猫の健康対策に使えるノミ薬は3タイプ。薬の付け方や舐める問題をチェックしよう

猫を飼っていると、温かい季節になるとノミが気になりますよね。ノミをくしやシャンプーで駆除しようとしても結果がでないなら、ノミ薬の活用がおすすめです。

 

猫に使えるノミ薬は3つのタイプがあります。それぞれのメリットや効果をチェックしながら、家庭に合ったノミ薬を選びましょう。

 

ノミ薬の付け方や、猫がノミ薬を舐めてしまう場合の問題も紹介します。

 

 

室内飼いの猫にノミ薬は必要か?

猫のノミ薬
猫を飼っている家庭の多くは室内飼いで、室内で飼っている猫にノミが寄生しているか気になるのではないでしょうか。

 

子猫のころから完全室内飼いなら不要

 

子猫の頃から完全室内飼いの場合は、飼い猫にノミが寄生する可能性は低くなります。


 

しかし、室内でも気温が13度以上になればノミの卵は孵化することができます。そのため、家に入り込んだノミがそのまま繁殖し、家猫に寄生するリスクはあります。

 

人にノミが付いて家に持ち込んでしまった場合は、家庭内でもノミが繁殖します。最近の家庭内では1年中室温が13度以上の場合も少なくないため、家猫といっても100%ノミがいないとは限りません。

 

室内飼いの猫が痒がっている場合は、よく皮膚を観察してあげてください。子猫のときにノミに感染して、そのまま譲り受ける可能性もあります。

 

家猫でも外に出すことがあるなら必要な場合も

家猫でも散歩に連れ出すなど外に行く機会があるなら、ノミが寄生している可能性があります。

 

ノミは草が多い場所に潜んでいて、猫が入り込んだときにノミが猫の体に移ります。家庭内の庭に猫を出す場合でも、庭でガーデニングを楽しんでいる家庭は注意が必要です。

 

野良猫を保護した場合は動物病院に相談

野良猫を保護した場合は、かなりの高い確率でノミなどの寄生虫に感染していると思ってください。ノミだけでなく耳ダニや回虫なども持っている可能性があります。

 

野良猫を保護したら、一通り体をチェックしてもらうために動物病院を受診しましょう。自己判断で市販の薬を利用すると、投与量を間違って猫の体に負担がかかる恐れや、ノミの卵には効かない可能性があります。

 

 

猫が次のような症状が出たらノミ薬が必要

猫のノミ薬
猫にノミが寄生していると、猫に苦痛があるため症状からもわかります。飼い猫が次のような様子をしている場合は、ノミを疑いましょう。

 

激しく痒がる

ノミは動物の血を吸う生き物で、猫の血を吸うときに噛みつきます。猫がノミに噛まれると痛みは感じませんが、強い痒みを伴います。

 

ノミ自体は2~3ミリ程度の大きさで、人も小さな虫に噛まれたときを想像してみてください。1匹だけならまだ痒みは我慢できるかもしれませんが、ノミは繁殖力が高くどんどん増えていって、猫は強い痒みを感じるようになります。

 

猫に強い痒みがあるときは、痒みのあまりに爪で皮膚を強くひっかき、ときには傷ができてしまうこともあります。ノミが寄生した猫は、それだけ辛い思いをしているのです。

 

猫の皮膚に何度も傷ができていると、その部分から細菌が入り込み感染症になることもあります。「ノミがいても取り除けば大丈夫だろう」と思いがちですが、ときにはマイコプラズマ感染症になる場合もあるため注意が必要です。

 

下痢や嘔吐

ノミ自体が寄生虫を持っている場合は、猫が毛づくろいするときにノミを飲み込んでしまい、猫のお腹に寄生虫が入り込んでしまいます。瓜実条虫に感染しているノミを飲み込むと、猫は下痢や嘔吐をするため注意が必要です。

 

ノミの幼虫は瓜実条虫であるサナダムシの卵を食べます。するとノミの体内で瓜実条虫が成虫になり、そのノミを猫が口にすることで、小腸に寄生してしまうのです。

 

ノミを潰すのはNG

「ノミを潰してはいけない」といわれるのは、ノミが寄生虫を持っている可能性があるためです。ノミを潰せば殺すことはできますが、その死骸を完全に取り除かなければ、猫が毛を舐めて飲み込んでしまう可能性があります。

 

また、卵を持っているノミを潰すと、卵が飛び散って繁殖する恐れもあります。ノミを潰すことはリスクがあるので、ノミは潰さず「ノミ取専用くし」を使って除去しましょう。

 

取り除いたノミは水に付けると、繁殖を防ぐことができます。

 

