野良猫を飼うとき必要なもの

野良猫を飼う準備
野良猫を飼うと決めたら、焦らずに徐々に猫をならしていってください。
猫との信頼関係を築くことができたら、家猫にするチャンスです。

 

5つのステップで野良猫を保護する方法や、注意点、費用、病院のことを紹介します。

 

 

なつかない野良猫を飼うときは大変

野良猫を飼う
まったく人に見向きもしない野良猫を保護するのは現実的ではないため、多少でもよいので人に慣れている猫を選ぶようにしましょう。

 

「危険があるため猫を保護する必要がある」など、よほどの理由がない限り、まったくなつかない野良猫を保護することは難しいです。

 

警戒されても餌をもらいに来るなら脈あり

近所の公園や、家庭に餌をもらいに来る猫がいるなら、野良猫でも保護できる可能性があります。

 

餌をあげている人がいると猫は自然と覚えて、何度も立ち寄ってくれるでしょう。
「ご飯をくれる=自分にとってメリットがある人」と猫にとってなりやすいのです。

 

 

野良猫を迎えるのが大変でも猫のためになる

猫はもともと警戒心が強い生き物のため、ご飯をくれる人でも多少は警戒します。

 

そのため野良猫を保護するのは、時間と根気が必要だと思っておいてください。

 

しかし、野良猫を飼うことは、野良猫自身にもメリットがあることです。
猫が外で暮らしていれば3~5年くらいしか生きることができません。
家猫の平均寿命は15年のため、野良猫を家で飼えば3~5倍も長生きすることができます。

 

猫は意外と新しい環境に馴染むことができる生き物です。
ついこの前まで野良猫として過ごしていても、家庭に迎え入れれば今まで飼い猫だったかのように過ごすことができます。

 

野良猫を飼う5ステップ

野良猫を飼う
野良猫を飼うためには、5つの工程が必要となります。
慌てず少しずつ猫を慣らして家に入れるようにしましょう。

 

餌を与えて慣らすところからはじめる

近所によく見かける猫がいるなら、まずは餌を与えることからはじめます。

 

野良猫の多くは人を見たらすぐに逃げてしまうでしょう。

 

狙っている猫を家に呼び込むために、餌を与えることから始めてください。
野良猫の多くは直接餌を食べてくれることは少ないでしょう。

 

猫がきそうな場所にキャットフードを置いておき、食べているようなら毎日取り換えて様子を見ます。

 

数日くらい続けていると、猫が「その場所に来れば餌をもらえる」と覚えます。
猫が直接餌をもらいに来るようになったら、人が直接お皿にキャットフードを乗せて食べさせてみましょう。

 

何日か餌やりを続けていると、猫も顔を覚えてくれます。
顔を見ただけで餌を催促するようになったら、いよいよ猫を家に入れる行動に移しましょう。

 

少しずつ家に入れることに慣らす

野良猫だった猫は、人の家に入ってくることはまずないです。

 

入り口付近に餌を撒いて家の中に誘導しながら、少しずつ家に入るのに慣れさせてください。
警戒心が強くて家の中に入ってくれない場合は、餌やりから続けて根気よく家に引き入れるようにします。

 

完全に家に入ったところでドアを閉める

野良猫が家の中に入ったら、ドアを閉めてしまいます。

 

最初は猫は「外に出たい」と鳴きますが、家で飼うことを決めたら根負けしてはいけません。
家の中を少しずつ探検しながら慣れていけば、家猫になることができます。

 

猫は見知らぬ場所で1~2日くらいは警戒しているはずです。
野良猫が落ち着く狭い場所を確保してあげて、構いすぎないようにして猫が家に慣れるのを待ってください。

 

いつも通り餌やりを続けて、家の中が安全だとわかると、猫も寛いでくれるでしょう。

 

動物病院で健康チェックを受ける

家に野良猫を入れて、飼い主さんが猫に触れるようになったら、動物病院に連れていきます。

 

信頼関係が築けていないうちに連れ出そうとすると、病院に行く途中で逃げられてしまうかもしれません。

 

病院では、寄生虫やエイズなど一通りの検査をしてもらいます。
捨てられたばかりの子猫を拾った場合は病気を持っていないことも多いのですが、長く外の世界で暮らしていた猫は大抵なんらかの問題を抱えています。

 

ダニや寄生虫がいる可能性もあるため、病院から薬をもらってください。

 

去勢・避妊手術を受ける

オスの場合は去勢手術、メスの場合は避妊手術の相談を病院にしましょう。

 

