猫アレルギーは慣れる?長く飼うとどうなるか検証してみた結果…
「猫アレルギーは慣れるの?」
あなたは、こんな悩みがありませんか?
残念ながら、猫を長年飼って、慣れることはありません。
つまり、一度猫アレルギーになったら、現段階では猫アレルギーを治す方法はないということです。
実際に私が長年猫を飼ってどうなったのか、体験談を紹介したいと思います。
猫アレルギーになっている人が本人ではないと、深刻に考えないかもしれないので、そういう状況で「猫を飼っても大丈夫かな?」と思ったら、私がどうなったのか体験談を参考にしてみてくださいね。
猫アレルギーは慣れるの?
では、具体的に猫アレルギーが慣れることがない理由を見ていきましょう。
長く飼っても慣れることはない
そもそも、「アレルギーが慣れる」とは、どういう状態なのでしょうか。
慣れるとは、少しずつアレルゲンに触れると、症状が出にくくなるという考え方のことです。
世の中には、花粉アレルギー・ダニアレルギーなどがありますが、少しずつアレルゲンに触れさせ体を慣らす治療方法があります。
減感作療法と呼ばれる方法で、舌下からアレルゲンを体に取り込んでいき、アレルギーがおきないよう進める治療方法なら、アレルゲンに慣れることはあるようです。
治療は、3~5年の長期間に渡って継続していく必要があります。スギ花粉の場合、花粉が飛散している時期に治療を始めることができないので、5~12月頃の間に治療を開始します。ダニアレルギーは、いつでも治療が始められます。
花粉アレルギー・ダニアレルギーに対しては減感作療法が有効なようですね。
でも、「3年~5年」って、よほどアレルギーがひどい人でなければ、治療は続かないのではないでしょうか。
また「猫を飼えば少しずつアレルゲンを取り込めるんじゃないの?」と思うかもしれませんね。
減感作療法はごく少量を取り入れて体を慣れさせるものなので、猫と一緒に住んでいれば大量のアレルゲンを吸い込むことになるので、減感作療法にはなりません。
ただし、猫アレルギーになっている人は、花粉・ダニにも反応している可能性があるので、これらの症状を軽くするため減感作療法を利用するのはよさそうですね。
たとえば、猫アレルギー+ダニアレルギーの2種類がある人が減感作療法を利用すれば、ダニに対しての問題は少なくなるので、体の炎症は少なくなるかもしれません。
個人差はありますが、長くて8年程度といわれています。効果が切れてきた場合、再度治療を開始することも可能です。
このように、減感作療法の効果は一時的である可能性もあるようです。
月1回の通院のみで済むそうですが、治療をしたとしても一生効果が持続するとは考えないほうがよさそうですね。
猫の減感作療法はできない
動物の成分にからだを慣れさせる減感作療法は基本的におこなわれておらず、ハチアレルギーの患者様に対して一部の医療機関でおこなわれているのみです。引用:こばやし小児科
残念ながら、猫アレルギーの症状を軽減させるため、減感作療法は使えません。
世の中の多くが猫アレルギーにかかり、重症化しやすい状況になれば、猫アレルギーでも減感作療法が使える可能性はありますが、今段階では難しいようです。
猫アレルギーは慣れない私の体験談
「猫と一緒に住んでアレルゲンに触れれば、慣れるのでは?」
このような疑問に答えるため、私の体験談を紹介しますね。
私が猫アレルギーになったのは、小学生のとき猫を飼ってから数年後のことでした。
普段、息苦しさはなかったのですが、引っ越しをするときにアレルゲンを大量に吸い込んだからなのか、急性症状が出てしまいました。
母には「今日は引っ越しだから、車で待っていなさい。」と言われました。
でも、呼吸ができない状態で1歩も歩くことができず、ようやく引っ越しが終わったとき「苦しい…。」と訴えたので病院に行くことになり、緊急入院になったのです。
私が初めて猫アレルギーになったのは、小学校か中学生くらいのことです。
それからも猫を飼い続けていたので、喘息がおさまることがなく、慣れることはありませんでした。
私が成人するころになると、ステロイド吸入を使うようになり、気管支の炎症を抑えることができたので、猫を飼っていても大きな問題にはなりませんでした。
でも、薬で炎症を抑えているだけに過ぎないので、猫アレルギーが慣れたのとは違ったようです。
プロフィール記事でも紹介したのですが、その後、団地に引っ越したとき内壁に塗ったペンキの成分と、猫アレルギーのWでまた入院することになりました。
そのときは団地の4階に住んでいたので、息が苦しくて階段を下りられる気がせずに「救急車を呼んで欲しい…。」と家族にお願いすることとなります。
その後、猫を飼い続けている状態で、子どもを産むことになりました。
慣れない育児の疲れやホルモンの変化が影響したのか、また呼吸ができなくなり入院してしまったのです。
このように、猫アレルギーがある状態で猫を飼っても、慣れることはありません。
体調を崩したとき、化学物質の影響があったときなど、猫アレルギーに加えて要因が重なると、症状が悪化してしまうことが多かったように思います。
私の場合は、猫アレルギーで喘息になったタイプです。
もともとアレルギー体質だったので、喘息になった原因は猫アレルギーだと知らずに、そのまま猫を長年飼い続けてしまいました。
今は、猫を飼っていないので、気管支の炎症が和らいだようです。
やはり、猫アレルギーをおさえるには、アレルゲンの元を経つしかないのでしょうね。
猫を飼い続けて猫アレルギーが慣れることはない
私のように、猫アレルギーで強い症状がおこりやすいタイプの人は、猫を飼わないほうがいいかもしれません。
なぜなら、私自身何度も死ぬ思いをしたからです。
もし、家族が猫アレルギーになっていて「慣れるでしょ?」と安易に考えているなら、少し考え直したほうがいいかもしれませんよ。
私みたいに喘息の理由が猫アレルギーだと知らずに、長年猫を飼い続けていると、本人にとって辛いだけなのですから。
私自身は、猫を飼ったことに後悔はしていません。
猫を飼ったことで無償の愛を感じられて、猫との幸せなひと時を過ごせたので、猫アレルギーで辛い思いをしても飼ったことを後悔したことはなかったです。
それくらい私は猫が大好きなので、割り切って猫を飼うことができましたが、猫を飼っていない今「また猫を飼うか?」と言われたら少し考えてしまうと思います。
猫アレルギーがある方で「猫を飼ってもいいか?」と迷ったら、薬で炎症を抑えながら生活していく可能性があるので、そのリスクを背負ってでも猫を飼いたいか考えてみてください。