリームを肌に塗ったときも、飼い主に近づかない猫は多いです。
逆にミントやハッカの香りがすると舐める猫もいるため、猫によって好き嫌いは変わってきます。
水だけでは効果がない場合が多い
猫は水が体にかかるのを嫌いますが、水単体のスプレーだと効果は落ちます。
それでもお酢やミントは猫に安全性があるのか気になる方は、水だけで試してみてください。
効果がないようなら、お酢など酸っぱいニオイがするものを混ぜましょう。
猫にしつけスプレーを使う方法
猫のしつけスプレーは、猫自身に吹きかける方法と、粗相や爪とぎをして欲しくない場所に吹きかけるやり方があります。
猫に直接スプレーする
猫しつけスプレーの基本的な使い方は、猫自身に吹きつけるやり方です。
水が体に付着すると猫はビックリして、嫌な行動と結びつくことで粗相や爪とぎが改善されることがあります。
猫が爪とぎしてはいけない場所にスプレーする
猫のしつけスプレーにお酢やミントなどを加えると、香りで猫を近づけない対策ができます。
ただし、お酢やミントなど天然原料の香りは、時間が経つとニオイが飛びます。
長時間猫を近づけない対策として使うことはできないでしょう。
繰り返し猫が嫌がるようにスプレーしておくと、猫はまた嫌なニオイがすると考え、近づかなくなる可能性があります。
時間が経つと猫自身が「嫌な場所だった」と忘れる可能性もあるため、その場合は繰り返しスプレーでのしつけが必要です。
トイレ以外で猫が粗相をした場所にスプレーする
猫にストレスがあるときや、トイレが汚れているときは、猫は決まったトイレ以外で粗相をすることがあります。
よく話を聞くことが多いのが、飼い主さんの布団での粗相です。
猫のしつけが済むまで何度も繰り返すため、布団をクリーニングに出すわけにもいきません。
何度も布団の上でオシッコする場合も、猫が嫌がるスプレーを使ってしつけましょう。
猫が布団の上で粗相しなくなったら、布団を丸洗いすることをおすすめします。
猫がトイレに失敗する原因は、下記の記事で詳しく紹介しています。
猫しつけスプレーで注意したいこと
猫しつけスプレーを使う場合は、いくつか注意点があります。
- 猫に見られないようにする
- 猫に有害な物質は使わない
飼い主さんと猫との信頼関係を損なわないようにしながら、猫の体に問題がない成分を活用してください。
飼い主がスプレーしたことをバレないようにする
猫と飼い主さんとの信頼関係があるなら問題ないかもしれませんが、それでも猫との関係性が崩れるのを避けるため、飼い主がスプレーを使うのを猫に見られないようにしてください。
嫌な行動をするのが飼い主だとわかったら、飼い主を見ただけで逃げていく猫になってしまうかもしれません。
猫のしつけをスプレーでやる場合は、飼い主さんが隠れて猫に見られないようにしながら、猫に吹きかけてください。
柑橘系の果物の皮は猫に有害なため使わないこと
猫のしつけスプレーに柑橘系の果物を使う場合は、皮を入れないでください。
レモンやオレンジなどの皮に含まれる「リモネン」は猫に有害です。
猫はリモネンを解毒することができず、何度も吸い込んでしまうと中毒症状がおこります。
柑橘系の果物の果肉には、リモネンが含まれていません。
猫用のしつけスプレーに使う場合は、必ずレモン汁だけを入れてください。
アロマオイルも分解できない成分があるため使わない
柑橘系のアロマオイルも、同様にリモネンのリスクがあります。
他のハーブ類も猫にとって苦手なものがあるため、基本的には使わないようにしましょう。
アロマはベルガモット、ダンジェリン、オレガノ、タイム、クローブなどが猫にNGです。
猫のしつけ用スプレーにミントの葉やハッカオイルを使うのも、安全面を考えると避けるのが無難でしょう。
猫しつけスプレーのおすすめグッズ
猫のしつけスプレーは、市販の物を活用する方法もあります。
柑橘系やアロマを使ったものが多いため賛否両論ですが、少ない回数なら猫への負担も少なくなるでしょう。
プラッチ ビターアップル
株式会社プラッツから販売されている、猫のしつけスプレーです。
リンゴの皮から抽出した天然成分を使っているため、猫に影響はありません。
苦みのある成分を使っている商品で、猫が飼い主さんの手を噛むときのしつけとしても活用することができます。