繁殖を考えていないなら、早めに手術するようにしてください。
去勢手術をしないとオスは尿を壁に吹きかけて、避妊手術をしないとメスは発情期の季節に大きな声で鳴くからです。

 

私も過去に何度も野良猫を保護して避妊手術の経験があるのですが、その1匹が妊娠していました。
妊娠中に避妊手術をお願いすると、残念ですが子どもはそのまま取り出すことになります。

 

野良猫を飼うときの注意点

野良猫を飼う
野良猫を飼うときは幾つかの注意点があるため、確認しておいてください。
猫の性質を理解していないと、なかなか猫がなついてくれないでしょう。

 

いきなり去勢・避妊手術をしない

野良猫を保護しようと思った方が、最初に避妊手術をしてしまい、猫に嫌われてしまったケースがあります。

 

人間でも突然知らない人に病院へ連れていかれて、何やら手術されたら信頼関係は築くことができないでしょう。

 

野良猫を保護するときは、家に招いて信頼を勝ち取ってから手術の流れです。

 

危険性がある場合を除いて無理やり捕獲しない

野良猫を無理やり捕獲しようとする行為も、猫との信頼関係が崩れてしまいます。

 

一度嫌な思いをされた人は覚えていて、家に入れてもならすのに時間がかかるでしょう。
外の世界で猫とのスキンシップを深めてから、徐々に家に入れるようにしてください。

 

ベランダや庭先で飼うのはNG

野良猫を飼うと決めたら、ベランダや庭先で飼うのは避けてください。

 

飼い猫を外に出すと「庭にオシッコをして迷惑」と思っている人がいるためです。
そういう人に「野良猫に餌を与えているだけ」と言っても通じません。

 

猫を飼うと決めたら、近所への迷惑も考えて家に入れるようにしてください。

 

 

一度家猫にしたら外に出さない覚悟が必要

野良猫だと家に入れても、絶対に外に出たがります。
「外に出して」と何度も鳴かれてしまうかもしれません。

 

外の世界には猫がかかる病気にかかる可能性があります。
猫を外に出せば車にひかれて死んでしまうかもしれません。

 

心を鬼にして保護した猫を外に出さないでいると、猫も外に出ないのが当然になります。
猫を外に出さない場合は、家庭内で十分運動ができるスペースをつくってあげてください。
外を見ている場合でも、猫が縄張りを守るためただ外を見ていることも多いのです。

 

 

お風呂に入れるのは猫が慣れてから

猫のほとんどは水を嫌うため、お風呂に入れるのは大変です。

 

ダニやノミが野良猫についていると、ついついお風呂に入れたくなります。
洗っても汚れが落ちるだけで、ダニやノミを完全に取り除くことはできません。
ダニやノミは病院からもらう薬を使って駆除してください。

 

飼い主さんや家庭に猫が慣れてから、お風呂に入れてあげましょう。
もともと猫はお風呂に入れる必要がないため、最初の1回だけでもOKです。
猫がお風呂を嫌がるなら、無理やりお風呂に入れさせる必要はありません。

 

 

隠れる場所や高い場所を確保させて安心させること

猫は臆病な生き物で、自分の安全が確認できるまで、人や家に慣れることはありません。

 

野良猫を保護したら、新しい環境で不安になっているはずのため、狭い場所や高い場所など猫がくつろげる場所を作ってあげましょう。

 

段ボールの設置や、隠れられる猫用ベッド、キャットタワーでも猫が安心します。

 

野良猫を飼うなら病気にかかっているリスクを考える

野良猫を飼う
野良猫は病気にかかっている可能性があるため、必ず動物病院を受診してください。
何もなければ問題なく飼うことができるため、チェックしてもらいましょう。

 

寄生虫

腸に寄生虫がいると、猫の体調に左右する可能性があります。
動物病院に連れて行ったときに検査してもらい、必要なら薬を処方してもらいましょう。

 

猫エイズ

外にいる猫は猫エイズに感染している可能性があります。
猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)とも呼ばれる感染症で、発症してなくてもキャリアかもしれません。

 

妊娠

メス猫だと、生後半年~1年くらいで妊娠が可能になります。

 

若い猫を拾ったときでも、メス猫なら妊娠している可能性があるでしょう。
とくに春や秋は発情期の時期となるため、妊娠している可能性があります。

 

猫風邪

野良猫の多くは猫風邪にかかっています。

 

