ペットの猫飼うんじゃなかったと後悔する18つ
猫を飼うのを後悔する前に、「猫を飼うんじゃなかった18つのこと」をチェックしておきましょう。
生き物を飼う以上、後で手放すことはできません。
猫を飼うのが疲れた、とならないように対処方法も紹介します。
- ペットの猫を飼うのを後悔した、飼うんじゃなかったと思う18つのこと
- 1・お金がかかる
- 2・賃貸住宅の修繕費が高くなる
- 3・猫のために暖房費がかかる
- 4・1泊以上の泊まりができなくなる
- 5・友人を安易に家に呼べなくなる
- 6・猫のご飯のために早起き、早く帰宅しなければならない
- 7・毎日短時間でもよいので猫と遊ばなければならない
- 8・猫をしつけすることができない
- 9・猫がトイレを気に入らないと粗相する
- 10・夜の運動会で飼い主さんは眠ることができない
- 11・猫の扱い方がわからず懐いてくれない
- 12・飼い主さんが猫アレルギーで泣く泣く手放さなければならない
- 13・猫を構いすぎると怒られる
- 14・衣類に毛が付くのを覚悟しなければならない
- 15・猫に布団を占領されるのを覚悟する必要がある
- 16・長時間抱っこする必要がある猫、抱っこさせてくれない猫がいる
- 17・猫の最後は介護が必要になることがある
- 18・ペットロスになる可能性がある
- 一人暮らしで猫を飼うのを後悔すること
- 猫を飼っても後悔しない、逆に良かったと思うこと
- まとめ
ペットの猫を飼うのを後悔した、飼うんじゃなかったと思う18つのこと
猫を飼うのが疲れたと思う、18つのことを紹介します。
愛猫家にとってみればどれも許容範囲ですが、初めて猫を飼う方は確認しておいてください。
1・お金がかかる
猫を飼う費用は、年間10万円くらいはかかります。
月々の費用にすれば数千円程度ですが、その費用を捻出できなければ猫を飼うことは止めたほうがいいでしょう。
毎月必ずかかるのは、フード代、トイレ代です。
猫を迎えるときは、避妊や不妊手術として2万円くらい、トイレやケージの費用が2万円くらい、健康チェックのための病院代が2万円くらいは必要になります。
飼ってからは年に一度のワクチンや健康診断で1万円は必要です。
猫が病気になると健康保険が使えないため、治療費2万円~3万円はすぐに飛びます。
手術が必要な病気になれば、一気に10万円以上が必要です。
猫は費用がかからないイメージですが、思わぬ出費が発生することがあります。
一生涯猫を面倒見るとなると、軽く100万円はかかる計算なのです。
2・賃貸住宅の修繕費が高くなる
賃貸住宅で猫を飼う場合は、壁や柱などの修繕費用がかかります。
子猫の場合はやんちゃで、壁や柱で爪を研ぐ、障子を破るなどは日常茶飯事です。
オス猫で去勢を早くしなければ、マーキングで壁に尿をかけて汚れてしまいます。
賃貸住宅で猫を飼っていた人が退去するとき、数十万円単位で修繕費用がかかることもあるのです。
とくに押し入れの柱で猫が隠れて爪を研いでいることもあるため、注意しましょう。
猫に爪とぎは必須のため、新築住宅ではあえて「猫を飼わない」という人もいるくらいです。
猫の爪とぎ対策は、ツルツルしたフィルムテープを貼ることで対処が可能で、マーキングは去勢すればしなくなります。
3・猫のために暖房費がかかる
猫を飼うと日中の気温差が気になって、暖房費が上がる可能性があります。
とくに子猫の場合は自分で体温維持ができないため、冬に暖房は必須です。
成猫であれば日中に暖房を付けなくても大丈夫ですが、飼い主さんが「猫が寒いと可哀そうだから」という気持ちから暖房をつけっぱなしにする家庭も少なくありません。
暖房器具も石油ストーブだと1日中付けるわけにもいかないため、猫のためにオイルヒーターやセントラルヒーティングの24時間暖房を検討する方もいます。
エアコンで暖房ができる地域では、猫のために電気代が上がるかもしれません。
日本猫であれば体も丈夫で、冬になると毛がダブルコートになるため、暖房を付けなくても大丈夫です。
寒さに弱い品種の猫を飼えば、暖房費も考慮する必要があります。
4・1泊以上の泊まりができなくなる
猫を飼っている家庭の多くは、1泊以上の泊まりでの外出ができません。
犬と比べて猫は1~2泊なら留守番させやすいのですが、猫好きの方は猫だけで留守番させていると、猫が気になって旅行どころではないのです。
出張が多い方だと、毎回知り合いにペットシッターを依頼したり、ペットホテルに預けたりしなければなりません。
