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猫が寝たきりになった場合の健康対策。水、食事、トイレの介護のコツ

猫が寝たきり
「猫が水も食事もとれず寝たきり・・・」
飼い主さんも見ているだけで辛くなりますが、猫の生活が少しでも楽になるようお世話をしてあげてください。

 

猫が寝たきりになったときの介護のコツと、寝たきりになったときの余命を紹介します。

 

 

猫が寝たきりになったときの介護方法

猫の寝たきり
猫が寝たきりになったら飼い主さんの介護が必要です。
老衰であればやってあげることは少ないですが、病気の場合は体のお世話が必要になるでしょう。

 

水を飲まない

猫が寝たきりになり水を自力で飲めなくなったら、スポイトやシリンジで飼い主さんが少しずつ与える必要があります。

 

猫はもともと水分を摂取する量は少なくても大丈夫で、流動食で水分がとれているなら、それほど深刻にとらえなくても大丈夫です。
スポイトやシリンジで猫に水を与えるときは、猫が誤嚥しないよう気を付けながら、少しずつ猫の口元に入れてあげましょう。

 

しかし、猫が水分も食事もとれない状態は、あと数日しか命が持たないことも少なくありません。
猫がスポイトで水分を与えるのを嫌がるのであれば、飼い主さんはそっと見守って、最後のときを一緒に過ごす覚悟も必要です。

 

寿命があと少しの猫に対し、点滴で水分補給をすることは少なくなっています。

 

食事がとれない

猫の寝たきり

猫も高齢になってくるとカリカリのような硬い食事ができなくなるため、年齢に合わせた食事に変えてあげましょう。

 

高齢猫専用のフードは、固形物が少なく流動食に近い形になっていて、高齢の猫でも食べやすい工夫がされています。

 

いつも猫が気に入っているカリカリがあるなら、お湯でふやかしてあげても、高齢の猫が食べやすくなるでしょう。
ウェットフードはミルミキサーに少しかけてあげると、固形物が少なくなり飲み込みにくくなった高齢の猫でも食べられることがあります。

 

高カロリーの猫用流動食

猫の寝たきり
出典:http://www.dbfpet.co.jp/product/catfood/c03/c03_02.shtml

食べる量が減っている場合は、1回の食事で高カロリーが摂取できるフードの活用もおすすめです。

 

市販の代表的な流動食は「カロリーエースプラス」があります。
固形物がほとんどないドロドロの流動食で、シリンジで与えることができます。

 

カロリーエースプラスは缶入りで1缶がかなり高額ですが、完全流動食しか食べない場合は、これしか与えることができません。
高齢の猫が自力で食べることができなくなれば、あと数日から数週間の命で、値段が高くても藁をもすがる思いで購入する飼い主さんも少なくないようです。

 

強制給餌のやり方

猫の寝たきり

カロリーエースプラスは強制給餌に対応したフードで、自力で餌を食べなくなった猫に与えることができます。

 

強制給餌とは飼い主さんがシリンジを用いて猫の口に流動食を入れる方法で、1日でも猫の命を伸ばすためにやります。
しかし、自力で食べることができない猫に強制給餌をしても食べる量が少なく、命を伸ばすほどのカロリーは摂取できないことが多いでしょう。

 

また、飼い主さんが「猫が嫌がるのを無理やり強制給餌するべきか?」という葛藤もあります。
猫が自力で食べられなくなったら、「その猫はそこでおしまい」と割り切る考え方もあるでしょう。

 

私も自力で食べられない猫に強制給餌をしたことがありますが、後で思い返すと「猫の苦痛を伸ばすだけ」「自分が猫と一緒に居たかっただけ」だということに気が付きました。
猫が寝たきりになり自力で食べられなくなるのは、命が消えるほんの少し前からで、その猫の命は尽きようとしていることを知らなければならないのです。

 

点滴

老猫ではなく病気で寝たきりになり食事や水分ががとれなくなった場合は、体力の回復のために点滴で栄養を補給することもあります。
何日も病院に通うことになるので、飼い主さんは猫につきっきりとなり、治療費も高額になってしまうでしょう。

 

トイレの問題

猫の寝たきり

猫は寝たきりになっても、最後まで自力で排泄しようとします。

 

ほとんど寝たきり状態の猫であっても、近くにトイレを置いてあげると、フラフラになりながらも自力で歩きトイレに行こうとするでしょう。
猫が自力で排泄できなくなるのは、亡くなる数日前くらいからということも少なくありません。

