子猫のトイレのしつけはいつから?させ方や失敗するときの対処方法
猫を迎えたら、最初に猫のトイレのしつけをしましょう。
子猫は生後3~4週間から、トイレのしつけができるようになります。
トイレを覚えない、トイレをしないなどの問題の解決方法もお伝えします。
子猫のトイレのしつけはいつから?おすすめ時期について
子猫を譲ってもらった場合は、トイレのしつけの時期が気になりますよね。
ミルクを飲んでいる子猫以外は、飼い主さんがトイレのしつけをしてください。
生後3週間~4週間からがおすすめ
生れたばかりの子猫は自分で排泄できないため、親にお尻を舐めとってもらいます。
自力でトイレができない子猫は、湿らせた布などで猫の肛門や尿道ふきんを刺激してあげてください。
子猫が自分でウンチやオシッコができるようになるのは、生後3~4週間ごろです。
猫は遺伝子に「砂の上で排泄をする」ことが組み込まれています。
さらに親や兄弟たちが砂の上で排泄する姿を見て真似るため、猫のトイレのしつけは比較的簡単です。
生後1か月~2か月は自力でトイレができる
通常は、子猫を手に入れるのは生後2ヶ月以降のため、親から見て学び基本的なトイレのしつけは済んでいると思っておいてよいでしょう。
ペットショップにいる子猫たちも、自分で猫砂にウンチやオシッコをしています。
1日のトイレの頻度は2~4回くらい
子猫が1日にトイレをする回数は、2回~4回くらいです。
成猫の場合は1日2回~3回なので、子猫の場合は少し多くなる場合があります。
人間からすると、「トイレの頻度が少ないのでは?」と思うかもしれません。
猫はもともと水を多く飲まない性質があって、尿を凝縮して体の水分排出量は少なくなるため、人間と比べるとトイレの回数は少なくなります。
子猫のトイレトレーニングのさせ方のポイント
猫は砂があるところに連れていけば、自分で勝手に排泄してくれます。
トイレのしつけは、猫にトイレの場所を教えることです。
猫がそわそわしたらトイレのサイン
子猫をむかえたら、まずはトイレのしつけをしましょう。
既に砂の上で排泄ができるため、トイレのしつけというより、「猫にトイレの場所を教える」という考え方です。
猫がウンチやオシッコをしたくなったら、そわそわしだします。
- 床のニオイを嗅ぐ
- 床を掘るような仕草をする
- グルグルと回る
このような行動が猫に見られます。
猫を優しくトイレに連れて行く
子猫がトイレに行きたそうなそぶりをしたら、飼い主さんは優しく猫を抱いてやり、トイレの場所に連れていきます。
このときに猫を乱暴に取り扱ってしまうと、トイレの場所が怖くなるため注意が必要です。
慌てなくてもすぐにウンチやオシッコをすることはないため、猫を優しく抱きかかえてトイレに連れて行ってあげてください。
成猫の場合は、家庭に迎え入れたらすぐ、トイレの場所を教えてあげます。
そわそわするまで待っている必要はなく、猫が家を探索するときに、トイレの場所を教えてあげればよいのです。
子猫を強制的にトイレのしつけをするならケージを使おう
ほとんどの場合は猫にトイレのしつけをする必要がないと感じると思いますが、保護猫で威嚇する猫のトイレのしつけは大変かもしれません。
その場合は猫をケージでしばらく飼って、トイレのしつけをしてみましょう。
ケージ内なら強制的にトイレトレーニングができる
猫のトイレが上手くいかないときは、ケージを使って強制的にしつける方法もあります。
ケージ内に猫のトイレと猫を入れておき、設置したトイレを使ってもらう対策です。
猫は自分の寝床を汚したくないため、猫砂を使って用をたしてくれるはずです。
トイレに慣れたら別の場所に移そう
一度猫砂に慣れてもらえば、トイレを別の場所に移しても大丈夫です。
猫もケージから出してあげて、家の中で自由にしましょう。
一度自分のニオイが付いたトイレなら、猫は繰り返し使ってくれます。
トイレを移した場合は、トイレの場所を猫に教えることを忘れないでください。
子猫がトイレでしない・失敗する理由とは?
