臓病の猫の食いつきがいいおすすめ美味しいフード8選
「腎不全の猫の食いつきのいいフードはどれ?」「猫が少しでも食べてくれるフードを知りたい」
あなたは、腎不全の猫のフードで悩んでいるのでは?
腎不全の猫の食欲が低下しているということは、すでに末期の可能性があります。だったら何か特別なことをするのではなく、せめて食事をして1日でも長く生きて欲しいですよね。
腎不全末期の猫に最も重要なことは「とにかく食べること」。動物は食べ物を口にしなければどんどん痩せ細り、死期が早まってしまいます。
末期の猫の食欲が低下しているなら、腎臓サポートの専用フードを選ぶのがおすすめです。さらに1種類にこだわるのではなく、ローテーションさせて猫が1口でも多く食べてくれる工夫をしてみましょう。
腎不全で食欲が落ちた猫でも食いつきがいいフード9種類を紹介します。フードの選び方も解説しているので、合わせて参考にしてみてください。
腎不全の猫の食いつきが悪くなる理由
猫が腎不全になると食欲が落ちてしまいます。食欲が低下する状態は、どのような段階なのか知っておくようにしましょう。
末期になると食欲が落ちるため
腎臓は老廃物を排泄する器官です。そのため機能が低下すると、体内に不要な老廃物が溜まっていき、尿毒症がおこるのです。
尿毒症の症状のひとつが食欲低下として現れます。猫の食べる量が低下している段階では、違う症状もおきているはずです。
腎臓は猫が食べた食事に含まれる過剰なたんぱく質を処理します。さらに腎臓は尿の濃さや量も調節しているので、体の中の水分が一定に保てなくなります。
最初は、飼い猫が水をよく飲む、尿の量が増えることで気がつく場合が多いようです。猫の食欲が低下している段階は、腎不全が進んでいるといえます。
一度障害を受けた腎臓は回復できない
腎不全とは、腎臓の働きが30%以下にまで低下した状態です。一度腎臓の機能が壊れると回復はできないので、腎不全の猫は老廃物を溜めないための治療をします。
腎不全の猫の食いつきがいいフードの選び方
猫が腎不全になったら、食事を変えていきます。腎不全サポートをしやすいキャットフードを選んでいきましょう。
とにかく嗜好性で比較する
腎不全末期になってくると、食欲が落ちて猫の体重がどんどん落ちます。体重が落ちると体を維持することはできないので、まずは猫に何でもいいので食べさせることです。
添加物に注意するのは二の次
「添加物が多いから」「原材料の質が悪いから」などと言えません。何よりも猫が食べてくれるフードを、できるだけ多く食べてもらうことを優先します。
猫が好んで食べてくれるフードであれば、栄養バランスや安全性が多少落ちても食べさせてください。
ドライよりウェットを選ぶ
猫の腎不全が初期であれば、食事療法が重要となってきます。腎臓の機能が低下すると体の水分バランスが悪くなるので、水分が多いフードに変えていきましょう。
腎臓サポートのキャットフードはドライもありますが、食事に水分量が少ないので、ウェットフードに変えることが大切です。そして良質なたんぱく質の食事に変えていかなければなりません。
1つに拘らず複数をローテーションさせる
猫が食べてくれるフードであっても、1種類だと飽きてくることがあります。何種類か猫が食べられるフードを用意しておいて、それをローテーションさせましょう。
腎臓サポートの療養食も多数出ているので、病院からサンプルをもらっておくと、猫が食べてくれるか確かめることができます。
アミノ酸バランスが多いものを選ぶ
腎不全の猫には、良質なたんぱく質を与えるようにします。腎臓が老廃物をろ過する際に老廃物が発生するのは、過剰なたんぱく質があるからです。
猫に必要なアミノ酸バランスになっていれば、老廃物が出る量を減らすことができます。アミノ酸はバランスが重要で、特定のアミノ酸が足りていない状態も、特定のアミノ酸が多すぎるのもよくありません。
猫に必要なアミノ酸がバランスよく含まれているのは「肉」です。アミノ酸スコアが高いので、猫に必要なアミノ酸摂取ができます。
キャットフードの主原料では、魚、トウモロコシ、小麦、大豆などが使われていることがあります。腎不全の猫に与えるなら、肉がメインになったものを選びましょう。
猫の腎不全が進行すると「低たんぱく質食」が必要なことがありますが、それまではアミノ酸スコアが高いフードを中心に与えてください。
腎不全の猫の食いつきがいいフード8選
腎不全の猫の食いつきがいいフードを8種類紹介します。できるだけ猫が食べてくれるフードを選択してみましょう。
1・ヒルズ a/d缶
ヒルズから販売されているa/d缶は、獣医師が処方する療養食です。高たんぱく質と高カロリーに調節しているので、腎不全の猫にも使うことができます。
消化吸収力の高い脂肪の配合や、ビタミンやミネラルも含まれています。柔らかい食感で、自力で食べようとしない猫に、スプーンやシリジンで与えることもできるフードです。