 

自力でトイレに行けなくなれば、猫のオシッコもうんちも出なくなります。
ベッドを汚さないためにも、ペットシーツを下に敷いてあげましょう。

 

病気で寝たきりになった場合は垂れ流しのこともあるので、ペットシートを下に敷いて、猫にオムツをつけることになります。
猫が寝た状態で排泄してしまったら、濡れタオルで体をふいてやり、ペットシーツを新しいものに取り換えてください。

 

オムツ

猫が寝たきりになればオムツを付けることもできますが、猫は最後まで自分で排泄しようとするはずなので、使う期間は少ないでしょう。
病気で垂れ流しの場合では、オムツを付けずペットシートで対応したほうが、猫が排泄した様子がわかりお世話しやすいこともあります。

 

便秘

猫が寝たきりになり食べる量が少なくなれば、必然的にウンチが出ません。
食べる量が少なければ数日くらいウンチが出ないのは当然で、3~4日に1度しか出ないこともあります。

 

明らかに便秘になっている様子があるなら、動物病院で浣腸してもらうことも可能です。
ただし、命が尽きかけている猫に浣腸をすると、浣腸が刺激となって亡くなってしまう恐れもあるので注意しましょう。

 

寿命を迎える猫の場合は、ウンチが出なくても見守ることも必要です。

 

マッサージ

猫の寝たきり

猫が寝たきりになれば自分でグルーミングをしなくなり、ストレスを解消することができなくなります。

 

飼い主さんが猫の体を撫でてあげたり、濡れタオルで優しく体を拭いてやったりすると、猫は安心できるはずです。
優しく話しかけながらマッサージすると、猫も気持ちよくしてくれます。

 

猫の体に痛みがあるときや、猫が嫌がるようなら飼い主さんは無理に猫に触れるのを避けてください。

 

臭い

猫が寝たきりになると自力でグルーミングができなくなるため、猫の体臭が気になることがあります。
人肌に覚ましたホットタオルで体を優しく拭いてあげると、ニオイ対策になります。

 

お尻周辺も猫自身が舐めることは困難なので、飼い主さんが拭いてあげてください。

 

シャンプー

猫は基本的にシャンプーが不要な生き物のため、寝たきりの猫を洗う必要はありません。
寝たきりの猫を洗うと体力の消耗も激しいため、猫の体を拭き取ってあげる程度にしましょう。

 

体勢を変える

猫の寝たきり

老猫で亡くなる直前は体重がかなり軽くなるため、寝たきりでも床ずれをおこすことは少ないです。

 

病気やケガなどの理由で寝たきりになった場合は、飼い主さんが数時間ごとに寝返りをさせてあげましょう。
同じ体勢でずっと寝続けると血流が悪くなり、圧迫されているところが壊死することもあります。

 

壊死すると皮膚に穴が開き回復させることが難しくなるので、床ずれをおこさないのが一番です。
猫のベッドは体に負担がかかるため柔らかいものを選びがちですが、寝たきりでも自力でトイレに行けるようなら、猫がバランスを取りやすい適度な硬さのものを選びましょう。

 

留守番

病気で寝たきりの猫だけで留守番させるのは不安がつきもののため、できるだけ猫に付き添えるようにしてください。
買い物は生協の共同購入などで宅配してもらう方法もおすすめです。

 

外出しなければならないときは、寝たきりの猫が急変しないよう、30分くらいの外出に留めましょう。

 

一人暮らしの方が病気で寝たきりの猫を飼っている場合は、昼間のお世話ができません。
家族の方に協力してもらうか、動物病院に預けるなど対処が必要となるでしょう。

 

老猫で死を待つだけの場合は、猫は1日のほとんどを寝て過ごすことになるので、短時間であれば外出は可能です。
その場合は、外出中に猫が息を引き取っていることも覚悟しなければなりません。

 

猫が寝たきりになる原因

猫の寝たきり
病気の影響で猫が寝たきりになることがあります。
次に紹介する病気で寝たきりになる可能性があるため、チェックしておきましょう。

 

腎不全末期

腎不全が末期になると老廃物が排出されにくくなり、尿毒症になります。
尿毒症になると猫は痙攣発作をおこし、意識障害が出るのが特徴です。

 

