【猫を飼う費用】初期費用・月・年間・一生ごとに紹介!犬とどっちが安い?

猫飼う費用
猫を飼いたい!と思っても「どれくらいお金がかかるか?」は心配ですよね。
毎月お金がかからなくても、「病気になったら高額な費用がかかった」という声もあるので、猫を飼う前に確認しておきたいもの。

 

そこで、この記事では準備・月・年間・一生ごとにかかる費用をまとめました。
猫は15年~20年生きる場合があるので、生涯でかかるコストも確認しておくと安心ですね!

 

また、「犬と猫どっちがいい?」と迷っている人向けに、それぞれの費用もまとめました。
猫を飼ってからお金で困ることがないよう、猫を飼う具体的な費用をチェックしてくださいね。

 

 

期間別の猫を飼う費用について

猫の月の費用
まずは、期間別の費用を表にまとめてみました。
最低限必要となる費用を確認してみましょう。

 

初期費用
最低価格 最高価格
ワクチン 3,000円 8,000円
トイレ本体 1,000円 10,000円
猫砂 500円 1,000円
キャリーケース 3,000円 10,000円
爪とぎ 200円 300円
キャットフード 2,000円 9,000円
爪切り × 2,000円
食器 × 2,000円
おもちゃ × 1,000円
キャットタワー × 15,000円
シャンプー × 500円
ブラシ × 2,000円
去勢・避妊 15,000円 30,000円
生体 × 200,000円
合計 24,700円 290,800円
月額費用
キャットフード 4,000円 9,000円
猫砂 500円 1,000円
爪とぎ 200円 300円
合計 4,700円 10,300円
年間費用
ワクチン 3,000円 8,000円
月額費用(12か月) 56,400円 123,600円
合計 59,400円 131,600円
生涯費用
初期費用 24,700円 290,800円
年間費用(15年) 891,000円 1,974,000円
合計 915,700円 2,264,800円

 

猫を無料でゆずってもらった場合は、生涯で91万5,700円かかります。
一方で、ペットショップで20万円の猫を購入し、費用をかけた生涯費用は226万4,800円という計算でした。

 

「意外と安いんじゃない?」と思ったかもしれません。
ただし、治療費は含まれていないので注意してくださいね。

 

初期費用(必ず必要なもの)

猫の月の費用
猫を飼うときの初期費用は、少なくて2万4,700円です。
初期費用で一番かかるのが猫を飼う金額なので、20万円の猫を買うとすると初期費用は最大29万800円かかる計算になりました。

 

子猫を買う費用

ペットショップで猫を買う場合は、初期費用として10万円以上の費用が必要です。

 

猫の品種によっては20万円以上するものもあるため、血統書付きの猫を求めるなら、初期費用は高くなると考えておきましょう。
野良猫を迎え入れるときや、保護猫を引き取る場合は、生体代は無料です。

 

マイクロチップの費用

ペットショップで猫を買う場合は、マイクロチップをしていることが多く、マイクロチップ代として別途3,000円~5,000円の費用がかかることがあります。
生体代に含まれておらず別料金のこともあるため、事前に確認しておきましょう。

 

ちなみに、令和4年6月1日から、ブリーダーやペットショップから猫を買うとき、マイクロチップの装着が義務化されました。

 

ワクチン

予防接種は動物病院によって差があるため、事前に確認しておいてください。

 

  • 3種混合ワクチン・・・3,000~5,000円
  • 5種混合ワクチン・・・6,000~8,000円

 

3種混合とは「猫ウィルス性鼻気管支炎」「猫カリシウィルス感染症」「猫汎白血球減少症」に対するワクチンで、空気感染を防ぐ内容です。
5種混合は他の猫と接触する場合に必要で、「猫白血病ウィルス感染症」「猫クラミジア感染症」に対して予防ができます。

 

トイレ本体


猫用のトイレは初回に1回買えば、猫が生きている間ずっと使えるグッズです。

 

低価格の猫トイレでは1,000円程度から、システムトイレだと4,000円くらいします。
猫のトイレは幅が広いものを選ぶと、猫の体を回転させて砂をかけられるためおすすめです。