鼻水やくしゃみの症状が見られる場合では、病院を受診してください。
風邪が慢性化してしまうと治りにくくなってしまうため注意しましょう。

 

野良猫を飼う費用

野良猫を飼う
野良猫を飼うということは、お金がかかります。
毎月のキャットフード代から、最初にかかる病院代もチェックしておきましょう。

 

毎月3,000~5,000円の費用がかかる

毎月キャットフードや猫砂を飼う費用がかかるため、月に3,000円~5,000円くらいお金がかかると思っておいてください。

 

1袋1,000円以下のキャットフードも売られていますが、安いキャットフードは穀物でかさまししているため、猫の胃腸に負担をかけます。

 

もともと猫は炭水化物の消化が得意ではないため、炭水化物が多い安いキャットフードでは肥満になるリスクもあるでしょう。

 

穀物不使用のグレインフリーのものを選ぶ場合は、月に2,000円からのキャットフード代がかかります。

 

値段が高いものでは、1袋5,000円くらいするものもあります。
猫が長生きしてもらうことを考えたら、プレミアムフードは高い費用ではありません。

 

 

病院代は15,000~20,000円くらい

野良猫を保護したら、健康診断と去勢や避妊手術として、15,000円~20,000円くらいの費用をみておきましょう。

 

病院によっては手術に30,000円くらいとるところもあります。

 

猫を飼うときに必要なもの

野良猫を飼う
猫の生活に最低限必要なものは、キャットフードやトイレです。

 

食器やケージ、ケアグッズなどは、猫が慣れてきてから揃える方法でも構いません。
野良猫を飼うときに準備したい道具類は、下記の記事でも紹介しています。

 

 

野良猫で飼われたことがなくてもしつけが可能

野良猫を飼う
野良猫だとしつけが大変だと思っていませんか?

 

猫は一定のルールを繰り返して生活する生き物のため、思っているよりしつけは簡単なのです。
しつけは猫の性質を理解すればできます。

 

トイレのしつけは簡単

野良猫の多くは、猫砂を与えるだけでトイレのしつけができます。

 

そもそも猫にトイレのしつけをする必要がないのです。

 

トイレで失敗してしまう場合は、猫砂の素材が悪いのかもしれません。
サラサラと細かい砂状のもののほうが自然界に近く、猫は好んで使ってくれます。

 

子猫を保護した場合は、そわそわしたらトイレに連れてってあげます。

 

離乳が済んでいないミルクを飲む小さな子猫の場合は、濡らしたティッシュでお尻を刺激してあげましょう。
生後1ヶ月までの子猫は、自分でオシッコやウンチをすることができません。

 

 

最初はケージで慣らしてから

猫は狭い場所を好むため、最初はケージに入れてあげると落ち着きます。

 

家の中で放し飼いをしてしまうと、ドアを開けたときに外に逃げ出してしまうかもしれません。
ケージ内は猫にとっても安心できるところで、狭くてもストレスを感じないでしょう。

 

先住猫がいる場合はお互いのニオイに慣らす

先住猫がいても新しい猫を素直に迎え入れる場合もありますが、多くの場合は慣らしの期間が必要です。

 

保護した野良猫をケージに入れて、先住猫とのニオイを混ぜるところから始めます。
先住猫と保護猫のニオイが混じってくると、一緒にしても大丈夫でしょう。

 

飼いやすい野良猫の種類

野良猫を飼う
初めて猫を飼う方が野良猫を保護するなら、「子猫」または「家猫だった猫」を選んでください。

 

子猫を選ぶ

野良猫でも子猫の場合は、スムーズに家に迎え入れることができます。

 

家に慣らす期間も1日もあれば十分でしょう。
野良猫が子猫を産んでも、たまたま子猫が親からはぐれてしまうことがあります。

 

子猫を保護する場合は、周りに親猫がいないか確認してみましょう。

 

家猫だった可能性がある猫を選ぶ

もともと家猫だった猫が捨てられると、人に懐いていることが多いです。

 

家猫が外の世界で長い間生きられるわけはないため、早めに保護してあげてください。

 

まとめ

野良猫のままでいるほうが幸せか、家猫になるほうが幸せか、それは猫に聞いてみないとわかりません。

 

しかし、元野良猫だった猫でも家に慣れると、元から家猫だったようなしぐさを見せることから、多くの野良猫は家で飼われたほうが幸せなのではないでしょうか

 

野良猫を保護する場合は、事前に情報収取して、失敗しないようにしましょう。