猫に寄生するノミについて

猫のノミ薬
ノミは外部寄生虫として代表的なもので、犬や猫に寄生します。北海道など寒い地方だと「ノミはいない」ともいわれますが、今は室内に入り込んだノミが繁殖するケースもあるため、どの地域でも存在している可能性があるでしょう。

 

猫の血を吸う

ノミは成虫のときに猫に寄生します。

 

猫の体にノミが付くと血を吸うため、激しい痒みをおこし、大量に血を吸われたときは猫が貧血をおこすこともあります。子猫の場合は体が小さいため、貧血になりやすく注意が必要です。

 

繁殖が早い

成虫は卵を多数産み、卵は2~16日で孵化して、幼虫になったノミは2~200日でさなぎになり、さなぎが7~350日で成虫へと変化するのです。

 

ノミは湿度が高く温かい場所を好むので、春~夏にかけて繁殖します。猫に寄生したノミが卵を産むと、卵やさなぎは猫の体から落ちて、猫の寝床やカーペットなどで潜んでいます。

 

成虫になったノミは再び猫に寄生するようになり、たった数匹のノミを持ち込んだだけでも、繁殖してしまう可能性があります。飼い主さんが外に出たときに衣類や靴にノミが付着し、そのまま家庭内に持ち込むこともあります。

 

猫のノミ薬の種類

猫のノミ薬
猫のノミ薬は「飲み薬」「スポットタイプ」「注射」の3種類があります。どれも動物病院で処方してもらうことができます。

 

飲む薬のノミ薬

ノミ専用の飲み薬は短時間で効果が出るものと、長期間効くタイプがあります。短時間で効く飲み薬では成虫にしか効果が出せないため、1ヶ月効果が持続するするタイプを併用しなければなりません。

 

即効性のある飲み薬で成虫を駆除してから、1ヶ月効果が続く飲み薬でノミのサイクルを完全に止めることができます。

 

長期タイプの飲み薬だと、卵や幼虫への効果も期待できます。飲み薬は安全性も高く、飲むだけのため猫が毛づくろいをして効果が薄まってしまう心配がありません。

 

薬の費用も1回1,500円程度で、お手頃価格で対処できます。

 

スポットタイプのノミ薬

スポットタイプのノミ薬は、1ヶ月~2ヶ月持続することができます。猫のノミ対策としてスポットタイプは効果が高く費用もお手頃なため一般的です。

 

フロントライン

フロントライン
出典:https://www.frontlineplus.jp/
フロントラインは動物病院で処方されることが多い、ノミ薬です。通常の「フロントライン」はノミやマダニの駆除に使うもので、ノミの卵や幼虫にも効果がある「フロントラインプラス」もあります。

 

フロントラインは成虫なら100%程度の確率で駆除できると発表されています。子猫に使う場合は生後8週齢から使えるフロントラインプラスがおすすめです。

 

フロントラインプラスは1回の投与で1.5か月の持続力で、フロントラインは1回の投与で約1ヶ月効くようにできています。有効成分が皮膚にとどまり体内に吸収しないため、安全性が高いとされているようです。

 

アドバンテージプラス

アドバンテージプラス
出典:https://www.bayer-pet.jp/pet/products/advan_p.html
アドバンテージプラスは、犬や猫に使えるスポットタイプのノミ薬です。ノミの成虫と卵までの効果があります。

 

2つの有効成分を配合することで、ノミの繁殖をブロックしやすくして、猫や飼い主さんへの安全性に配慮されています。1回の投与で約1ヶ月間効果が持続するタイプです。

 

子猫は6週齢から使えて、授乳期の母猫に与えると子猫にも成分が伝わります。

 

アドボケート

アドボケート
出典:https://www.bayer-pet.jp/pet/products/advo-c.html
ノミ駆除と同時に、お腹にいるフィラリアにも効果を出したいときに、アドボケートを使います。フィラリアの予防と、ノミ、猫回虫や猫鉤虫、ミミヒゼンダニの駆除に役立つノミ薬です。

 

1回投与すると約1ヶ月間持続します。投与すればお腹の中で成長する幼虫や成熟中にも効果があるタイプです。

 

ミミヒゼンダニに対しては、98%以上の駆除率だとされています。子猫の場合は9週齢から使うことができる薬です。

 

レボリューション

レボリューション
出典:https://www.zoetis.jp/ca/cats/revolution-6/index.aspx
フィラリア、回虫、ミミヒゼンダニ、ノミの駆除が一度にできるノミ薬です。速乾性があるタイプで、皮膚から素早く吸収されるため、2時間後でもすぐにシャンプーすることができます。

 

1回の投与で約1ヶ月間効果が持続します。ノミだけでなくフィラリアにも効果があるノミ薬のため、猫のフィラリア検査を活用してから、レボリューションを使用するようにしましょう。