 

 

猫砂


猫砂は1つ500円くらいで、コスパはよくなっています

 

素材は紙、鉱物、木製、おから、シリカゲルです。
毎日使うもののため、できるだけ安くて購入しやすい商品を選びましょう。

 

さらに初期費用を抑えたい方は、新聞紙を割いたものをトイレにする方法があります。
慣れれば、新聞紙を敷いただけで猫はトイレしてくれることもあります。

 

 

キャリーケース


猫を自宅に連れ帰るときに必要となるため、キャリーケースは最初から必要です。

 

子猫の場合は抱っこして連れ帰ることができないわけではないですが、猫の安全性を考慮してキャリーバッグがあると安心です。
キャリーバッグは、最初の健康診断やワクチン接種にも必要となります。

 

価格は安いもので3,000円程度、高いもので1万円くらいです。

 

爪とぎ


爪とぎは一番安い段ボール製を購入すれば、200~300円程度です。

 

猫が爪を研ぎやすい素材は段ボール製で、価格が安く初期費用が少なくできます。
ベッドになった爪とぎや、インテリア性が高いものは、初めから用意する必要はありません。

 

キャットフード

キャットフードは安いものから高いものまであります。

 

子猫の場合は月に2,000円~、成猫の場合は月に4,000円~です。
ホームセンターで売られている安いドライフードを選ぶと、ひと月2,000円くらいに抑えることができます。

 

ただし、安いキャットフードは病気リスクが高いのでおすすめしません。
猫の病院代は保険が効かないので、1回5,000円~1万円はしますし、手術となると10万や30万円はするので、病気リスクを減らしましょう。

 

子猫であれば1日70円、成猫は1日130円が目安です。

 

初期費用(必要に応じて必要なもの)

猫の月の費用
次に紹介するグッズはなくても代用ができるものや、なくても困らないものです。
初期費用を抑えたい方は、徐々に揃えていくこともできます。

 

爪切り


猫用爪切(人間用で代用可能)
猫用爪切は1,000円くらいなので買っても負担になりませんが、なければ人間用で代用が可能です。

 

人間用の爪きりで猫の爪を切る場合は、血管が見えている手前まで切ってあげてください。
専用の爪切でないと、猫の爪が割れる可能性があります。

 

食器


食器も猫専用のものを用意しなくても、100均の人間用食器でも大丈夫です。

 

猫は舌ですくってフードを食べるため、フチが高く盛り上がっているボウル状のものを選んであげてください。
フードをすくうときに食器をひっくり返す恐れもあるので、ある程度の重さがある陶器の食器が向いています。

 

おもちゃ


猫のおもちゃは、飼い主さんが猫と早く遊びたい場合は、最初から購入しましょう。

 

ペットショップでも猫のおもちゃが売られています。
安く済ませたい方は100均の猫のおもちゃや、手作りのおもちゃでも代用が可能です。

 

猫は高い場所にいると安心して過ごせるため、キャットタワーを設置してあげましょう。

 

背の低いタイプのキャットタワーなら5,000円くらい、背の高いものでは10,000~15,000円くらいの金額がします。

 

シャンプー

長毛種の場合は定期的にシャンプーが必要となるので、安いものなら500円くらいから手に入ります。
人間用だと脱脂力が強くなるため、猫専用のものを選んであげてください。

 

 

ブラシ


猫用のブラシも最初から専用のものを買わなくてもよく、人間用のくしでも代用できます。

 

しかし、換毛期にはアンダーコートがごっそりと抜けるので、下毛除去専用のブラシはあったほうがいいです。
ファーミネーターやフーリーのような形状のブラシを1つ用意してください。

 

猫用のブラシは安いもので1,000円程度、ファーミネーターなどを買う場合は5,000円くらいです。

 

去勢・避妊費用

猫を迎えたら多くの家庭では去勢や避妊手術をするため、最初に2万円~3万円はかかります。

 

  • 去勢費用:1万5,000円~2万円
  • 避妊費用:2万円~3万円

 