海外旅行となれば5日や1週間の日程が多く、猫を飼っている家庭ならしばらく海外旅行はお預けになるでしょう。
最近は自動給餌器や自動給水器もありますが、機械に頼る以上故障もありえます。
3泊以上家を空けるときは、誰かにお世話をお願いしなければなりません。
猫は家にいれば安心して過ごすため留守番をさせやすいといっても、個体によっては寂しさのあまりにストレスを感じて粗相をする子もいます。
その子の性格によっては、飼い主さんにべったりになり、外出さえも慣れてくれないことがあるのです。
5・友人を安易に家に呼べなくなる
猫アレルギーがある友人がいると、家に招待できなくなります。
それに猫は知らない人が来ることを嫌う場合が多く、たくさんの人を家に招待してガヤガヤ楽しくする環境は苦手なのです。
子どもがいる家庭ではお友達を呼んで家で遊びますが、そのときの猫の避難所を確保してあげないと、猫は大きなストレスを感じるでしょう。
6・猫のご飯のために早起き、早く帰宅しなければならない
猫は獲物を捕獲しやすいよう早朝に行動して食事をするため、猫はとても早起きです。
飼い主さんが寝ているのを猫がニャーニャー鳴いて、起こすこともあります。
子猫の場合はまだ人間の生活のリズムがわかっておらず、飼い主さんが「まだ寝ていたい・・・」と思っても構ってはくれません。
猫は繰り返し同じ生活を続ける性質があるため、人間の生活のリズムに合ってくると、早朝でも寝て待ってくれるようになります。
人の生活に合った猫の習慣が付くまでは、早朝攻撃は覚悟しなければならないのです。
夜も猫のために飼い主さんは早くに帰宅しなければなりません。
猫は少ない量を数回に分けて食べる性質があるため置き餌はできますが、長い間空気に触れたままのフードは酸化していて猫によくないです。
酸化したフードは香りが飛んで、猫が食べなくなる可能性もあります。
猫好きなら「猫がお腹を空かせているから」と気になって、夜の食事会や飲み会も参加しづらくなるでしょう。
7・毎日短時間でもよいので猫と遊ばなければならない
とくに若い猫の場合は体力もあるため、飼い主さんは毎日猫と遊んでやる必要があります。
品種によっても活動量が多い猫はいるので、猫に応じた運動量が必要です。
1日短時間でもよいので猫とスキンシップをしなければ、猫は体力を余して夜の運動会をしてしまう可能性があります。
寂しがり屋の性格の猫の場合は、一人で過ごすのに耐えられないかもしれません。
猫によっては「一人で過ごすのが好き」という場合もあれば、飼い主さんの姿が見えないと付いてくる甘えん坊の猫もいます。
メスはおとなしい子が多いのですが、オスはやんちゃで甘えたがりの猫が多いです。
猫にも心があるので、飼い主さんは忙しくても猫を構ってあげる時間を取る必要があります。
8・猫をしつけすることができない
猫は犬のようなしつけはできません。
犬は群れで生活するためリーダーに従う性質がありますが、猫は単独で暮らすため誰かに合わせて生きることができません。
猫を飼っている家庭は、「猫を変える」ことはできないのです。
飼い主さんが「猫に合わせた暮らしをする」ことが、猫を飼う条件になります。
猫を飼っている方の多くは、猫が家具をボロボロにしても「高価な家具を置かなければいい」と考えています。
それでも、家具を選べない以上の魅力が猫にはあるため、飼い主さんが許容する心を持っている方は少なくありません。
9・猫がトイレを気に入らないと粗相する
猫はトイレのしつけが容易な一方で、トイレが気に入らないと粗相します。
飼い主さんが日中に仕事をしていると、猫のトイレの手入れができません。
少しでもトイレが汚れていると嫌がる子の場合は、カーペット、ソファー、布団、ビニール袋、衣類の上に粗相する可能性があります。
猫のオシッコのニオイは強烈で、粗相されたソファーや布団がダメになることも多いです。
ちゃんと猫がトイレでしてくれる場合でも、猫のオシッコのニオイは強いため、飼い主さんが掃除をサボれば家中臭くなるでしょう。
猫を飼っている家が臭くなる原因は、トイレ掃除を怠るためです。
猫自体は体臭がほとんどありませんが、尿が凝縮されているため臭くなります。
去勢していないオス猫はマーキングをしてニオイが家に染みつき、長毛種はお尻にうんちをつけて臭いが家に漂うこともあります。
10・夜の運動会で飼い主さんは眠ることができない