猫の腎不全に気づいたときは腎臓の多くの働きが失われているため、予後は悪くなります。
余命は数日のこともあれば、数ヶ月生きる猫もいるため何ともいえません。

 

猫の腎不全末期では食事がとれなくなり、脱水状態になり飼い主さんの介護が必要です。
排泄の補助が必要なこともあるため、飼い主さんは猫に付きっきりになるでしょう。

 

糖尿病

猫の糖尿病が末期になると、食欲が低下して神経症状で歩行障害もおこります。
ケトアシドーシスになると短期間で重篤な症状となることもあるため注意が必要です。

 

予後は数ヶ月で命を失ってしまう猫もいれば、インスリン投与で寿命を全うできるケースもあります。
どちらにしても飼い主さんが猫を介護しなければなりません。

 

猫の癌は気が付いたときはすでに末期なことが多く、「あとの生活をどうやって楽にしてあげるか?」という介護生活が始まります。
それでも数か月は普通の生活を送ることができる場合もあります。

 

最後は食欲が低下してどんどん痩せていき、食事がとれず貧血になって呼吸状態も悪くなります。
猫をすっぽり入れる酸素を借りて、猫の最後の生活を楽にしてあげましょう。

 

腹水が溜まれば抜いて症状を楽にすることはできますが、針を刺すと危険性も高く何度もおこなうことはできません。

 

猫が寝たきりになったときの余命は?

猫の寝たきり
高齢の猫が寝たきり状態になると、あと少しの命だと思っておきましょう。
完全に水も食事もとれなくなると、あと数日くらいしか生きることができません。

 

猫が高齢で亡くなるときは、数か月前からがくんと食欲が落ちていき、体重も明らかに減っていきます。
ガリガリにやせ細ったとしても猫はまだ自力で食事をとることもでき、排泄もしようとします。

 

猫の体力も落ちていくため、亡くなる数ヶ月くらいは1日中寝た状態となるでしょう。
亡くなる数日前になれば水も食事もとれなくなり、排泄量もかなり落ちていきます。

 

私も実家の猫が老衰で亡くなったときに、最後は火が消えるように命が尽きていきました。
猫が老衰で亡くなるときに介護の必要性はほとんどなく、家族がそばで見守ることしかできませんでした。

 

病気で猫が亡くなる場合も、直前まで自力で排泄できていたのに、亡くなる数日前からがくんと状態が悪くなり、亡くなっていく猫が少なくないようです。
私が飼っていた猫が癌で亡くなったとき、最後までフラフラになりながら排泄を自力で済ませていました。

 

猫の病気では腎臓病や癌が多いようで、糖尿病の場合でも亡くなるときは急激に体調が変化していくことが多いようです。
「まだまだ愛猫と一緒に居られるかも?」と思っていた矢先に、猫の体調が急変することも少なくないのです。

 

猫が寝たきりになったら最後にできること

猫の寝たきり
猫が寝たきりになったら、飼い主さんは猫の苦痛をできるだけ取り除き、一緒に居て猫を安心させてあげることしかできません。

 

老衰で亡くなる場合は眠るように旅立っていくため、飼い主さんはそばで見守ってあげましょう。
病気で亡くなる場合は、最後猫が苦しそうに見えますが、死ぬ瞬間に痛みを和らげるためドーパミン、βエンドルフィン、セロトニンなどが分泌します。

 

ほとんど食べられなければ貧血になり、全身の酸素飽和量が下がり、体は酸欠状態になって意識がもうろうとしているはずです。
猫がとても辛いように見えて、本当は辛くはないようできているのだと思います。

 

最後まで側に付き添って、猫に「ありがとう」を言ってあげてくださいね。

 

まとめ

猫が寝たきりになる場合は、加齢と病気の種類です。

 

老化により猫が亡くなるときは、寝たきりとなる可能性は少なくなっています。
病気の場合でも長期間寝たきり生活になることは少なく、「最後の時間をどうやって楽に過ごさせてあげるか?」が大切になってきます。

 

猫は最後までフラフラになりながらも自分で排泄を済ませようとする生き物です。
食事がとれない=猫の死を意味するため、飼い主さんも覚悟が必要でしょう。

 

私自身も老衰の猫と癌の猫の最期を見てきましたが、猫が寝たきりになれば死が近いといえます。
猫の最後はたくさんもらった猫の愛情を返すときなので、飼い主さんは悔いが残らないよう猫と一緒に過ごしてあげてくださいね。

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