手術費用は動物病院でも変わりますし、オスとメスでも費用が違います。
猫に赤ちゃんを産ませる予定がなければ、生後6ヶ月以降に去勢や避妊手術をしておきましょう。

 

去勢や避妊手術は、生殖器を除去してしまうもので、発情期に猫に必要のないストレスを与えなくて済みます。
生殖器の病気にもかかりにくくなるため、メリットが高いとされているようです。

 

月にかかる費用

猫の月の費用
猫を飼う費用で月にかかるものは、キャットフード・猫砂・爪とぎだけ。
月々のコスト自体はあまりかからないので、余った費用は医療費の積み立てに回すのがおすすめですよ!

 

キャットフード

キャットフードは1袋1,000円くらいの安いものもあれば、プレミアムフードは1袋5,000円以上するものもあります。

 

猫は飼い主さんが与えた食事しか食べられないので、長生きして欲しいなら、一番費用をかけてあげてください。
水を飲む量が少ないと猫は尿路疾患にかかりやすく、一度発症すると一生高い費用の療養食や医療費がかかります。

 

人間でも食に拘れば病気になりにくいのと一緒で、キャットフードも質に拘れば猫の病気予防になります。
猫には健康保険がないため、質の高い食事を選んで病気を防いでください。

 

最も避けたいのが、ホームセンターやスーパーで売られている安いキャットフードです。
酸化防止剤などの添加物が多く、副産物や4Dミールなど避けたい成分が入っています。

 

猫砂

猫砂は1袋500円だとしても、月に2袋買えば足りるため、月額1,000円が目安です。

 

「全国犬猫飼育実態調査」の統計

一般社団法人ペットフード協会が調査した平成30年の「全国犬猫飼育実態調査」では、1匹の猫に毎月平均で総額6,236円かかり、キャットフードは2,599円かかっていることがわかっています。

 

最低限必要なものはキャットフードと猫砂だけのため、妥当な金額です。

 

年間費用

猫の月の費用

 

猫を飼うときの年間費用は、ワクチン代と月額費用を足したものです。
最低でも5万9,400円、お金をかければ年間13万1,600円もかかる計算になりました。

 

猫を飼う月々の費用で考えれば4,700円~1万300円ですが、年間に換算すると意外と費用がかかることがわかりますね。

 

一生にかかる費用

猫の寿命平均は15年なので、年間費用に15年をかけて計算しました。
すると、最低でも91万5,700円、お金をかければ226万4,800円もかかる計算になります。

 

猫を飼えば最低でも100万円近くはかかるわけですね。
15年間という長い年月であっても、自分の生活費以外にこれだけの費用をかけられますか?

 

また、この生涯費用には、治療費や入院費は含まれていないので注意してくださいね。

 

とくに純血種の猫は、雑種の猫と比べると病気にかかりがちです。
雑種だと異なるDNAの組み合わせですが、純血種は似たDNAとなるため品種による病気が遺伝しやすいから。

 

ペットショップで血統書付きの猫を飼うつもりなら、治療費の捻出は必要ですね。
毎年1万円~2万円の治療費を想定しておき、使わなければ積み立てがおすすめ。

 

猫は膀胱炎や尿路結石になりやすく、一度発症したら療養食を買わないとなりません。
また、定期的にオシッコの検査が必要なので、毎月1万円の治療費がかかることは珍しいことではないのです。

 

手術があったときは、30万や50万円などの費用もかかりますよ。
ペット用保険をかける場合は、治療費100万円以上かかると支払った金額よりお得になりやすいので、検討してみてくださいね。

 

「治療費100万円かからない」と考えるなら、月1万円積み立てれば年間12万円。
さらに15年間続ければ180万円貯まるのでおすすめです。

 

犬と猫を飼うのはどっちの費用が高い?