猫を遊んであげないと、夜中に突然走り回り、飼い主さんは眠ることができません。
運動不足になると猫はダッシュして体力を消耗しようとします。
猫は瞬発的な動きをする生き物で、長時間動き回ることはありません。
日中に10分でもよいので猫と遊んであげると、夜の運動会はしなくなります。
猫が飼い主さんの生活リズムに合ってくると、猫も夜中に眠るようになるでしょう。
11・猫の扱い方がわからず懐いてくれない
猫を初めて飼う方は、「扱いがわからず懐いてくれない」と悩む方もいます。
犬の感覚で猫を飼うと、扱い方が違うため失敗してしまうでしょう。
猫の個体によっても性格は違うため、「前の猫は甘えたのに今回は一匹で過ごすことが多い」という場合もあります。
飼い主さんが猫とたくさん遊びたくても、「触られるのが嫌い」「遊びたくない」というクールな猫もいるため、飼ってみないとわからないのです。
猫がなつかないと悩んでいる方は、今から飼い主さんが変わることでなつく猫になる可能性はあります。
かわいい猫になるのも、嫌な猫になるのも、飼い主さん次第なのです。
12・飼い主さんが猫アレルギーで泣く泣く手放さなければならない
今まで猫を飼ったことがないと、猫を飼ってから猫アレルギーに気が付くこともあります。
猫アレルギーになると鼻炎、喘息などのアレルギー症状がおこります。
アレルゲンが少ない猫の品種のハイポアレジェニックキャットもあるのですが、100%アレルギーが出ない保証はありません。
喘息を発症すれば、飼い主さんが呼吸困難になります。
体に影響が出れば、猫アレルギーで泣く泣く猫を手放してしまう可能性もあるのです。
アレルギーリスクを考慮したい方は、普段から猫カフェなどで猫と触れ合う機会を設けておきましょう。
「猫に触れてから鼻がムズムズする」「目がかゆくなった」場合は猫アレルギーの可能性が高いです。
13・猫を構いすぎると怒られる
猫はマイペースな生き物で、大好きな飼い主さんに対しても怒ります。
最初は飼い主さんに甘えていても、猫が構われるのが嫌になれば飼い主さんを噛んできます。
噛むときは甘噛みなので痛くはないですが、飼い主さんとしてはショックかもしれません。
飼い主さんが「もっと猫に触れたい」と思っても、猫のご機嫌次第でダメになります。
猫は突然噛んでくることはなく、しっぽを大きく振り出したら我慢しているため、触るのを止めてあげましょう。
14・衣類に毛が付くのを覚悟しなければならない
猫の抜け毛は3月と11月に発生するため、衣類に毛が付着してしまいます。
とくに3月は冬に生えていたアンダーコートが大量に抜け落ちて、抜け毛で悩まされる飼い主さんも少なくありません。
どんなに丁寧に掃除をしても、猫を飼ったらソファーやカーペットに座れば衣類に毛が付着すると考えておきましょう。
猫を飼う家庭は「毛が付くから黒い服は着られない」と考えている方も多いです。
スーツ、喪服、学生服は猫毛が気になる衣類で、猫を飼ったらその辺に放置することはできなくなります。
15・猫に布団を占領されるのを覚悟する必要がある
猫を飼っている家庭では、猫を愛するあまり猫に布団を占領されることがあります。
足元で猫が寝ていれば、飼い主さんは「猫をおこさないように」するでしょう。
猫が体を伸ばしてくると、飼い主さんは布団の隅に追いやられてしまいます。
16・長時間抱っこする必要がある猫、抱っこさせてくれない猫がいる
猫の性格によって、長時間抱っこさせてくれる猫もいれば、ほとんど抱っこさせてくれない猫もいます。
飼い主さんが猫との触れ合いを楽しみに飼ったとしても、どれだけコミュニケーションが取れるかは、猫の性格にかかっています。
猫によっては飼い主さんに触られるのはOKでも、抱っこは1分でイヤということもあるのです。
膝の上ですやすやと寝る猫を夢見て飼っても、実現するとは限りません。
17・猫の最後は介護が必要になることがある
猫が老衰でなくなる場合は最後まで介護が不要なことが多いのですが、病気をして亡くなる猫の場合は介護が必要です。
病気になった猫は足腰が立たずトイレに間に合わず粗相するかもしれません。
食事も自分でできずに、飼い主さんが与えなければならないこともあります。
猫は腎臓病にかかりやすく、最近では寿命が延びたことからがんで亡くなるケースも増えています。
病気にかかれば治療費も高額で、飼い主さんはつきっきりで看病しなければなりません。
猫が老衰でなくなる場合は、数週間前から食欲がなくなり、次第に食事もほとんどとれなくなり、眠るように亡くなっていきます。