 

マイフリーガードα

マイフリーガード
出典:https://item.rakuten.co.jp/matsunami/fmfga3/
ノミ薬のジェネリック医薬品として購入できるのが、マイフリーガードαです。「マイフリーガード」はノミとマダニに対する薬で、「マイフリーガードα」はノミ、マダニ、ハジラミにも効果があります。

 

ノミの卵や幼虫にも効果がでるノミ薬を探しているなら、マイフリーガードαを選んでください。マイフリーガードはノミの成虫のみに効果が出ます。

 

猫に投与するとマイフリーガードは1ヶ月、マイフリーガードαは1.5ヶ月効きます。マイフリーガードはフロントラインの類似品で、マイフリーガードαはフロントラインプラスの類似品です。

 

ジェネリック医薬品は価格を抑えたい人向けで、安全性を高めたい方はフロントラインシリーズをおすすめします。

 

ノミの注射薬

マイフリーガード
猫に薬を飲ませることができない場合は、ノミ薬を注射してもらうこともできます。1回の注射で半年ほど効果が持続するため、飼い主さんの手間が少なく、猫への影響も減らすことができるでしょう。

 

注射のノミ薬は即効性がなく、ノミを育たなくして少しずつ減らす方法です。よくノミに感染してしまう猫がいる場合は、予防として注射を打ってもらうのもよいでしょう。

 

価格は高めで、6,000円程度します。

 

ノミ対策シャンプー

ノミ対策シャンプーは薬ではありませんが、猫についているノミ本体や卵、排せつ物まで洗い流すことができます。シャンプーはノミを完全に除去することはできないので、ノミ薬と兼用してください。

 

猫をシャンプーすればノミが仮死状態になり、一見ノミがいなくなったように感じます。しかし、シャンプーでノミ本体や卵、さなぎを完全に除去することは難しいのです。

 

ノミ取りくしでノミを除去するのが苦手な方にも、ノミ対策シャンプーがおすすめです。対策シャンプーは、ペットショップやホームセンターなどで取り扱っています。

 

猫のノミ薬の付け方

マイフリーガード
動物病院からノミ薬を処方されたら、投与方法を詳しく聞いておきましょう。難しい方法ではなく、猫の首の後ろに薬を投与するだけです。

 

ノミ薬の投与方法

ノミ薬は1回分が個別包装になっているので、パッケージを開けて猫に投与します。猫の肩甲骨の間に、ノミ薬を垂らしましょう。

 

ノミ薬は直接猫の皮膚に当たるようにしてください。1回分のノミ薬を全量投与したことを確認したら、ノミ薬の投与は完了です。

 

ノミ薬は体の表面にある脂肪分を伝わって、全身まで薬が広がっていきます。

 

ノミ薬は成虫や卵がいなくなるまで続けること

ノミ薬の投与は、ノミを完全に駆除できるまで続ける必要があります。猫に成虫のノミがいると数日くらいで卵を産み付けるため、成虫と卵のサイクルを完全に止まるまで続けてください。

 

猫からノミを駆除できても、卵やさなぎが室内に落ちていると駆除しきれないことがあります。ノミがいることが確認できたら、ノミ薬を続けながら、家庭内の掃除も徹底的におこなう必要があります。

 

部屋の隅々まで掃除機をかけて、掃除機のパックも定期的に取り替えます。
ノミ薬は1ヶ月持続するものが多く、掃除も最低でも1ヶ月間は続けなければなりません。

 

猫がいつも寝ているベッドがあるなら、寝床ごとを丸洗いしてください。飼い主さんの布団は太陽の光に当てて、湿気を飛ばしておくようにします。

 

ノミ薬を舐めても少しなら大丈夫

ノミ薬は乾燥が早く、その後猫が舐めても大丈夫なようになっています。投与は猫の首の後ろ部分のため、猫が直接舐めることはないでしょう。

 

多頭飼いの場合で他の猫が舐める恐れがある場合も、危険性は少なくなっています。飼い主さんが心配であれば、投与後指定時間後に猫をシャンプーすればよいでしょう。

 

まとめ

猫が激しく痒がる場合は、動物病院を受診してみましょう。動物病院では、手軽に使えるスポットタイプのノミ薬が処方されることが多いようです。

 

ノミ薬といっても、猫に飲ませるタイプや注射タイプもあります。飼い主さんが扱いやすいのはスポットタイプですが、手間がかからない方法を希望されるなら注射タイプも選択できます。

 

薬に対する副作用や効果については、獣医さんに確認してくださいね。ノミ薬として広く使われるフロントラインは、副作用のリスクが少ないとされているようです。

 

通販でノミ薬を買いたい場合は、動物病院で薬の説明を詳しく聞いてからがおすすめです。