キジトラの模様の猫を飼いたいなら、「エジプシャンマウ」が選択肢に入りますよね。
斑点模様のある猫は、猫らしい猫ともいえる魅力があります。

 

でも、猫は10年以上生きるペットなので、飼う前には失敗したくないもの。
猫の品種選びで迷う人向けに、エジプシャンマウの性格の特徴や飼い方のポイントを紹介しますね。

 

 

猫のエジプシャンマウは飼いにくい？体の大きさや性格について

それでは、エジプシャンマウの特徴を詳しく見ていきましょう。

 

特徴

エジプシャンマウの原産地はエジプトです。
自然発生した猫で、古代エジプトの壁画に登場することから人々に長く愛されてきたようです。

 

名前にある「マウ」は、エジプト語で「猫」の意味があります。
古代エジプトでは猫は崇拝の対象とされていて、ミイラとして残す骨格もあるようで、エジプシャンマウの原種となる「マウ」は紀元前数千年前から存在していたと考えられているようですよ。

 

1900年代にイギリスで、タビー・ポイントのシャム猫から改良されたものが、「マウ」と呼ばれていました。
ところが、アメリカで原種に近い品種が発見されるようになります。

 

世間一般に知られるようになったのは、亡命中のロシア女王がエジプシャンマウを連れて1956年にアメリカに移住してからでした。
その猫はショーにデビューし、品種として確立されるようになります。

 

体の大きさや体重

エジプシャンマウは、セミフォーリンの中型です。
無駄のない筋肉がついていて、猫としても理想的な体系だといえますね。

 

体重は3kg～6kgくらい。

 

手足は長くスラっとしており、つま先立ちしている姿が優雅です。
体はやや細身で、お腹の皮膚がややたれている姿もかわいらしいですよ。

 

時速48キロもの速度で走ることができる猫で、家猫としてはトップクラス。
原種のマウのような野生感は薄れてきていますが、身体能力の高い猫を飼いたいならおすすめです。

 

性格は飼いにくいことはないが多頭飼いは向かない

エジプシャンマウが飼いにくいといわれるのは、繊細な性格からでしょう。
人見知りをしやすく警戒心が強いので、最初は慣れないかもしれません。

 

しかし、一度飼い主慣れるとよく懐くので飼いにくいわけではありません。
体つきは野性味がありますが、性格は穏やかでおとなしく飼いやすいですよ。

 

注意が必要なのは、一度興奮すると落ち着くまで時間がかかること。
また、一匹で過ごすことを好むタイプなので、多頭飼いには向いていません。

 

飼い方のポイント

エジプシャンマウは、狭い場所でもおとなしく過ごすことができます。
ただし、大きな音には敏感なので、落ち着く場所を確保するといいですね。

 

普段は、飼い主にまとわりついて甘えるタイプではありません。
猫にべったりされるより、ある程度距離をとってコミュニケーションを取りたい人向けですね。

 

寿命

エジプシャンマウの寿命は、10歳～13歳くらいです。
平均的な猫の寿命は15年なので、やや短いといえるでしょう。

 

自然発生した猫で原種に近いので、遺伝的な病気が少ないメリットがあります。
餌に注意して必要な栄養を満たしてあげれば、長生きする猫になりそうですね。

 

鳴き声

エジプシャンマウの「マウ」は猫の意味だと紹介しましたが、猫の鳴き声からきているという説もあるようです。
鳴き声は普通の大きさなので、一般家庭でも飼いやすいでしょう。

 

目の色

エジプシャンマウの瞳は、アーモンド形で大きな瞳です。
成長するに従い、目の色は淡いグリーン色になっていきます。

 

毛の色は黒・ブロンズ・シルバーなどキジトラ

エジプシャンマウの毛の色は、3つのタイプがあります。

 

この3つの色以外にもありますが、ショーに出られるのは3色のみ。

 

毛のパターンは、スポッテッドパターンのみです。
斑点模様は人の手が加えられておらず、スポット模様の猫として自然発生した唯一の品種ですよ。

 

首の前面部には、ネックレスが真ん中で切れたような模様があります。
猫の正面から見た姿も美しく、気品がある猫ですね。

 

抜け毛

エジプシャンマウは、アンダーコートとオーバーコートの2種類の毛があります。
季節の変わり目にアンダーコートが大量に抜け落ちますが、短毛種のため全体的に見ると抜け毛はそれほど多くありません。

 

美しい斑点を維持するため、1日1回のブラッシングがおすすめ。
シャンプーは月1回でよく、手入れが楽な猫ですよ。

 

毛は滑らかで光沢があるので、飼い主が触れる喜びもありますね。

 

エジプシャンマウとベンガルの違いとは？

斑点のある猫としては、エジプシャンマウとベンガルがあります。

 

また、斑点がある自然発生の猫は、エジプシャンマウだけ。
ベンガルは人為的な改良を加えられた猫という違いがあります。

 

穏やかな性格を好むならエジプシャンマウ、元気いっぱいの猫を好むならベンガルがおすすめです。
またベンガルとオシキャットは、ヤマネコのような斑点模様をもつ人為的な猫なので、掛け合わせた品種で違いを比較するといいですね。

 

エジプシャンマウの子猫の販売先や値段について

エジプシャンマウは、ブリーダーやペットショップで入手できる猫です。

 

ブリーダー

親の飼育状態などを確認してから購入できるので、安心して買うことができますね。
ネットなどを利用してブリーダーを探して入手してください。

 

ペットショップ

猫の登録数でも20位くらいに入る猫なので、ペットショップで扱っていることもあります。
斑点が特徴的な猫は人気があるようで、ベンガルやオシキャットと比較してから買うといいですね。

 

販売価格

ペットタイプとして売られている猫は、5万円～12万円程度です。
猫の生体価格としても手頃なので、お値段が気になる人でも安心ですね。

 

ただし、ブリーダーとして購入するときは12万円から、ショーに出すための猫としては20万円からです。
数々のショーを受賞した猫から生まれた場合は、最大50万円することもあります。

 

エジプシャンマウにおすすめの餌

細身の体をしている猫なので、高カロリーのフードは避けるようにします。
ウェットフードはカリカリと比べて低カロリーのものが多いので、エジプシャンマウにおすすめですね。

 

また、食事量は普通なので、食費は一般的です。
猫の原種に近い猫なので、猫本来に近いたんぱく質が多いフードがおすすめですよ。