子猫のトイレトレーニングは比較的簡単なのですが、まれに失敗することがあります。
そんなときは、失敗の原因を確認してみてくださいね。
子猫をもらってきて初日なので緊張している
猫は警戒心が強い生き物なので、新しい環境に馴染むのに少し時間がかかります。
そのため、子猫をもらってきて初日は、トイレを失敗するかもしれません。
1日目は、トイレ以外でオシッコをしても怒らないようにしましょう。
数日くらい経過して環境に慣れると、トイレでのしつけもできるようになりますよ。
自分でトイレができる年齢とタイミングではない可能性
- 子猫を拾ってきた
- 親猫が亡くなり子猫を譲ってもらった
このようなケースでは、離乳に入っていない子猫の場合があります。
離乳が済む前の子猫を譲ってもらったなら、子猫にトイレを教えてもできないでしょう。
生後1週間の子猫は、まだ目が見えていません。
目が見えていない子猫を譲ってもらった場合は、子猫用ミルクで育てます。
生後2週間でようやく目が見えますが、まだ自分で排泄することはできません。
3週間に入ると歯が生え始め、生後4週間になると乳歯がそろい、トイレトレーニングを開始するのによい時期です。
猫の目や歯の様子を観察しながら、現在生後何週間なのか確認してみましょう。
まだ生まれたばかりの子猫の場合は、飼い主さんが親代わりとなり、排泄の補助からトイレトレーニングまでする必要があります。
まだ早いならトイレで寝る・遊ぶ・食べるケースも
生後3週間~4週間からトイレのしつけはできますが、個体によってもタイミングが違う場合があります。
トイレに入れても砂をかくようなしぐさをせず、トイレで寝る・遊ぶようならまだトイレトレーニングは早いのかもしれませんね。
砂が遊び道具だと思っているなら、子猫はトイレ砂を食べてしまうことも。
食べ物だと思っているわけではありませんが、口に入れないように注意したいですね。
子猫にトイレをしつけても覚えない・行かない理由とは?
子猫を迎え入れたら、まずやりたいのがトイレのしつけですよね。
生後3週間~4週間以上経っていてもトイレに失敗するなら、何か理由が隠れているのかもしれませんよ。
生後1か月でトイレができないことはまずない
第一に、子猫のトイレのしつけは非常に簡単です。
私も今まで何匹もの猫を飼ってきましたが、失敗した猫はいませんでした。
それくらい猫のトイレのしつけは簡単なので、生後1か月をすぎているなら、トイレで失敗することはほぼないと考えておきましょう。
生後1か月以上になってもトイレに失敗するなら、次の原因がないか確認してくださいね。
トイレが汚れている
猫はニオイにとても敏感な生き物で、トイレが汚れていると粗相することがあります。
トイレが汚れていると我慢してしまい、布団にオシッコをする猫も多いようです。
そのまま放置すれば膀胱炎になるリスクもあるため、トイレを清潔にする癖を付けてください。
トイレ砂の大きさや素材が合っていない
猫によっても猫砂の好みが分かれてしまうため、気にならない猫砂だとトイレをしてくれないことがあります。
幾つかの猫砂を用意して、どれが使いやすいか試してみましょう。
成猫の場合はどの猫砂でも大丈夫という場合は多いのですが、子猫の場合は粒が小さい砂を好むようです。
トイレの高さが高すぎる
子猫は段差を飛び越える能力がまだないので、トイレの高さに注意が必要です。
成猫用のトイレをいきなり買ってくると、ヘリが高すぎて子猫がよじ登れない恐れがあります。
子猫のうちだけでも、へりが低いトイレを使いたいですね。
簡易トイレの設置でも構わないので、一時期だけは高さの低いものを選んであげてください。
トイレの置き場所が悪い
猫のトイレは、猫が落ち着いて排泄できる場所に設置してあげてください。
人通りが激しい場所にトイレがあると、猫は嫌がってトイレを使ってくれないことがあります。
猫に好まれるトイレは、人と同じ基準です。
- 人が通らず落ち着いている場所
- 食事の場所から離れている場所
猫はトイレをしているところを見られたくないと思っています。
多頭飼いの場合は、猫の数だけトイレを設置してあげましょう。
それぞれが自分専用のトイレがあるのがベストです。
余裕があるようなら、頭数+1のトイレの設置をすると、猫の粗相を減らせます。
鳴くようなら下部尿路のトラブルかも
猫はもともと下部尿路疾患にかかりやすい性質を持っています。
膀胱炎になるとオシッコが出にくくなり、残尿感があるため、トイレ以外の場所でも粗相をしやすくなるでしょう。
よく見ると尿に血が混じっていたり、キラキラ光るものが混じっていたりします。