a/d缶の主原料は、ターキー・ポーク・チキンなどの肉類です。缶詰タイプは添加物の使用量も少ないので、猫に安心して与えることができるでしょう。
2・デビフ 愛猫の介護食
デビフはペット用の介護食を扱うメーカーです。「愛猫の介護食」は噛む力が弱くなった猫のために開発されたもので、柔らかな食感になっています。
主原料は、鶏ささみ・鶏肉・鶏レバーで、猫に必要なアミノ酸を摂取しやすくなります。柔らかに仕立てることで消化に負担がかからないのもポイントです。
デビフは国内工場で製造されたフードで、猫に安心して与えることができます。添加物も少なめの設計のため、腎不全の猫にも安心です。
3・ロイヤルカナン 退院サポート缶
ロイヤルカナンにも療養食のラインナップがあります。「退院サポート缶」は、カロリーを高めに設定して、少量でも栄養が摂取できるように配慮されています。
柔らかいフードなので、チューブで猫に直接与えることもできます。猫の嗜好性を高めているので、猫が少量でも食べてくれるなら与えていきましょう。
主原料は、鶏肉・七面鳥・豚肉などです。さらに健康維持のために、複数のビタミン類を配合しています。
4・アイシア 健康缶パウチ
アイシアからは、猫の腎臓に配慮したフードが売られています。ミネラルの中でも特に「リン」は腎臓に負担を与えると考えられているため、リンを制限したフードです。
健康缶パウチでは、リンを0.08%に制限して、ナトリウムを0.10%に調節しています。エネルギーになりやすいココナッツオイルを配合することで、カロリーの摂取がしやすくなります。
噛む力が弱い猫でも食べられるペースト状です。主原料はマグロのため、魚を好んで食べる猫に向いています。
5・鶏肉をゆでたもの
市販のフード以外を猫に与えたいなら、鶏肉をゆでたものも使えます。手作り食なら添加物の心配がなく、原材料の安全性にも注意することができます。
鶏のささみをゆでたものは、猫が好んで食べることが多いようです。ただし、鶏のささみはリンが多く含まれているので、腎臓が悪い猫に大量に与えるのは避けてください。
鶏肉は、ゆで汁を使うこともできます。ゆで汁をアイスキューブにストックしておいて、市販のフードにスープをかけると、猫の嗜好性が高まることがあります。
猫は、ニオイで食べられるものか判断しています。温めたゆで汁をフードにかけてあげると、香りが立ちやすく嗜好性が高まる可能性があります。
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6・ミャウミャウ 高齢猫 ほたて風味
ミャウミャウは高齢猫でも食べやすいクリーミータイプが売られています。中でもほたて風味は、猫の嗜好性が高いという評価もあるようです。
主原料はマグロ・カツオ・鶏ささみなどです。総合栄養食ではないため猫に必要な栄養が足りていないので、ローテーションのひとつとして活用してみましょう。
ミャウミャウのほたて風味は、とにかく嗜好性の高いフードを選びたい方におすすめです。とろみのある食感で、猫が舐めて食べられるようになっています。
7・アニモンダ インテグラプロテクト腎臓ケア
アニモンダは人が食べられるレベルの原料を使用し、お肉の鮮度にもこだわったメーカーです。腎臓ケアタイプが売られているので、試してみましょう。
インテグラプロテクトは、療養食として販売されているものです。たんぱく質とリンの含有量を減らしています。
穀物アレルギーがある猫でも食べさせられるように、グレインフリーです。使用している原材料の種類が少なく、肉食である猫の嗜好性に配慮したフードです。
8・FORZA10(フォルツァディエチ)
イタリアの獣医師が開発した療養食です。残留化学物質を配慮する工夫や、漢方や植物の力を利用して健康対策ができるシリーズです。
ウェットフードには腎臓ケア商品があります。自然飼育のラムやチキンを使ったもので、たんぱく質・ナトリウム・リンの含有率を低くしました。
マイクロカプセルに閉じ込めた植物由来成分が、尿の健康をサポートします。肉以外にもアイスランド産の赤カレイを原料にしたウェットフードも選べます。
腎不全の猫の食いつきがいいフードまとめ
腎不全の猫に少しでも食べてもらいたいなら、腎臓ケアの専用フードを活用してみましょう。重要となってくるのは、ウェットフードで適切な水分量の確保、アミノ酸スコアの高い原材料に拘っているフードを選ぶことです。
猫の腎不全がまだ初期や中程度なら、獣医さんと相談しながら体調管理をしていきましょう。しかし、末期になり「とにかく食べさせたい」「1日でも長生きして欲しい」と考えるなら、猫の嗜好性を考慮したフードの活用がおすすめです。
紹介したフードを参考にしながら、猫が少しでも食べてくれるフードを探してみてください。