必ずしも火が消えるように猫が亡くなるとは限らないのです。
18・ペットロスになる可能性がある
猫の平均寿命は約15年のため、猫が人より先に旅立ってしまいます。
長年一緒に過ごしていた猫が亡くなってしまい、ペットロスになる飼い主さんも少なくありません。
飼い主さんにとって猫は家族同然なのですから、当然のことです。
猫を失った悲しみで飼い主さんは心にぽっかりと穴が開いてしまいます。
人によっては食事も手に付かず、毎日泣き続けて過ごす場合もあるでしょう。
ペットロスの症状がひどくなると、飼い主さんがうつ病になることもあります。
猫飼う場合は猫を失う悲しみも覚悟しなければならないのです。
一人暮らしで猫を飼うのを後悔すること
一人暮らしの方が猫を飼おうと思っているなら、単身世帯で考えられるデメリットを考慮しておきましょう。
生活の環境で猫が飼えなくなる可能性がある
一人暮らしで猫を飼うと、就職や転勤、結婚などのライフスタイルの変化で、猫が飼えなくなるリスクがあります。
寂しさを紛らわせるため「猫を飼いたい」という人もいるかもしれません。
しかし、若い人はライフスタイルの変化が大きく、猫が飼えなくなり「実家に猫を引き取ってもらった」というケースも少なくないのです。
結婚して子どもが生れたときに、子どもが猫アレルギーだったらどうでしょうか。
もしかしたらパートナーが猫嫌いかもしれません。
好きな人や大切な人を優先しなければならない状況では、猫を手放す必要が出てきます。
猫を手放すといっても成猫で引き取り手は少なく、捨てたとしても家猫のほとんどは外で生きられずに死んでしまうため、猫を捨てるのは絶対に避けなければなりません。<
猫可の賃貸住宅が意外と少ない
猫は壁や柱を傷つける可能性があるため、嫌う大家さんも少なくありません。
壁や柱は取り換えが難しく、修繕費用が高額になってしまうためです。
賃貸住宅で猫を飼おうと思っても意外と対応物件が少なく、引越しするときに苦労する可能性があります。
猫を飼っても後悔しない、逆に良かったと思うこと
猫を飼って後悔することは多々ありますが、猫を飼うことにもたくさんのメリットがあります。
犬と比べると猫は飼いやすい面があるため、多くの方が猫を選んでいるようです。
犬と違って毎日散歩に連れて行かなくてもよい
猫は犬のように毎日散歩の必要がなく、飼うのが楽です。
犬は雨の日も晴れの日も毎日散歩に連れて行く必要があります。
飼い主さんが体調を崩しても、誰かが犬の散歩を代わってあげる必要があるでしょう。
猫は基本的に家での生活で十分で、飼い主さんが外に連れて行く必要はありません。
インドア派の飼い主さんは、猫との暮らしに合っています。
猫も最近では散歩をさせる飼い主さんはいますが、家で遊んであげるだけで運動量は足りています。
シャンプーしなくても体臭がなく飼いやすい
短毛種であれば猫をシャンプーする必要はなく、お手入れが楽です。
猫は自分で丁寧にグルーミングをして毛のお手入れをするため、毛が汚れていたり、臭いがしたりすることはありません。
獲物にニオイで察知されないために、猫は舐めて体を無臭にします。
飼い主さんが猫に触れると「急いで舐められてショックだった」という方もいると思います。
猫はそれだけ体にニオイが付着するのを嫌い、猫自身に体臭はありません。
飼い主さんは陽だまりのような猫のニオイが好きで、ニオイを嗅ぐのを止められなくなる方もいます。
犬に比べて病気になりにくい
猫は犬に比べて遺伝的な疾患が少なく、病気になりにくいといえます。
日本猫は体が丈夫で病気にもなりにくく、費用はあまりかかりません。
しかし、膀胱炎や尿路結石はなりやすいため、猫にたっぷり水を飲ませてあげてください。
シニア猫も腎臓病になりやすく、高齢になったら健康診断を欠かさず受けましょう。
ペット保険は犬より猫の費用が安く、万が一の際にそなえる金額も少なくて済みます。
まとめ
「猫を飼うんじゃなかった」ということをたくさんお伝えしましたが、猫好きにとってはどれも許容範囲です。
猫を飼えばデメリット以上の愛情をもらうことができるからです。
初めて猫を飼う方は、猫を飼ってから「こんなはずじゃなかった」とならないように、事前にチェックしておいてくださいね。
飼うのが大変そうに思える猫も、飼ってみると「飼いやすい」と思うはずです。
猫のデメリットを解消する方法もありますから、関連記事で詳しい内容を確認してみてください。