ビターアップルはスプレータイプと、液だれしにくいジェル版があります。
家具に直接ニオイをすりこみたいときは、ジェルタイプの活用がおすすめです。
トーラス カジリノン100
トーラス株式会社からは、シトラス香料などを使ったしつけスプレーがあります。
シトラス香料、レモンエッセンス、塩化マグネシウム、唐辛子エキス、ジャマイカカッシアエキスにより猫を近づけない対策ができます。
猫の爪とぎ防止には「ヒッカキノン100」を使ってください。
ヒッカキン100は柑橘、木酢、山葵を活用しています。
アース しつけ上手
虫除けスプレーでもお馴染みのアースからは、柑橘系の香りで猫のいたずら対策ができる商品が売られています。
霧状のスプレータイプで、吹き付けた場所はすぐにサラサラです。
布製品から網戸、床などにもスプレーすることができます。
猫まわれ右、猫よけセンサースプレー
虫除けスプレーを販売するフマキラーには、自動で噴射するタイプのスプレーがあります。
赤外線センサー付きで、猫が通ると自動的にスプレーの音で猫をビックリさせます。
電池式でどこでも設置が可能で、最大で1ヶ月くらい使い続けられる商品です。
容器にはLPガスが入っているもので、猫に有害な成分は含まれていません。
猫に直接噴射するというより、音でビックリさせるタイプです。
どちらかというと家庭内で使うというより、庭先に来る野良猫退治用として売られています。
アイリスオーヤマ ペット用いたずら防止スプレー
アイリスオーヤマからは、レモングラスとペパーミントで猫のしつけができるグッズが売られています。
天然成分のみでできているため、家具にも吹き付けることが可能です。
かなりニオイがキツイため、脱脂綿に成分を含ませて置いておいても、猫を近づけさせない効果が期待できます。
オス猫の粗相をなくす工夫をしてみよう
去勢していないオス猫はマーキングをしてしまうため、困っているのではないでしょうか?
猫しつけスプレーで効果がない場合は、去勢や猫フェロモン、黄体ホルモンなどで対策できます。
オス猫は去勢をするとスプレー行動が減る
猫のしつけスプレーが必要なことが多いのは、オス猫のスプレー行為です。
去勢をしていない猫は縄張りを主張するため、家具や壁にオシッコを吹き付けます。
猫のスプレーは強烈なニオイを発するため、どうにかして止めさせたいと考えるでしょう。
オス猫のスプレー行為は、去勢するとほとんどなくなります。
一部のオス猫は、去勢後も見られることがあるため、手術で100%取り除くわけではありません。
猫がストレスを感じたときや、新しい環境に変わったときも、スプレーが再開することがあります。
猫のフェロモンを使ってスプレーを予防する
猫のフェロモンを人工的に合成させた、市販のフェロモンを使って対策する方法もあります。
動物病院に行くと扱っている場合があるため、確認してみましょう。
有名な猫フェロモンは「フェリウェイ」が有名です。
猫が粗相してしまう場所に猫フェロモンをスプレーすると、粗相がなおることがあります。
オス猫がマーキングするところにスプレーして使ってください。
黄体ホルモンの錠剤をのませるとおさまる可能性がある
オス猫で玉が残ってしまった場合に、黄体ホルモン剤を使うことがあります。
黄体ホルモンは女性ホルモンのため、オス猫の男性ホルモンを抑えるためです。
ただし、薬で押さえればよいというわけではなく、ホルモン剤は副作用もあるため、獣医さんとよく話し合って決める必要があります。
粗相した布団はしっかり消臭すること
猫が布団にオシッコをしてしまったら、完全にニオイを除去しましょう。
消臭スプレーを使ってニオイを取り除くと、猫が同じ場所で粗相をするのを予防できます。
布団を丸洗いしてしまうのが一番で、布団クリーニングやコインランドリーでの洗浄も検討してみてください。
まとめ
猫しつけスプレーを使う方法は、手作りがおすすめです。
家庭にあるもので対策ができるため、費用もかかりません。
猫に直接スプレーするときは、飼い主さんがスプレーしたところを見られないようにしましょう。
「スプレーした飼い主さんが嫌い」「スプレー本体が嫌い」のように勘違いされないためです。
猫のいたずらや粗相の現場を抑えるのは難しいかもしれませんが、根気よく猫しつけスプレーで対策してみてください。