病気のための粗相なら、病気を治してあげる必要があるでしょう。
子猫におすすめのトイレの種類について
子猫が成猫用のトイレを使いにくそうにしているなら、簡易トイレを設置しましょう。
100均などの安価なグッズを使って手作りすることもできますよ。
100均でトレーを買って代用する方法もおすすめ
プラスチック素材など、平たいトレーを100均で購入してきましょう。
トレーの内部に猫砂を入れるだけで、子猫はトイレとして使ってくれるはずです。
100均のトレーは、安価なので捨てやすいのが魅力ですね。
成猫用のトイレが使えるようになるまでの一時しのぎとして、100均トレーを使ってみてください。
急ぎなら段ボールでもトイレになる
子猫をすでに迎え入れているなら、段ボールでトイレを手作りする方法も。
段ボールならハサミでカットできるため、子猫に合わせた高さに調節しやすいですね。
子猫のころだけ使うトイレなので、捨てやすい段ボールがいいかもしれません。
尿の量がまだそれほど多くはないので、段ボールでもトイレにできますよ。
トイレシートに覚えさせる方法も
基本的に猫は砂の上に排泄する生き物のため、トイレシーツだと戸惑います。
しかし、トイレシーツに排泄させるようしつけすることは可能です。
猫によっては新聞紙のトイレでも用を足してくれる場合もあります。
トイレシーツの上に、猫の尿が付いている猫砂をおきます。
最初は猫砂の量を少し多めにして、トイレシーツに慣らしていきましょう。
少しずつ猫砂の量を減らしていくと、トイレシーツだけでもウンチやオシッコをしてくれるようになります。
猫にトイレシーツを活用すると、いろいろなシーンで役立ちます。
- 災害時に対応しやすい
- 猫を長時間外出するときに
- 猫砂の掃除を楽にしたいときに
一度猫にトイレシートを覚えさせると便利なこともあります。
猫を人間のトイレにしつける
よくYouTubeなどでも見かけるのが、猫が人間のトイレを使う様子です。
かなり上級になるため、猫に人間のトイレをしつけるのは大変だと思ってください。
海外では猫を人間用トイレにしつける「Citi Kitty」という道具もあります。
便座の下に専用のトレイを設置して、猫が人間の便座に昇りやすくした商品です。
トレイには猫砂を設置することができるため、少しずつ人間用トイレに慣らすことができます。
人間用トイレでは、猫が便座の中に落ちるリスクもあります。
トイレのドアを常に開けっ放しにしなければならないデメリットもあるでしょう。
楽天やAmazonで人気の猫用トイレはこれ
今のうちに成猫用のトイレを買っておくなら、ネットで人気の商品がおすすめです。
いろいろなタイプが売られているので、好みのトイレを買っておくといいですね。
箱型トイレとは、猫砂を受けるだけの容器のものです。
トイレを覆うカバーは付いておらず、安価で売られています。
飼い主さんにとってもトイレの処理がしやすいのですが、カバーがないため猫がトイレから出たときに猫砂が飛び散るデメリットがあります。
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箱型トイレの周りを、背の低いカバーで被ったイプです。
上から手を入れてトイレの掃除がしやすいでしょう。
箱型と比べて猫砂が飛び散りにくいのですが、本体の丸洗いは多少面倒です。
トイレをすっぽりと覆うタイプで、猫が入るための開閉式のドアも付いています。
猫の排せつ物が直接見えづらく、人が過ごす場所に猫のトイレを設置するときに向いているでしょう。
完全にトイレを覆うため、猫自身も安心して用を足せます。
システムトイレとは、上が猫砂の形状で、下にトレイが付けられ尿を吸収する部分があるトイレのことです。
トイレの掃除頻度を少なくできる特殊な構造をしています。
1~2週間くらいはオシッコの処理をしなくてもよいため、忙しい家庭におすすめです。
便の処理は毎日必要ですが、オシッコとウンチ両方の処理より楽だと感じます。
システムトイレはスノコ状になっているため、猫の尿を病院に持ち込むときに便利です。
猫砂を少なくして、下のシートを取り除くと、尿が下に溜まりやすくなります。
子猫のトイレのしつけは意外と簡単なので挑戦してみよう
猫にトイレのしつけをするポイントをまとめておきます。
- 子猫は生後3~4週間から開始
- そわそわしたら猫をトイレに連れて行く
- 成猫はトイレの場所を教えるだけ
- トイレの環境が悪いと粗相しやすい
- 猫が使いやすい猫砂を選んであげる
これらが猫のトイレのしつけを成功させるポイントです。
ぜひ、子猫を迎え入れたらトイレのしつけにチャレンジしてみてくださいね。