猫の月の費用
もしかしたら、これからペットを飼う人は「犬がいいか?猫がいいか?」迷っているかもしれませんね。
どちらも飼えば家族のような存在になり可愛いのですが、迷ったら生涯でかかる費用で比較してみるのもいいかもしれません。

 

全体的な費用で見ると、犬は生涯費用が高くなります。

  • トリミングが必要
  • 猫より予防接種が高い
  • 狂犬病注射が必須

 

生涯にかかる費用では、室内犬400万円・猫300万円ともいわれています。
ただし、猫の場合は尿路疾患にかかりやすく、病気にかかったことを考えると最終的な金額は同じくらいかもしれません。

 

猫が病気をしなければ生涯で100万円ですが、病気をすれば+100万円は考えたいですね。
「犬も病気になりやすいよ」と考えるなら、猫が病気になったとしても生涯費用は安くなるという考え方もあります。

 

予想外の出費となるものの費用

猫の月の費用
猫を買うと目に見えない費用や、思いがけない出費も考える必要があります。
医療費や空調代は飼い主さんが予想しないところでかかってきます。

 

猫の医療費

動物病院の治療費はかなり高く、1回診察するだけで1万円は飛びます。

 

レントゲンを撮って薬を処方してもらうだけでも、1万円~2万円くらいは覚悟しなければなりません。
猫は症状を訴えることができず、獣医さんは検査でしか病状を判断できないため、複数の検査が必要なことも多いです。

 

猫は敵に察知されないため具合が悪くても我慢しやすく、症状がかなり深刻してからでないと、飼い主さんも猫の異変に気が付かないこともあります。
重症化してからの受診となれば、入院や手術費も考慮しなければなりません。

 

ペット保険料

猫を買う場合は万が一に備えて、ペット保険の加入も考える必要があります。

 

最近は楽天のペット保険が登場して、月々780円でも加入できるようになりました。
平均的なペット保険は、年間2万円~4万円です。

 

月額費用で計算すると、1,700円~3,400円はかかることになります。
猫の年齢が上がるほど保険料も上がっていくため注意が必要です。

 

仮に年間2万円の保険料を15年間続けたとすると、猫の生涯で30万円もかかります。
ペット保険料が高いと思う方は、毎月1,000円でもよいので猫の医療費として積み立てていきましょう。

 

空調代

見えない費用として空調代が、猫のために別途かかります。

 

飼い主さんが外出中に猫のために暖房をかける必要はありませんが、日本の夏はかなり蒸し暑いため、夏に冷房をかける必要はあるでしょう。
夏に冷房代として数千円~1万円くらい上がることを覚悟しておいてください。

 

 

猫を飼って後悔する前に費用のデメリットも確認しよう

猫の月の費用
猫を飼う場合は毎月の維持費だけで考えないで、これからの生活で猫を飼うことができるのか、長い間費用を出し続けられるか考慮しましょう。

 

一人暮らしで猫を買うのはおすすめできない

猫を飼うときの維持費を考えると、一人暮らしの方が猫を飼うのはおすすめできません。
ましてやアルバイトをしながら学生業をこなしている大学生の場合は、万が一の際には猫の費用を捻出できない可能性があります。

 

猫を飼うのは月々4,000円と考えると、学生の方でもやっていける感じがします。
しかし、就職で猫を飼えなくなるリスクや、結婚や子どもが生まれたときに猫がいると困ることもあるのです。

 

猫の生涯には100万円かかる

猫を飼うときの費用は、初期費用として2万円~、月々の費用は4,000円代~です。
意外と安いと思った方もいると思いますが、それは万が一の費用を考慮していなからでしょう。

 

普通に飼っていても猫の一生には100万円かかります。
病気をすれば数万円単位で飛んでいき、手術や入院をすれば数十万円かかるのです。

 

これから猫を買う方は、「それだけの費用を猫にかけられるか?」をよく考えてください。
猫を買うことはデメリットもあるため、事前に確認しておきましょう。

 

 

まとめ

猫に毎月かかる費用は安いと思ったでしょうか?
本当に猫の健康を考えるなら、安いフードで済ませるのではなく、少し高いキャットフードを選んであげてくださいね。

 

体の小さな猫はフードの添加物の影響を受けやすいからです。
猫が長生きするようになりがんを発症する子も増えているため、病気をせずに1日でも健康で生きてほしいと考えるなら、フードに費用をかけるようにしてください。

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